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チュニス最古のカフェで地元民に混じってシーシャを楽しもう!チュニジアローカル旅行体験レポート

雑貨の犇めくチュニス旧市街(メディナ)内のスーク

チュニジアといえば、青と白が美しい地中海沿いの街並みや、歴史ある遺跡が観光の目玉として知られています。しかし、その一方で、現地の人々の暮らしや文化に触れることも、旅の楽しみの一つです。特に中東・北アフリカ地域で広く楽しまれている「シーシャ(ナルギレ、水タバコ)」は、チュニジアでも地元の人々の日常に深く根付いており、旅行者にとってもその文化を体験する絶好の機会となります。今回の記事では、首都チュニスの旧市街メディナに位置する最古のカフェ「M'rabet(المرابط)」で、地元民に混じってシーシャを楽しんだ筆者の体験をご紹介します。

チュニジアとシーシャ

チュニジアではシーシャは単なる喫煙手段ではなく、友人や家族と一緒にリラックスし、語り合うための重要なコミュニケーションツールでもあります。カフェや家庭でシーシャを囲み、時には数時間にわたって談笑するのは日常的な光景です。特にチュニスの旧市街では、歴史あるカフェで地元民が伝統的な方法でシーシャを楽しむ姿が見られ、その一端に触れることは、観光客にとっても非常に魅力的です。

チュニス最古のカフェ M'rabet

カフェ・ムラベトは頭上の案内が目印

チュニス旧市街に位置する「M'rabet(المرابط)」は、メディナのほぼ中心にあり、アーケード状のスーク(市場)の中にひっそりと佇んでいます。そのため、初めて訪れる方には少し見つけにくいかもしれませんが、頭上に張られた大きな幕状の案内を目印に進めば、迷わず到着できるはずです。M'rabetは歴史と風格を感じさせる伝統的なカフェで、数世代にわたって地元民に愛され続けています。壁には古いタイルが施され、天井からはチュニジア風デザインのシャンデリアが垂れ下がり、訪れるだけでその場の歴史を肌で感じることができます。昼間は観光客も多いですが、夕方から夜にかけては地元民で賑わい、シーシャを片手におしゃべりを楽しむ人々であふれます。

伝統的な内装を今も残す店内

ちなみに、チュニジア国内のカフェやレストランは女性だけでも利用が可能。アラブ地域の国々では、旧来的な価値観ゆえ女性だけの行動には制約が伴う場合が多々ありますが、いち早く女性の社会進出を実現したチュニジアにおいては、女性だけの旅でも特に不自由を被りません。M'rabetにおいても、女性だけで利用することももちろん可能なのでご安心を。

現地民と一緒に小上がり席であぐら

寝転がったり、あぐらをかいたりしてリラックスして過ごすのがローカルスタイル

「M'rabet」では、座り方にもローカルスタイルがあります。カフェの奥には、小上がりの席があり、そこにあぐらをかいてリラックスするのが、地元流のくつろぎ方です。低いテーブルを囲み、足を伸ばして座るこのスタイルは、長時間過ごすのにぴったりで、初めての訪問者でもすぐにその雰囲気に溶け込めるでしょう。

コーヒーとクランベリーミントティーを注文

シーシャを楽しむ前に、まずはドリンクを注文。筆者はこのカフェの定番である濃いめのコーヒーと、さっぱりしたクランベリーミントティーを選びました。特にクランベリーミントティーは、暑い日の一息にぴったりで、爽やかな甘さとミントの香りが喉を潤してくれます。カフェに集う地元の人々も、このティーを片手にくつろいでいる姿が多く見られました。

シーシャを注文

マウスピースも貰えるのでご安心を

次に挑戦したのは、もちろんシーシャ。シーシャは様々なフレーバーがありますが、筆者は迷わずチュニジアで最もポピュラーなミント味を選びました。店員に注文を伝えると、慣れた手つきで炭をセットし、煙が立ち上る様子を見せてくれます。カフェ全体に漂う甘いミントの香りと、かすかに感じるタバコの匂いが、リラックスした雰囲気を一層引き立てていました。

ちなみにシーシャは日本ではまだまだあまり大衆的に浸透していませんが、チュニジアではかなり日常的に消費される嗜好品で、老若男女が毎朝毎晩すぱすぱ吸いまくってます。女性達が茶話会をしながらシーシャを回している姿も珍しくありませんが、はじめてこの光景を目にする観光客は少し面食らってしまうかもしれませんね。

シーシャ初心者でも安心

シーシャ初心者だった同行者も、すっかり気に入りました

筆者自身はもともとシーシャに慣れていましたが、同行者は初めての体験でした。喫煙歴が全くない同行者でも、特にむせることもなくシーシャを楽しむことができたので、初めての方でも安心してチャレンジできます。ただし、シーシャはゆっくりと楽しむのが基本です。連続して吸い続けると軽い酸欠状態になり、くらくらすることがあります。また、タバコ耐性が低い方や、体質によっては急性ニコチン中毒になる可能性もあるため、自分の体調をよく見極めながら、無理をしないことが大切です。

いかがでしたでしょうか

チュニスの旧市街で地元の人々に混じってシーシャを楽しむ体験は、単なる観光では味わえない、より深いチュニジアの文化に触れる貴重な機会です。特に「M'rabet(المرابط)」のような歴史あるカフェで、時間を忘れてゆったりと過ごすことは、旅の中で得られる素晴らしい思い出になるでしょう。次回チュニスを訪れる際は、ぜひこのカフェでローカルスタイルのシーシャを体験してみてください。

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