前回、2時間をかけて困難な山道を越え、ようやく興坪漁村にたどり着いた。喉はからから、足はパンパン、そして高鉄の時間まで残り3時間弱。村での滞在時間はおそらく30分程度しか取れないだろう。しかしせっかくここまで来たのだから、と村の中へと足を踏み…
前編では興坪漁村とは何か、なぜ到達困難なのか、そしてどのような計画を立てたのかを解説した。 www.kosupatravel.com 今回の②往路編では実際に山道を歩き、困難に直面し、そして漁村へたどり着くまでの体験を詳しくお伝えする。これから漁村を訪れようと考…
中国のビザ免除措置が2026年末まで延長され、中国へ行ってみようと考えている方も多いのではないだろうか。桂林・陽朔といえば、水墨画のような山水風景で知られる中国屈指の観光地である。しかしその陽朔に、観光客がほとんど訪れることのできない「幻の村…
香港といえば、世界一高い家賃と極小住居の都市である。棺桶サイズのカプセルハウス、数平米のケージハウス、そして悪名高き劏房(ソウボン:違法分割住居)。限られた空間を極限まで分割し、人間を詰め込む。それが香港の住宅事情だ。 そんな香港の住宅ミニ…
中国に渡航を予定している日本人にとって、大きな発表がありました。2025年11月3日、中国外務省はこれまで2025年末までとされていた日本人向けビザ免除措置を2026年12月31日まで延長すると公表。短期滞在(最大30日以内)であれば、これまで通りビザを取得せ…
世界各地の珍しい酒を求めて旅をする私にとって、チベット文化圏の伝統酒「青稞酒(チンカ酒)」の存在を知ったのは、旅の大きな収穫だった。謎酒ハンターとして、この酒を味わわないわけにはいかない。 中国の酒といえば、白酒(バイジウ)の強烈なアルコー…
「海外旅行に行きたいけど、まとまった休みが取れない...」 そんな悩みを抱える日本のサラリーマンは多いのではないだろうか。有給休暇の取得率は上がってきているとはいえ、繁忙期や人手不足で、なかなか長期休暇を申請しづらい職場環境は依然として存在す…
蘭州に行っても、蘭州ラーメン以外に何もない。こんな声を耳にすることは少なくありません。確かに、西安のような派手な観光名所があるわけでもなく、成都のようなパンダがいるわけでもない。北京や上海のような大都市の華やかさもなければ、桂林のような絶…
2025年10月30日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。2024年2月に華々しくデビューしたばかりの新エアラインブランド「AirJapan」が、2026年3月28日をもって運航を終了するとのことです。運航期間はわずか2年1カ月と20日という短命に終わることになりま…
2025年6月、Booking.comとのパートナーシップは予定通り終了した。以前の記事「ブッキングドットコムから突然「パートナーシップ終了のお知らせ」メールが届いた!」で詳述した通り、30日間の猶予期間を経て、アフィリエイトパートナーセンターへのアクセス…
西寧ーー青海省の省都であるこの街は、チベット高原への入り口として知られている。せっかくこの地を訪れるなら、チベット文化を肌で感じたい。 渡航前、小紅書(シャオホンシュー)をスクロールしていると、一枚の写真が目に飛び込んできた。暖色の照明に照…
地中海の陽光が降り注ぐ南仏マルセイユ。この港町を訪れたなら、絶対に味わいたいのが名物料理「ブイヤベース」です。今回は、本場の味を手頃な価格でテラス席から楽しめるレストラン「La Daurade」を訪問してきました。地元の人々にも愛される、このレスト…
近年、中国高鉄の予約競争は想像を絶するほど熾烈になっています。予約開始とほぼ同時に席が埋まってしまうことも珍しくなく、特に寝台列車や週末などの人気時期には予約が取れず、旅程全体が破綻するリスクさえあります。私自身、広州から成都への夜行列車…
私は海外旅行の際、各国のバイクシェアリングサービスを積極的に利用している。これまでこのブログでも、中国の「Hello Ride」やロンドンの「サンタンデール・サイクル」など、さまざまな自転車シェアサービスを紹介してきた。現地の風を感じながら街を自転…
本場蘭州市内の蘭州ラーメン屋さんから食レポをお届けします 最近、日本でも徐々に店舗が増えつつある蘭州ラーメン。SNSで見かけることも多くなり、気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、本場中国・蘭州で食べる蘭州ラーメンは、果たして本…
