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ANAマイルでAirJapan(エアジャパン)航空券を予約できる「フライトバウチャー制度」は果たして本当にお得なのか?

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2024年6月3日より、ANA全日空)は新たな「フライトバウチャー」制度を導入しました。この制度は、同グループの新興航空会社「AirJapan」の便の航空券購入などに利用できるもので、ANAマイルを使って格安航空便をお得に購入できるサービスとして注目を集めています。AirJapanは成田空港を拠点にソウル、バンコクシンガポールなどの路線を運航する新興航空会社であり、LCC(格安航空会社)並みの運賃をセールスポイントとしています。

では、このフライトバウチャー制度が本当にお得なのか、その真相に迫っていきましょう。

AirJapan(エアジャパン)とは?

AirJapan(エアジャパン)は、2024年より運航を開始したANAグループの新興航空会社です。成田空港を拠点に、ソウル、バンコクシンガポールなどの国際線を運航しています。ANAはAirJapanを設立することで、LCC(格安航空会社)並みの運賃とサービスを提供し、アジア地域の旅行需要に対応しようとしています。

AirJapanは、LCC並みの運賃をセールスポイントとしつつも、ANAグループの一員として一定の品質を保ったサービスを提供することを目指しています。具体的な特徴としては以下の点が挙げられます。

  • 低運賃:LCCと競争できる低価格の航空券を提供し、幅広い層の利用を促進しています。
  • 成田空港拠点:成田空港を拠点とすることで、東京近郊からのアクセスが良く、国際線の乗り継ぎもスムーズに行えます。
  • 主要路線:初期運航路線としてソウル、バンコクシンガポールなどのアジア主要都市をカバーしており、ビジネスや観光での需要に対応しています。
  • 付加サービス:LCCのように必要なサービスを追加料金で提供するスタイルを取り入れており、預入手荷物や機内食、座席指定などを事前購入することができます。

フライトバウチャーの概要

AirJapanのフライトバウチャー制度は、以下のようにマイルを換算して利用できます:

  • 1000マイルを900円分のフライトバウチャーに交換
  • 5000マイルを4500円分に交換
  • 1万マイルを1万1000円分に交換

このバウチャーは、AirJapanの航空券、預入手荷物、事前購入機内食、座席指定などのオプション料金、さらにはそれらに付随する税金の支払いに利用可能です。交換するマイルが多いほど、交換レートがお得になっていくのは嬉しいシステムですね。

フライトバウチャーの価値評価f:id:ymdxd:20240605110232j:image

フライトバウチャーの価値を検討するために、基本的な交換レートを確認しましょう。1マイルあたりの価値は以下のようになります:

  • 1000マイルを900円に交換 → 1マイル = 0.9円
  • 5000マイルを4500円に交換 → 1マイル = 0.9円
  • 1万マイルを1万1000円に交換 → 1マイル = 1.1円

基本的に、1マイルの価値が0.9円から1.1円の範囲内であることがわかります。

他のマイル交換オプションとの比較

これを踏まえ、ANAマイルの他の交換オプションと比較してみましょう。

例えば、同じLCCであるピーチ・アビエーションの航空券に使用できるPeachポイントとの比較についてはどうでしょうか。ANAは以前からPeachポイントへのマイル交換を提供しており、1マイルあたりの価値が1円となります。これに対し、AirJapanのフライトバウチャーは交換マイル数によっては最大で1.1円の価値を発揮できるため、やや有利に見えます。

一方で、ANA特典航空券、およびスターアライアンス提携航空会社航空券に交換する場合、一般的には1マイルの価値が2円以上になることが多いです。また、クラスや需要に応じて1マイルあたりの価値がさらに高くなる場合もあります。

エコノミークラス:国際線特典航空券では、通常1マイルあたり1.5円から2円の価値があるとされています。
ビジネスクラス国際線特典航空券では、1マイルあたり3円以上の価値になることもあります。
ファーストクラス:国際線のファーストクラスでは、1マイルあたりの価値が5円以上になることも珍しくありません。

フルサービスキャリア便を使用する層にとっては、通常通りマイル航空券を発券する方が圧倒的にお得であると言えるでしょう。

実際の利用シーンを考慮

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また、実際の利用シーンを考慮すると、フライトバウチャーの価値は一概に高いとは言えません。LCCの運賃はもともと安いため、マイルを使うことで得られる価値は相対的に小さくなることがあります。例えば、AirJapanの片道航空券が50000円だとすると、5000マイルを4500円分のバウチャーに交換しても、実際の支払い額がわずかに減るだけ。一方で、キャンペーンなどを活用した場合、5000マイルを使用してANA国内線往復便を発券することもできるため、実質数万円程度の旅費を浮かせることができます。

また、預入手荷物や機内食、座席指定などのオプション料金に対しても、必要なマイル数とその価値を比較すると、通常の購入価格との差はそれほど大きくないと言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか

総合的に見て、AirJapanのフライトバウチャーは一定の利便性を提供しますが、マイルの価値を最大限に引き出すためには、特典航空券や他の交換オプションと比較検討することが重要です。LCCの利用頻度が高く、少額の費用を抑えたいユーザーにとっては有益かもしれませんが、マイルを効率よく利用したいと考えるユーザーにとっては、他の選択肢を検討する価値があります。

結論として、ANAマイルでAirJapan航空券を予約する「フライトバウチャー制度」は、特定の利用者にとっては便利かもしれませんが、必ずしも最もお得な選択肢とは言えないでしょう。利用する前に、自身の旅行スタイルや目的に合わせて慎重に判断することが重要です。

とは言え、フライトバウチャー制度はまだ始まったばかり。今後利用普及が進むにつれ、お得なキャンペーンや制度改善が行われる可能性もあるため、しばらくは様子を見ていきたいですね。以上、トラベルライターのやむでした!