上海は、アジア屈指の国際都市であり、多くの航空会社が乗り入れているため、上海空港経由の乗り継ぎ便を利用する機会も多いです。私も仕事やプライベートで上海を利用することが多く、乗り継ぎ時間の有効活用には常に頭を悩ませています。
この度、上海乗り継ぎを最大限に楽しむための時間潰し・旅行プランを、所要時間別にまとめてみました。上海経由で海外旅行に行く方は、是非本記事を参考にトランジット旅行を組み立ててみて下さい!
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前提
上海でのトランジットに要する時間を勘案しよう
さて、トランジット観光プランを考えるにあたり、前提として考えておくべき大切なことが、「乗り継ぎにある程度の時間が必要である」ということ。一般的に、乗り継ぎ時間のみの場合でも最短約1時間程度を見ておく必要があり、また 一度入国し、再出国する場合には少なくとも約3時間(入国審査、荷物受け取り、再チェックイン等に時間がかかる)見ておく必要があると言われています。
特に、上海の空港は巨大なことで知られ、ターミナルをまたぐトランジットの場合は、所要時間が格段に上がることとなります。暇つぶしに集中するあまり乗り継ぎに失敗してしまうなど愚の骨頂。時間には余裕を持ってプランを組み立てることをお勧めします!
上海には浦東国際空港と虹橋国際空港の2つの空港がある
また上海空港と一言でまとめられがちですが、実は上海には浦東(プドン)国際空港と虹橋(ホンチャオ)国際空港の2つの空港があります。成田・羽田空港間ほどではないものの、両者かなり離れているため、どちらの空港で離発着するか、によって考えられる滞在プランが変わってくる可能性があります。
今回は、多くの国際線が離発着する浦東国際空港を拠点とした観光プランを紹介するので、虹橋国際空港を利用される方は、虹橋発でも無理の無いプランになるよう時間に余裕を持ってスケジュールを組み立てていただく事をお勧めします!
中国への入国には原則ビザが不要に、だがしかし!
コロナを期に中国への入国には原則ビザが必要となっていましたが、実は先月からこのルールが緩和され、日本人であれば観光目的の入国がビザ無しで行えるようになりました。但し、実はビザ解禁後であっても適切な準備を怠ると、入国拒否となってしまう可能性があります。
具体的には、渡航前の準備としてまずパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あることを確認しましょう。また、往復航空券と宿泊施設の予約証明、そして海外旅行保険の加入も必須となります。その他にも、意外と見落としがちな注意点が多いため、渡航を考えている方は下記記事をご一読いただき、注意事項や入国の流れについて事前に理解しておくことをお勧めします。
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持ち時間別トランジット観光プラン
前提について確認が出来たら、実際に持ち時間別トランジット観光プランを見ていきましょう。前述の通り、トランジット自体にも相応の時間を要するため、現実的な範囲で時間に余裕を持たせた観光プランを組み立ててみました。実際に必要となる正味の時間は、乗り継ぎ条件などに左右されるため、これらを参考としつつ、ご自身の料亭と照らし合わせながらスケジュールを組み立てることをお勧めします。
①4時間未満の場合
空港内散策:持ち時間が少ない場合は、欲を出さず、とにかく空港内観光に精を出しましょう!空港内には、免税店やレストラン、カフェなどが充実しているので、ショッピングや食事を楽しむことができます。
特に、第2ターミナル内の上海料理店「上海人家」は、市内にも店舗を構えるチェーン店で、本格上海料理を振舞うローカルに愛されるお店。空港の外に出ずとも、本格中国グルメを味わい、現地旅行した気分になれるので非常にお勧めです!
②4~6時間の場合
持ち時間が多少ある場合は、車で30分圏内程度の近場をさくっと散策する余裕が生まれます。とは言え、あくまで上海の空気を浴びながら、駆け足で現地の雰囲気を楽しむ程度。ゆったりと過ごすには少々時間がタイトであることをお忘れなく!
