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【レンタル編】海外運転初心者必見① 外国でレンタカーを借りる際に注意すべきこと10選【完全版】

海外ならではの絶景を見に行くにはレンタカーが便利

海外旅行でレンタカーを利用すると、公共交通機関では行けない場所にも自由に行けるため、旅の可能性が大きく広がります。しかし、慣れない外国での運転には様々なリスクや注意点があります。そこで、2回に分けて海外レンタカー利用時の注意点を詳しく解説します。

前編となる今回は、レンタカーを借りる際の手続きや準備に関する10個のポイントを紹介します。後編では、実際の運転に関する注意点、例えば右側通行の慣れ方や、国による運転マナーの違い、路上での緊急時対応、給油方法の違いなど、実践的な運転のコツについて解説する予定です。

まずは、レンタカーを安全に、トラブルなく借りるために必要な10のポイントを見ていきましょう。

1. 国際運転免許証の準備

国際運転免許証の有効性は、その国がジュネーブ条約に加盟しているかどうかで大きく変わってきます。ほとんどの欧米諸国はジュネーブ条約加盟国のため、日本の国際免許証で運転が可能です。しかし、台湾のような非加盟国では、一般的な国際免許証は使用できません。例えば台湾の場合、JAFが発行する中国語の運転免許証翻訳文が必要となります。また、国によっては現地の運転免許証との併用が求められたり、滞在日数に制限が設けられたりするケースもあるため、渡航先の具体的な要件を事前に確認することが重要です。

2. 早めの予約対応

レンタカーの予約は早めに行うことをお勧めします。特に観光シーズンのピーク時期は、希望の車種が予約できない可能性が高くなります。予約方法として、日本国内の代理店を通じる方法と現地で直接予約する方法がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。国内代理店では日本語でのサポートが受けられる一方、現地での直接予約ではより安価な料金で借りられる場合があります。また、キャンセル規定や変更手数料についても事前に確認しておくことが重要です。

3. 保険の確認と加入

Excess保険は多くの場合でオプション料金がかかります。それでもリスクに備えるためには加入がおすすめ。

海外のレンタカーでは、基本補償に高額な免責額(Excess)が設定されていることがほとんどです。例えば、衝突や盗難時に1000ユーロ以上の免責が設定されているケースも珍しくありません。そのため、追加の免責補償保険(Super CDW/THWなど)への加入を強くお勧めします。「保険は十分」と思っていても、実際の事故時には想定以上の支払いを求められることがあります。クレジットカード付帯の海外レンタカー保険も活用できますが、補償範囲や上限額をしっかりと確認しておくことが大切です。

4. 車種選択のポイント

MTとATの違いはもちろん、慣れない環境だからこそ注意しなければならないことが沢山。

車種選択は目的地や走行ルートによって慎重に検討する必要があります。例えば、イタリアやフランスの歴史的な街並みでは道幅が極端に狭いため、大きな車では運転に苦労する可能性が高く、コンパクトカーがお勧めです。一方、アイスランドやモロッコなど、舗装されていない道路を走行する可能性がある場合は、最低でも4WDが必要です。また、スイスやノルウェーなどの寒冷地では、冬用タイヤの装着が法律で義務付けられている期間があります。燃費や車内の快適性も大切ですが、何より安全に運転できる車種を選ぶことを優先しましょう。

5. 受け取り時の確認事項

海外では特に、車両の傷や破損に関するトラブルが多発しています。「元からあった傷」を「新しい傷」として請求されるケースも少なくありません。そのため、車両受け取り時には入念な確認が必要です。まず車体の全周を動画で撮影し、既存の傷や凹みについては近接写真で記録を残します。タイヤやホイール、ミラーの状態、さらには車内の傷や汚れまで、細かく確認していきましょう。これらの記録は、返却時のトラブル防止に非常に効果的です。また、燃料の残量、給油ルール、緊急時の連絡先なども、その場でしっかりと確認しておくことが重要です。

6. 現地の道路状況の確認

海外では幹線の通行制限も日常茶飯事。ドライブ前に必ず道路交通情報のチェックを。

海外では、インフラメンテナンスが十分でない地域も多く存在します。道路の陥没や破損、突然の土砂崩れなど、予期せぬ事態に遭遇する可能性があります。特に雨季や冬季など、気象条件による道路状態の変化には細心の注意が必要です。このような道路状況による車両の破損は、たとえ不可抗力であっても、借主責任として損害金を請求されるケースがあります。渡航先の地域特有の自然災害についても事前に調査し、対策を立てておくことで、安全な旅行計画を立てることができます。

7. レンタカーショップのレビュー確認

車を借りるショップのレビューを事前に見ておくことで、起こりうるトラブル予測を立てることができます

レンタカーショップの評価は、トラブル回避の重要な指標となります。評価の低い店舗では、車両の傷に関する過度な請求や、予約時間にスタッフが不在といったトラブルが報告されていることがあります。中には手続きに異常に時間がかかりフライトに影響が出たケースや、予約した車種が用意されていないといった深刻な問題も見られます。実際の利用者の声は非常に参考になるため、複数の予約サイトでレビューをチェックし、信頼できる店舗を選ぶことが重要です。

8. トラブル対策の準備

事故発生時の対応は、特に海外では慎重に行う必要があります。軽微な接触事故であっても、必ず現地警察への報告が必要となります。この警察への報告がない場合、保険の適用が認められないケースがほとんどです。言語の問題で躊躇してしまいがちですが、現場検証は必須となります。そのため、現地の警察や救急の連絡先、基本的な現地語での事故報告フレーズ、レンタカー会社の緊急連絡先、在外公館の連絡先などは、すぐに確認できるよう準備しておきましょう。

9. レンタカーショップの詳細確認

レンタカーショップの営業時間は事前確認必須

手続きや送迎にかかる時間は、特に空港でレンタカーを借りる場合に重要です。空港からの送迎の所要時間や手続きにかかる平均的な時間、営業時間と時間外対応の可否など、細かな確認が必要です。特に帰国便がある日の返却時は、予想以上に時間がかかることも少なくありません。返却時のスタッフ立ち会いの要否なども含め、十分な余裕を持った計画を立てることが重要です。

10. 運転可能年齢の確認

運転可能年齢は、国の法定年齢に加えて、レンタカー会社独自の規定が設けられていることが一般的です。多くの場合、21歳未満の運転は制限され、25歳未満では追加料金が必要となります。また、高齢ドライバーには上限年齢が設定されていたり、運転免許取得後の経験年数が問われたりすることもあります。これらの条件は会社によって異なるため、予約時に必ず確認し、追加料金の有無も含めて把握しておく必要があります。

まとめ

海外でのレンタカー利用は、事前の準備と知識があれば、快適で楽しい旅行体験となります。特に初めての方は、上記の10項目をしっかりと確認し、慎重に準備を進めることをお勧めします。次回は、実際の運転に関する注意点について詳しく解説していきます。十分な準備で、新しい旅の楽しみ方を発見しましょう。