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海岸にSOSマークが自然発生?鹿児島の無人島「ア島」の真実を徹底検証!

 

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最近、TikTokYouTubeで話題になっているのが、鹿児島沖合に浮かぶとされる無人島「ア島」である。海岸に巨大なSOSマークが自然発生し、救助隊が出動するも生存者は見つからず、黒い袋に包まれた遺体だけが発見されるという怪奇現象で話題を集めている。さらに巨人目撃情報まで飛び出し、多くの憶測を呼んでいる。

旅行マニアである私は、この噂の真相を探求せずにはいられなかった。果たして「ア島」は実在するのか?調査に乗り出した。

謎めいた無人島「ア島」とは

※こちらの写真はイメージです

「ア島」は、鹿児島県鹿児島市から南西約6km沖合に位置する無人島とされる。度々怪奇現象が起こることで知られ、2005年、2007年、2010年の三度、海岸に巨大なSOSマークが現れた。それも、遭難者が書いたものではなく、なんと自然発生したものだと言う。というのも、報告の度に海上保安庁が人命捜索を行ったが、いずれも生存者は見つからなかったというのだ。

しかし捜索の際、代わりに黒い袋に包まれた数名から数百名分の遺体が発見されたという。近年では、巨人と思しき生物の人影まで目撃されたとの情報も。

これらの不可解な出来事から、「ア島」は反社会的勢力による死体遺棄用の島である、島に生息する巨人がSOSマークを書いて救助隊を誘い殺害している、など多くの憶測が飛び交っている始末だ。

調査

そんな怪奇な情報が飛び交うア島だが、果たしてこれらの噂は本当なのだろうか。信憑性を確かめるため、いくつかの手法で調査を行った。

1. 鹿児島県民へのインタビュー

まず、地元の視点から「ア島」に関する情報を探るため、鹿児島県民へのインタビューを行った。コスパトラベル取材班の周りの知人ネットワークを駆使しながら、鹿児島市在住の人々を中心に、複数の年代や職業の方々に「ア島」についての認識を尋ねた。

最初に話を聞いたのは、地元の高校で教師を務めるAさん(仮名)である。彼は30年以上鹿児島市で生活しているが、「ア島」については全く聞いたことがないと述べた。「学校でも地域の歴史や地理について教えることが多いが、ア島という名前は一度も出てきたことがない。もし本当にそんな島があるなら、生徒たちの間で噂になると思うが、今までそのような話は耳にしたことがない」と語った。

次にインタビューしたのは、地元の漁師であるBさん(仮名)である。佐藤さんは鹿児島沖合で長年漁をしているが、彼もまた「ア島」の存在を否定した。「海上保安庁の捜索活動があれば、我々漁師も何かしらの情報を耳にするはず。特にSOSマークや遺体が見つかるなんて大事件だから、全く知らないというのは不自然だ。巨人の目撃情報についても、まるで子供の作り話のように思える」と述べた。

さらに、鹿児島市内で観光ガイドをしているCさん(仮名)にも話を伺った。山本さんは観光業界に携わっており、地域の歴史や観光スポットに詳しい人物だ。「観光ガイドとして、地元の歴史や名所について詳しく知っているが、ア島については一度も聞いたことがない。SNSで話題になっているというのも不思議な話だ。観光客からそのような質問を受けたこともない」と述べた。

これらのインタビューから明らかになったのは、「ア島」について地元の人々の間で全く認識されていないという事実だ。もし本当にそんな島が存在し、怪奇現象が頻発しているのであれば、少なくとも地元の一部の人々は何かしらの情報を持っているはずだ。しかし、インタビューに応じた全員が「ア島」の存在を否定しており、これは非常に重要な手がかりとなった。

2. 地図上での確認

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続いて、「ア島」の存在を確認するために、地図や衛星写真を用いた調査を行った。鹿児島から約6km沖合にある無人島を特定することを目指した。