上海新国際博覧会公園:空港から車で約30分の場所にある、2010年に開催された上海万博の跡地です。広大な敷地に様々なパビリオンや庭園が残されており、散策に最適です。
金茂大厦:上海を代表する超高層ビル。頂上にある展望台からは、上海の街並みを一望することができます。休日は混んでいる可能性があるため、4~6時間の持ち時間だと少々シビア。平日など、空いているタイミングであれば中に入ることもできるかもしれません!
外滩:金茂大厦などの高層ビルを対岸に臨むことができる、上海屈指のアーバンビュースポット。空港からは少し距離があるものの、街を散歩するだけでも十分上海気分を味わうことができるおすすめエリアです!
上海ディズニーランドホテル(上海迪士尼乐园酒店):実は上海ディズニーランドは浦東空港からも車で20分ちょっとの近場。少ない持ち時間でも訪ねることができるスポットです!とはいえ、ランドの中に入るとなるととても4~6時間程度の持ち時間では足りません。ホテルを訪ねて、ちょっとお茶を一服しながら雰囲気を嗜む程度に留めるのが良いでしょう。
③7~10時間の場合
持ち時間が7時間以上になると、ある程度旅に余裕が生まれます。
市内でさくっとグルメ旅:限られた時間を活用して、飲食店でさくっとご飯を食べて過ごすのも良し。上海料理はもちろんのこと、中国ならではの個性豊かな本場ローカルグルメを食べずして出国できません!
豫園(豫园):上海の代表的な観光スポットです。中国庭園や伝統的な建造物などが立ち並び、中国ならではの伝統や文化を体感することができます。
南京路:「大世界ビル」でお馴染みの上海屈指の繁華街。歩行者天国になっており、ショッピングやグルメを楽しむことができる観光スポットです。中国様式の建築と、フランス植民地時代の面影を匂わせる西洋風の石造りの建築が織りなす、独特の町並みを眺めながらただブラブラ散歩するだけでも楽しいですが、持ち時間がたっぷりある場合はご飯を食べたり、ショッピングをしてみても良いでしょう。
④11時間以上の場合
半日程度の持ち時間があれば、時間を気にすることなく上海を満喫できます。既に上海旅行をしたことがある場合は、少し遠出をして近隣観光地を訪ねてみても良いかもしれませんね。
上海ディズニーランド:空港から車で約20分の場所にある、上海最大のテーマパーク。世界のディズニーランドの中でも、最も新しい施設として知られます。ディズニーキャラクターたちと触れ合ったり、アトラクションを楽しんだりすることができるので、お子様連れでの場合にはうってつけの観光地です!
上海ディズニーの詳しい体験レポートについては下記特集をご覧ください!
蘇州:上海から高速鉄道で約30分の場所にある、歴史的な街。世界遺産にも登録されている庭園や寺廟などが数多くあり、中国の文化を満喫することができます。
杭州:上海から高速鉄道で約1時間の場所にある、西湖で有名な街です。西湖周辺には、雷峰塔や霊隠寺などの観光スポットがあり、自然と歴史を満喫することができます。
おまけ:体力をセーブするならトランジットホテルを活用しよう!
トランジット旅行を全力で楽しむのも良いですが、メインの目的地の前後ではしゃぎすぎて体力を消耗するのは避けたいですよね。特に、深夜早朝に上海に到着する便を利用する場合、上海市内へ繰り出す前にまずはひと眠りをしたい、という方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、6時間からの短時間利用が可能なトランジットホテル、上海大众空港宾馆の利用がオススメ。空港ターミナルの連絡通路内からアクセスできるこのホテルは、立地だけでなく客室やアメニティのクオリティまで素晴らしいコスパ良好ホテルである上、利用客は荷物を一時的に預けることも可能だというメリットだらけの施設です。是非下記の宿泊体験レポートをあわせてお読みいただけると幸いです!
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した観光地以外にも、上海は魅力的なスポットが盛りだくさん。いくつかの訪問先を組み合わせることで、上海での乗り継ぎ時間を有効活用すし、単なるトランジットではない充実した時間を過ごすことができます。今回紹介したプランはあくまで一例となりますので、ぜひ自分自身で旅程をカスタマイズしながら、自分だけの上海トランジット旅行を楽しんでください!
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