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【中国ビザ免除】本当にビザ無しで中国に入れるの?実際に渡航して入管の様子を確かめてみた

2024年11月末、中国政府は日本人観光客に対する短期滞在ビザの免除措置を発表しました。30日以内の観光やビジネス目的の渡航であれば、これまで必要だった査証なしで中国本土への入国が可能になったのです。実は中国は以前から日本に対して同様の措置を実施していましたが、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行により一時停止。約4年ぶりの再開となりました。

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ただこのニュースが流れた時、正直半信半疑でした。本当にニュース通りビザなしで中国に入国できるようになったのだろうか。既にビザ免除が実施されている韓国では、入国理由が不明確という理由で入国を拒否されるケースが報告されているという噂も。これは実際に確かめるしかない!という思いで、早速上海行きの航空券を予約しました。

航空券予約から出発まで

航空券は春秋航空日本を選択。LCCながら成田-上海間を直行で結ぶ便は、予約時点でそこそこ席が埋まっていました。ただし、搭乗当日の成田空港第3ターミナルで目にしたのは、ほとんどが中国人の旅行客。日本人らしき姿はほとんど見かけません。

カウンターで搭乗手続きをする際、やはり少し緊張しました。ビザがないことを指摘されないだろうか?前回渡航した際には、入念に旅の予定を聞かれた記憶が。しかし、スタッフは慣れた様子でパスポートをチェックし、あっさりと搭乗券を発行してくれました。どうやら航空会社側でも、日本人のビザ免除については十分な情報共有ができているようです。

万全の準備を整えて

入国拒否のリスクを少しでも減らすため、事前準備はかなり慎重に行いました。往復航空券の予約確認書はもちろん、ホテルの予約確認メールも支払い済みのものを用意。さらに詳細な観光プランを示す日程表も作成し、現金とクレジットカード、海外旅行保険証書まで準備しました。これだけの準備をしても、入管で詳しく尋問されるかもしれない...そんな緊張感を抱えながら上海へ向かいました。

いよいよ上海浦東空港の入国審査へ

定刻通り深夜に上海浦東国際空港に到着。前回、トランジット旅行で訪れた時と比べて、入国審査場の様子が少し違います。外国人用レーンに並ぶ人の数が明らかに増えていました。おそらく、ビザ免除対象国が増えた影響でしょう。

待ち時間は予想以上に長く、約1時間ほど。一人一人の審査に時間をかけている様子が見て取れます。中国らしい徹底ぶりです。前の人の審査を見ていると、パスポートを細かくチェックし、時には追加の質問をしている場面も。緊張は否めません。

ついに私の番が...

ようやく自分の番が回ってきました。用意してたデータをいつでも見せられるようにしながら、審査官の前へ。パスポートを差し出すと、審査官は黙々とパソコンで何かをチェックし始めます。

そんな緊張感漂う中、思わぬ和やかな場面も。私のパスポートカバーがモロッコのパスポート柄を模したデザインだったことから、入管スタッフが「おお!モロッコ!」と思いがけず笑顔を見せてくれました。

昔モロッコで入手した、モロッコパスポートそっくりのパスポートケース

パスポートの様々なページをじっくりと確認した後、「日本以外の国籍は持っていますか?」と質問されました。これは恐らく、私のパスポートに数多くのスタンプやビザが貼られていたことが理由かもしれません。思わず「私もモロッコ人じゃないから安心してください」と返すと、スタッフも少し笑みを浮かべました。

そのまま特に追加の質問もなく、あっさりとパスポートにスタンプを押してもらえました。「ビザは?」という質問すらなかったのです。入国審査官の間で、日本人に対するビザ免除措置が十分に周知されていることが伺えます。厳格な入国管理で知られる中国ですが、意外にも人間味のある温かいやり取りもあるのだと、少し意外な発見でした。

4ヶ月ぶりの中国渡航、無事ビザ無しで成功しました!

想定外のスムーズさ

事前の心配をよそに、予想以上にスムーズな入国でした。準備してきた書類を見せる必要もなく、ビザの有無を確認されることもありませんでした。ただし、これは私のケースであって、全ての人が同じように簡単に入国できるとは限りません。やはり、必要な書類は万全に準備しておくべきでしょう。

検証を終えて

今回の渡航で分かったことをまとめると、日本人のビザなし入国は確かに実施されており、入国審査の現場でもしっかりと制度が浸透していました。ただし、入国審査には時間がかかる可能性が高く、念のため、入国目的を証明できる書類は用意しておくべきでしょう。

心配していたビザなし入国は、少なくとも私の場合、何の問題もありませんでした。とはいえ、これから中国旅行を考えている方は、やはり万全の準備をしておくことをお勧めします。思わぬトラブルを避けるためにも、必要な書類は全て用意してから渡航することが賢明でしょう。

ビザ免除が始まったばかりの今、まだ様子見をしている日本人も多いようです。しかし、この記事を読んで、少しでも中国旅行のハードルが下がれば幸いです。

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