定番ツアーはもう飽きた?ローカル旅行情報発信サイト「コスパトラベル」

パッケージツアーやガイドブックに頼った旅行に飽きてしまった大の旅行好きの方々向けに、ローカルでコスパの良い旅行プランをまとめたポータルサイト

水底に沈んだスマホを求め、オマーンのオアシス「Wadi Shab」の奥地で洞窟探検してきた

こんにちは、旅ブロガーのヤムです。前回はオマーンの避暑地「Wadi Bani Khalid」での度胸試しについてお伝えしましたが、今回はさらにスリル満点の冒険に挑戦しました。それはオマーンのオアシス「Wadi Shab(ワディ・シャブ)」での探検です。現地の青年クサイ君と一緒に、この美しい渓谷の奥地を探検し、アラブの自然の神秘に触れてきました。では、その体験をご紹介します!

前回記事はこちらから

www.kosupatravel.com

Wadi Shabとは?

www.instagram.com

Wadi Shab(ワディ・シャブ)またはWadi Ash Shab(ワディ・アシュ・シャブ)は、オマーンのシャルキヤ地方に位置する美しい渓谷です。オマーンにはいくつかのワディがありますが、ワディ・シャブは取り分け人気の観光地として日々多くのローカル民に利用されています。

透き通った水と壮大な岩山に囲まれたこの場所は、地元の人々や観光客にとっての避暑地として知られています。ワディ・シャブはその美しい景観だけでなく、探検心をくすぐる地形が広がり、まるで洞窟の奥深くにいるかのような気分が味わえる場所です。

ワディ・シャブへのアクセス

ワディ・シャブはマスカットから約140km、車で約1時間半の距離にあります。高速道路を利用するとアクセスが容易で、駐車場も完備されています。駐車場からは、ボートに乗って渓谷の入り口まで渡ることになります。このボートの旅も、ワディ・シャブ探検の冒険の始まりです。

ワディ・シャブの魅力

透明感の高い水が冷たくて気持ちいい

ワディ・シャブはその美しい自然で有名です。エメラルドグリーンの水が流れる渓谷は、オマーンの暑い気候の中でのオアシスのような存在。渓谷の両側には高い岩山がそびえ立ち、訪れる人々を圧倒します。この自然の美しさは、写真や動画では伝えきれないほどの迫力があります。

またワディ・シャブは美しい景色を楽しみながらの散策やハイキングが楽しめる場所でもあります。渓谷内にはハイキングコースが整備されており、歩きながら自然を満喫することができます。ハイキングコースの途中には、いくつかの天然のプールがあり、そこで泳いだり休憩したりすることができます。

地底探検のような冒険

一番奥は洞窟のような構造になっており、探検心をくすぐられる

ワディ・シャブの最大の魅力は、奥地に広がる洞窟のような地形。水路を進みながら、探検心に溢れる訪問者にとって究極の冒険スポットです。今回、クサイ君と一緒にこの地底探検に挑戦しました。

前回のワディ・バニ・カリードでの度胸試し以来、クサイ君とは良き友人となりました。彼は地元のことをよく知っており、今回もガイド役を買って出てくれました。クサイ君は「ワディ・シャブはもっと冒険的だよ」と笑顔で語り、私たちの探検に向けての意気込みを高めてくれました。

探検のスタート

ボートに乗って、ワディ・シャブの入口へと向かう

駐車場に車を停め、ボートに乗って渓谷の入り口に向かいました。そこからハイキングコースが始まり、美しい景色を楽しみながら進んでいきました。クサイ君は道中、ワディ・シャブの歴史や地元の伝統について色々と教えてくれました。ハイキングコースは適度な運動量で、景色を楽しみながら歩くことができました。

暫くはハイキングコースを歩んでいく

最初は舗装されていた道も、段々と険しい岩場に変わっていく

ハイキングコースの終点に到着すると、そこからは水路を進むことになります。水着に着替え、荷物を防水バッグに詰めて準備完了です。クサイ君と一緒に水に入ると、その冷たさに一瞬驚きましたが、すぐに慣れました。水はとても澄んでいて、足元の岩まで見えるほどの透明度です。