まず、一般に公開されている地図を用いて鹿児島周辺の無人島を確認した。日本政府の地理院地図やGoogle Mapsをはじめ、複数の地図サービスを利用して詳細に調べた。鹿児島本土から約6kmという具体的な位置情報をもとに、周辺の無人島をリストアップし、特徴を比較した。

次に、Google EarthやBing Mapsの衛星写真を使用し、該当エリアを詳しく解析した。特に「ア島」には砂浜があるという情報を手がかりに、砂浜を有する島を重点的に探した。衛星写真を拡大し、細部まで確認することで、砂浜の有無や島の形状を把握した。

また、複数の地図データベースをクロスチェックした。異なる地図サービスやデータソースを利用することで、地図上の記載漏れや誤りを排除し、より正確な情報を得ることができた。例えば、海上保安庁が公開している海図や、古い航海図も参照し、詳細な地形情報を確認した。

これらの調査を総合し、鹿児島市から沖合約6kmの範囲内に存在する無人島のリストを作成した。各島の位置、面積、地形(特に砂浜の有無)を記載し、特定の条件に合致する島を探した。しかし、リストアップされた島の中に、「ア島」と一致する島は見当たらなかった。

3. 地域自治体への確認

地元の住民や地図・衛星写真の調査を経て、「ア島」の存在がますます疑わしくなってきた。最終的な確認のために、鹿児の自治体関係者に直接問い合わせを行い、事実確認をしてみることにした。迷惑かもしれないと思いながらも電話で問い合わせたところ、やはり「ア島」と思わしき島の存在は確認できなかった。

結論:フィクションで間違いない

これらの調査結果から、「ア島」は実在しない可能性が高いと結論付けられる。SOSマークや巨人目撃情報は、フィクションである可能性が高いだろう。

実際、当該ビデオを投稿しているYouTubeアカウントは、創作コンテンツの投稿で人気を博している有名アカウント。ただ、そのあたりの事情を知らない人の画面に、たまたま当該ショート動画がサジェストされてしまうと、てっきり実在の島に関する情報かと思ってしまうのも無理はない。かくいう私も、まんまと引っかかってしまった訳である。

訪問すべきではない無人

しかし、実際には日本には訪問すべきではない無人島が存在する。これらの島は、その特性や状況から、訪れることが非常に危険であり、慎重に検討されるべきである。

まず、無人島には自然の厳しさが潜んでいる。例えば、寄生虫や有毒植物が繁茂している場合があり、無防備な訪問者にとって健康への脅威となる。また、海岸に打ち上げられたゴミや廃棄物が散乱している無人島もある。これらのゴミは人間による環境破壊の証であり、接触すべきではない危険な物質を含んでいる可能性がある。

さらに、無人島は孤立しており、救助や医療の到達が極めて困難な場合がある。万が一、訪問者が怪我をしたり、体調を崩したりした場合、迅速な救助活動が行われることは期待できない。このような状況下での訪問は、命を危険にさらすことにつながる。

さらに、無人島は自然保護区域や生態系の保護対象地域に指定されていることがある。これらの地域では、人間の活動が厳しく制限されており、訪問者が持ち込む可能性のある病原菌や外来種が生態系に影響を与えるリスクがある。そのため、無人島への訪問は、地域の生態系や生物多様性に悪影響を及ぼす恐れがある。

このように、訪問すべきではない無人島には多くの危険やリスクが潜んでいる。自然環境の保護や安全確保の観点からも、これらの島への無計画な訪問は慎むべきである。安全を最優先に考え、無人島を訪れる際には、地元の指示や注意喚起に従うことが重要である。

いかがだっただろうか

「ア島」の噂は、多くの人々に衝撃を与えた。しかし、調査の結果、その実在は確認できなかった。インターネット上には、真実と虚偽が混在している。「ア島」の存在を信じてしまった人は、この機会に、情報に踊らされることなく、常に批判的に考えることが重要であることを改めて認識する必要があるだろう。