本記事でも、前回に続きエチオピアのローカル酒について紹介いたします。
今回取り上げるのは、「テッジ(Tej / ጠጅ)」というエチオピアを代表するハチミツワイン。ガイドブックなどにも取り上げられているお酒で、前回の記事で紹介した「テラ」と比較するとメジャーで、観光客でも入手しやすいお酒です。アディスアベバを散策していた際に、実際に飲む機会に出会えたので、今回はその実体験をもとに記事を書いていきたいと思います!
アディスアベバ随一の老舗テッジ・ハウスに行ってきた
さて、エチオピア中で手に入れやすいテッジですが、今回はせっかくなのでアディスアベバで最も有名な(?)街中のテッジ・ハウスに行ってきました。日本のワイン・バルやビア・ガーデン、のようにエチオピアにはテッジを飲むための場所としてテッジ・ハウスなるものがあります。
私が訪れてみたのは、こちらのTobiya Tejというお店。アディスアベバ市内の北東郊外地区であYekaの中でも栄えているエリアに立地。なかなか高級感のある外観で、伝統を感じさせる綺麗なお店でした。
一方で内装は開放感のあるカジュアルな作り。客席もしっかり広く設けられており、治安も良く居心地抜群の空間でした。
ただ、基本的には仲間や家族たちとお酒を楽しみに来る場所ということなのか、お一人様のお客さんは見当たらず、そういう意味では単身バックパッカーには肩身が狭いかもしれません。エチオピアに限らず、日本を除く世界各国では、バーやパブなどはお酒そのものを楽しむ以上に、大切な人との一時を過ごすための場所、としてのイメージが強く、そのため一人でフラッと飲みに来ると「一緒に飲む友達がいないのか?」と心配そうな目を向けられることが多々あります。まあ、バックパッカーの皆様はそんなこともう慣れっこですよね!
テッジはどんな味?アルコール度数は強い?
さて、いよいよテッジとご対面!今回は一人で訪問したものの、販売単位に最小限度が設けられているらしく、1L近くのテッジを購入しました。決してアルコール度数がかなり高いわけではありませんが、ハチミツワインという名の通り、10パーセント前後程度のアルコールが含まれています。単身バックパッカーの方々は、それなりの覚悟をして挑みましょう!
味はハチミツっぽい甘さに、ほんのりと酸っぱさも加わり、濃厚かつフレッシュな絶妙なテイスト。ハチミツワイン、という前評判から甘ったるいシロップのような味のイメージを勝手に描いていましたが、ワインらしい爽やかさも感じられる、国民的アルコールの名に相応しい味でした。
テッジを飲むなら「Shekla Tibs」と一緒に!
店内の一角では、豪快に牛の丸焼きが吊られていました。エチオピアのレストランでは大変よく目にする光景です。
この牛は、「Shekla Tibs(シェクラ・ティブズ)」という牛のソテーとして提供されます。
www.instagram.com国民食「インジェラ」とも相性は抜群で、こちらの料理も国中いたるところで見かけます(ただし、エチオピア正教の断食期間中は入手難易度が上がるのでご注意を)。
テッジの甘みに飽きたらシェクラ・ティブズの出番。おつまみとしても最高なので、ぜひ一緒に召し上がってみてください!
ちなみに大抵火がかなりしっかりと通されているため、歯ごたえは非常に硬く、中には「ビーフジャーキーかよ!」と突っ込みたくなるようなお店もあります(それがまたおつまみ感があって最高なんですけどね!)。
いかがでしたでしょうか?
今回は前回に続き、エチオピアのローカル酒特集第二弾として、「テッジ(Tej / ጠጅ)」というハチミツワインを紹介しました。エチオピアには、今回取り上げたTobiya Tej以外にも多数テッジを提供しているお店があります。是非ローカル情報をチェックして、飲み比べてみてください!
goo.glTobiya Tej | Haya hulet | ጦቢያ ጠጅ | ሃያ ሁለት
+251 91 673 6989
https://maps.app.goo.gl/Spe6JQVrA1PmxztSA
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