【朝編】本物のお城でフルイングリッシュブレックファスト！コスパ抜群なのに貴族気分、イギリスお城ステイのすすめ④

前回の記事では、Thornbury Castleでのテイスティング・コースディナーについてご紹介しました。今回は、翌朝のイングリッシュブレックファストと、その後の城での過ごし方についてレポートします。中世の城で味わう伝統的な朝食と、のんびりとした時間の過ごし方は、まさに特別な体験でした。

朝食までの道のり

前日の豪華なディナーと旅の疲れから爆睡した私たちは、気がつけば朝の9時前。朝食は10時までと聞いていたので、急いで支度を整え、朝食会場へと向かいました。

急角度の螺旋階段を降り、朝食会場へ。かつてのチューダー家もこんなライフスタイルだったのだろうか？

Catherine of Aragon Tower Suiteから朝食会場まで、石造りの螺旋階段を降りていく間、昨夜のディナーの余韻と朝食への期待で胸が高鳴りました。高い天井と厚い石壁が、まるで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。

朝日に包まれた朝食会場

朝食会場に到着すると、アンティークな窓から差し込む心地よい朝日が私を出迎えてくれました。この会場は前夜のディナー会場と同じでしたが、興味深いことに、朝の光に照らされた空間は夜とは全く異なる表情を見せていました。

重厚なカーテンが開け放たれ、朝日が石造りの壁に反射して、柔らかな光で部屋全体を包み込んでいます。テーブルには真っ白なリネンが敷かれ、銀製のカトラリーが優雅に並べられていました。中世の城の中にいながら、現代の快適さも兼ね備えた空間で、朝食をいただけることに感激しました。

イングリッシュブレックファストの内容

テーブルに運ばれてきたイングリッシュブレックファストは、まさに伝統的な内容でした：

- トースト
- ベイクドビーンズ
- グリルドトマトとシイタケ
- ベーコン
- ハッシュドポテト
- ウインナーソーセージ
- ブラックプディング
- 焼き方を選べる卵料理（私はフライドエッグを選択）

一見すると、オーソドックスな内容に思えるかもしれません。しかし、高品質な食材を使用し、丁寧に調理されたイングリッシュブレックファストは、その美味しさが際立っていました。

中でもブラックプディングは個人的な大好物。豚の血を固めた料理ということで、日本人の中には抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、イギリスでは国民に愛される名物料理です。イングリッシュブレックファストには欠かせない一品で、その独特の風味と食感は一度味わうと病みつきになります。Thornbury Castleのブラックプディングは特に美味しく、スパイスのバランスが絶妙でした。

朝食後の過ごし方

朝食後、私には午後2時からのアフタヌーンティーの予約までしばらく自由な時間がありました。この時間を利用して、Thornbury Castleをより深く楽しむことができました。

まずは城

内を散策し、昨夜とは異なる昼間の雰囲気を楽しむことに。朝日に照らされた石造りの壁や、庭園の緑が鮮やかに映えていました。

続いて、城内にあるラウンジとライブラリーで、ゆったりとした時間を過ごすことに。歴史を感じさせる書籍に囲まれながら、静かな時間を楽しみました。特に、イギリスの歴史や文学に関する珍しい本が多く、読書好きの方にはたまらない空間だと思います。

また幸運なことに、Expediaのゴールド会員になっていたため、30ポンド（約6000円）相当のドリンクチケットをいただいていました。このチケットを利用して、城の外のテラスでコーヒーを楽しむことに。ぽかぽかとした外気を浴びながらのコーヒータイムは、格別な心地よさでした。テラスからは広大な庭園と、隣にたたずむSt. Mary教会を眺めることができ、まるで絵画の中にいるような感覚を味わえました。

Tudor家のコスプレサービス

ところで、今回は利用しませんでしたが、Thornbury Castleには Tudor家のコスプレができるサービスもあるそうです。中世の衣装を身にまとい、本当に昔にタイムスリップしたかのような体験ができるのではないでしょうか。コスプレ好きの方や、歴史ファンの方には、ぜひチャレンジしていただきたいサービスです。