ここからは半身浴状態で水路を歩んでいく。次第に水深が深くなっていく。

洞窟のような地形へ

水路を進むこと約20分、ついに洞窟のような地形に到着しました。洞窟の入り口は狭く、少し不気味な雰囲気がありますが、クサイ君の「大丈夫、僕についてきて!」という声に励まされました。懐中電灯を片手に、私たちは洞窟のような場所へと進んでいきました。

洞窟のような地形はひんやりとしており、外の暑さを忘れさせてくれます。水の中を進むと、次第に洞窟内は暗くなり、懐中電灯の明かりだけが頼りです。洞窟内には美しい鍾乳石があり、その神秘的な光景に感動しました。水深も深くなり、泳ぎながら進む箇所もあります。

日の光の閉ざされた洞窟のような地形を泳ぎながら前進。水深はかなり深いので、泳ぎが苦手な方は要注意。

探検の最大の難所は、最も奥の水路が狭くなっている箇所です。左右の岩がせり出して、人一人やっと通れるくらいの狭さになっており、水深も深いため、必死にばた足をしながら顔を水面に上げて進む必要があります。溺れそうになる緊張感の中、クサイ君の「もう少しだ!」という声に支えられながら、なんとかその難所を抜けました。

終点で記念の飛び込み

終点へ到着!

難所を抜けると、広々としたスペースに到着しました。ここがWadi Shabのゴールです!記念に岩場に登り、飛び込みに挑戦しました。クサイ君は見事なダイブを見せてくれ、私も続いて飛び込みました。この場所での飛び込みは、達成感と爽快感に満たされる最高の体験でした。

記念に飛び込み

ハプニング

探検を終えて帰路に着いたとき、ワディの中腹で困っているポーランド人の観光客に遭遇しました。彼の表情は絶望的で、聞くとワディの奥地でスマホを落としてしまったとのこと。水深が深く、自力で探すのは無理だと言います。

スマホがなくなってしまうのはまだ諦めがつく。だけど、そのなかに入っている大切な写真まで失ってしまうのは耐えられない」という彼の話を聞くと、どうしても助けてあげたいという気持ちが湧き上がりました。幸いにもシュノーケルセットを持っていたので、すぐにそれを使って助けることを決意。ポーランド人観光客は感謝の言葉を繰り返し、彼の記憶を頼りにスマホを落とした場所まで案内してくれました。先程踏破した過酷な水路をへとUターンします。

水中の探索

水路をしばらく泳ぎ、ポーランド人の示すその場所に着くと、私は深呼吸をして水中に潜りました。水は澄んでいるものの、岩場や海藻が多くて視界が遮られるため、スマホを探すのは簡単ではありませんでした。何度も潜り直し、岩陰を探りながら慎重に進みました。数分後、ついにスマホを発見したときの喜びは言葉に尽くせません。手に取って水面に戻ると、ポーランド人観光客は歓喜の声を上げました。

さらに幸運なことに、スマホは水没せずに無事に動作しました。ポーランド人観光客は涙を浮かべながら「本当にありがとう」と繰り返し言ってくれました。私もその言葉に胸が熱くなりました。

旅を通じて得た友情

この出来事により、予定していた他の活動をキャンセルせざるを得なくなりましたが、クサイ君共々、人助けができたことで満足感に満たされました。ポーランド人観光客とは連絡先を交換し、またいつかどこかで会えることを楽しみにしています。

ワディ・シャブを訪れる際のポイント

さて、ワディ・シャブを訪れる際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう:

泳ぎに自信がない場合ライフジャケットをレンタルしよう

装備:水着、防水バッグ、シュノーケルセットを持参すると便利です。また、ごつごつした岩場も水中も、両方を攻略できる「ワディシューズ」を事前に調達しておくことをおすすめします。

体力:ハイキングや水泳が必要なため、ある程度の体力が必要です。

ガイド:現地のガイドを頼むと、より安全で楽しい体験ができます。特に後半の洞窟っぽいエリアは、ガイド無しだと正しい道を進んでいるのか不安に感じてしまう可能性があります。

いかがでしたでしょうか?

オマーンの「Wadi Shab(ワディ・シャブ)」は、自然の美しさと冒険の楽しさを兼ね備えた素晴らしい場所です。地元の人々との交流や、新たな友人との出会いを通じて、この旅が一層特別なものとなりました。ワディ・シャブへ、自然を楽しみながら冒険心を満たす場所として、ぜひ訪れてみてください。