以前このブログでも紹介した収益化ツール「Stay22」が、ついにリテール(一般商品販売)分野への進出を発表しました。 これまでStay22は旅行関連(ホテル、航空券など)に特化したサービスでしたが、今回の拡張により、普通のオンラインショッピングからも収…
前回記事では、バスガイドのリンさんによる20分間ノンストップの早口ルール説明から始まったストイックなバスツアーの導入をお届けした。分刻みの集合時間、WeChatグループでの逐一報告システム、遅刻したら全員に謝罪…。想像を絶するストイックさに、私は必…
「個人旅行より、もっとディープな旅がしたい」 青海省。中国西部、チベット高原の玄関口に位置するこの地は、天空の鏡と称される茶卡塩湖や、中国最大の湖・青海湖など、息をのむような絶景が広がる場所だ。 私は普段、海外旅行では個人行動を好む。自分の…
海外旅行における長時間のレイオーバー。空港内で退屈に過ごすか、それとも少しだけ外へ出て現地の空気を味わうか——多くの旅行者が一度は悩む選択だろう。 私は後者を選んだ。そしてその判断が、命の危険すら感じる恐怖体験へと繋がることになった。 今年8月…
現在、中国で急速に姿を消しつつある「ニーハオトイレ」。かつて全土に広く存在し、地域住民の交流の場としても機能していたこの独特なトイレ文化も、都市開発と共に過去のものとなりつつある。 www.kosupatravel.com しかし今回、青海省の奥地でまさかの現…
チュニジア随一のオシャレスポット「Djerbahood」をご紹介 チュニジア旅行を計画している方なら、青い町として有名な「シディ・ブ・サイド」を目的地リストに入れている人も多いだろう。確かに美しい町だが、観光客で溢れ、しつこい客引きに疲れてしまうこと…
前回の記事で、中国ビザ免除措置が2025年末で期限を迎える可能性について書いた。仮に延長されなくても、トランジット特例(通称:240時間ルール)があるから実質的にほぼ自由に観光できるだろう——そう思っている人は多いだろう。 www.kosupatravel.com だが…
前回記事はこちら www.kosupatravel.com 3回にわたって敦煌砂漠キャンプの魅力をお伝えしてきたが、今回は、実際に利用してみて分かった設備の詳細と、これから砂漠キャンプを検討している人に向けた注意点をまとめたい。 ここで紹介する内容は、今回私が利…
前回は、砂漠でのテント滞在と日中の散策体験をレポートした。午後から夕方にかけての砂漠散策では、足を取られる砂の感触や、見渡す限り続く砂丘の美しさを存分に体験できた。 www.kosupatravel.com 第3回となる今回は、いよいよ砂漠キャンプの真の醍醐味で…
前回は、砂漠キャンプ場への到着までをレポートした。強面のスタッフさんに迎えられ、第一印象は正直「大丈夫かな」という不安もあった。100元で予約していたベーシックテントでのサバイバル体験は無事実現するのだろうか? www.kosupatravel.com 第2回とな…
今回宿泊した敦煌云飞月特色沙漠露营帐篷特色民宿 敦煌といえば莫高窟、月牙泉、鳴沙山といった観光スポットが有名だが、せっかく砂漠の町を訪れるなら、本格的な砂漠体験をしたいと思っていた。ホテルに泊まって観光地を巡るだけでは、どこか物足りない。シ…
紺碧の地中海を眺める南仏鉄道旅をご紹介 フランス南部の美しい海岸線を鉄道で巡る旅は、ヨーロッパ鉄道旅行の中でも特に人気が高い。今回、実際にマルセイユからニースを経由してマントンまでの路線に乗車してきたので、その魅力と実用的なアドバイスをお届…
自家用車で羽田空港を利用する人なら、きっと一度は経験したことがある駐車場争奪戦。併設駐車場の予約を取ろうと、朝10時にスマホやパソコンの前でスタンバイ。そして開始と同時にアクセスするも、ページが重くて繋がらない間に満車...。 この悪夢のような…
前回は、砂漠で暮らすノマドたちとの出会いと、井戸での水汲み体験をレポートした。井戸でヤギたちに水を与える光景は、まさに砂漠の生命力を象徴するような美しい体験だった。 第2回となる今回は、いよいよツアーのクライマックス。古代遺跡Old Ksar Ghilan…
チュニジア南部を旅していると、必ず耳にする場所がある。それが「Ksar Ghilane(クサールギレン)」だ。 映画『イングリッシュ・ペイシェント』のロケ地としても知られるこの場所は、多くの旅行者が「本物の砂漠体験」を求めて訪れる聖地のような存在。今回…