先日、台湾で台東から台北までの400kmにわたる縦断ドライブを敢行してきました。その道中で実感したのは、台湾の交通事情が日本とは大きく異なるということ。地図を見れば簡単そうに見えるドライブも、実際には様々な注意点があります。
今回は、実際の経験を通じて感じた台湾ならではの交通事情と、安全に運転するためのポイントをご紹介します。
前回記事はこちら
- 1. まず押さえておきたい基本事項:国際免許証は使えない!
- 2. 左ハンドル・右車線:意外と慣れる
- 3. カーナビは自前で:スマートフォンの準備を
- 4. オービスは超厳格:スピード違反に要注意
- 5. 路上駐車のリスク:安全は駐車場で
- 6. 予期せぬ通行止めに要注意:情報収集が命
- 7. 想像以上の狭路:山道運転の心得
- 8. バイクの洪水:360度の注意が必要
- 9. 荒っぽい運転文化:心の余裕を持って
- 10. 絶景との付き合い方:安全な観光を
- まとめ
- 台湾・香港・マカオ旅行情報オープンチャットの新設のお知らせ
1. まず押さえておきたい基本事項:国際免許証は使えない!
多くの国では国際免許証が使用できますが、台湾では使用できません。必要なのは日本の運転免許証と、その中国語翻訳文です。私はJAFで翻訳文を作成しましたが、これがないとレンタカーを借りることすらできません。出発前の必須準備項目として覚えておきましょう。
2. 左ハンドル・右車線:意外と慣れる
台湾の車は左ハンドル、道路は右側通行です。日本と逆になりますが、意外にも数時間も走れば自然と感覚が掴めてきます。ただし、右折時の死角には特に注意が必要。慣れないうちは、念入りな安全確認を心がけましょう。
3. カーナビは自前で:スマートフォンの準備を
台湾のレンタカーには、基本的にカーナビが装備されていません。当初この事実に驚きましたが、現地の人に聞くと、みんなスマートフォンのGoogleマップを使用しているとのこと。私も急遽スマートフォンホルダーを購入し、GoogleマップとMapsmeの2つのアプリを使い分けることにしました。オフラインでも使えるMapsmeは、山間部での心強い味方となりました。
4. オービスは超厳格:スピード違反に要注意
台湾のスピード違反取り締まりは非常に厳格です。私たちの旅でも、高速道路で何台もの車がオービスのフラッシュを浴びているのを目撃しました。違反した場合、後日レンタカー会社を通じてクレジットカードから違反金が引き落とされます。特に下り坂では自然とスピードが出やすいので、クルーズコントロールの活用をお勧めします。
5. 路上駐車のリスク:安全は駐車場で
ネット上では「台湾では白線の路上駐車がOK」という情報を目にしますが、実際はそう単純ではありません。私たちも花蓮で路上に駐車しようとした際、店舗の方に「ここは駄目」と注意されました。また、一見駐車可能に見える場所でも、時間帯によって規制が変わることも。
結論としては、少し遠くても確実に専用駐車場を利用することをお勧めします。特に観光地では、地元の方々との良好な関係を保つためにも、この配慮は重要です。
6. 予期せぬ通行止めに要注意:情報収集が命
これは特に重要な注意点です。台湾の山間部、特に台8線や9線では、予期せぬ通行止めが頻繁に発生します。私たちも花蓮から羅東への移動中、通行規制エリアに遭遇。事前に「智慧化省道即時資訊服務網」で情報をチェックしていたため、規制外時間帯に通行して無事予定通り通ることができましたが、情報収集を怠ると大変な遠回りを強いられることになりかねません。
特に雨季や台風の後は要注意。土砂崩れによる通行止めが頻発します。常に最新の道路情報をチェックする習慣をつけましょう。
7. 想像以上の狭路:山道運転の心得
九份や十分など、人気の観光地に向かう道路は驚くほど狭いです。特に印象的だったのは、対向車とすれ違う際のハラハラ感。しかも路上には観光客が溢れており、まさに神経をすり減らす運転を強いられました。
このような場所では、必要以上にスピードを出さず、徐行運転を心がけましょう。また、バックでのすれ違いが必要になることも想定し、事前に操作感を確認しておくことをお勧めします。
8. バイクの洪水:360度の注意が必要
台湾の道路事情で最も衝撃的だったのは、バイクの多さです。特に台北市街では、まるでバイクの海。車の左右から予測不能な動きで割り込んでくるため、常に360度の注意を払う必要があります。
私は基本的に、バイクが多い場所では車線変更を最小限に抑え、できるだけ一定速度で走行することを心がけました。急な動きは避け、常にバイクの動きを予測する余裕を持つことが重要です。
9. 荒っぽい運転文化:心の余裕を持って
台湾のドライバーの運転は、日本人の感覚からするとかなり荒っぽく感じます。極端に車間距離を詰めてきたり、警告なしの突然の車線変更など、日本では考えられない運転も珍しくありません。
このような状況では、無理に反応せず、安全な車間距離を保つことを意識しました。ただし、車間を空けすぎると他の車が割り込んでくるので、適度なバランスが必要です。
10. 絶景との付き合い方:安全な観光を
台湾の道路からの眺めは本当に素晴らしく、特に東海岸の景色は圧巻です。ただし、運転中に景色に見とれすぎるのは非常に危険。私たちは定期的に安全な場所に停車し、景色を楽しむ時間を設けました。特におすすめなのが、道路脇の休憩エリア。台湾には景色の良い休憩スポットが多いので、これらを上手く活用しましょう。
まとめ
台湾でのドライブは、慣れない交通ルールや独特の運転文化に戸惑うことも多いですが、それ以上に素晴らしい体験となるはずです。事前の準備と正しい知識があれば、十分に楽しめる旅となるでしょう。
ぜひこれらの注意点を参考に、安全で楽しい台湾ドライブを満喫してください。
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