海外旅行では、飲み物代が予想以上にかさむもの。特に暑い時期の中国や台湾では、こまめな水分補給が欠かせません。しかし、実は現地の人々の知恵を借りれば、飲み物代を大幅に節約しながら、より深く現地の文化に触れることができるんです。今回は、現地の人々がごく当たり前に実践している「マイボトル文化」を活用した、経済的でスマートな旅の方法と、旅にオススメのかさばらない水筒をご紹介します。
中華圏独特の給水文化
中国や台湾では、温かい飲み物を好む独特の文化があります。これは中医学の考え方に基づいており、冷たい飲み物よりも体に良いとされています。そのため、公共施設には必ずと言っていいほど温水・冷水両用の給水機が設置されています。
この文化は歴史的な背景も持っています。かつては水質への不安から、沸かしたお湯を飲む習慣が定着しました。現代では水質も改善されていますが、お湯を飲む習慣は健康的な生活様式として続いています。街中では、マイボトルを持ち歩く人々の姿が当たり前の風景となっているのです。
特に中高年の方々は、自分専用の魔法瓶を持ち歩くことが習慣化しています。オフィスワーカーもデスクに保温ボトルを置き、お茶を飲みながら仕事をするのが一般的だとか。また、台湾では若者の間でもエコロジーの観点から、マイボトルの使用が広がっています。
無料給水所の賢い活用法
前述の通り、中国や台湾の公共施設には、日本ではあまり見かけない温水・冷水両用の給水機が標準装備されています。空港、地下鉄駅、ショッピングモール、観光スポット、そして時にはコンビニエンスストアにも設置されており、無料で利用できます。特に台湾のコンビニは、店舗によっては給水設備があるため、観光の合間の給水ポイントとして重宝します。
ただし、全ての給水機が飲用に適しているわけではありません。基本的に、公共施設やコンビニに設置されているものは安全ですが、路上の給水機は避けた方が無難です。また、「直飲不可(そのまま飲めない)」という表示がある場合は、必ず従いましょう。
またマイボトルの活用法は給水だけではありません。現地のお茶文化を楽しむツールとしても大活躍します。台湾の茶葉専門店や中国の茶市場で、お気に入りの茶葉を見つけたら、マイボトルで手軽に淹れて楽しむことができます。
文化体験としてのマイボトル
このマイボトルを活用した旅行のメリットは、単なる節約にとどまりません。これは現地の人々の生活習慣そのものを味わう文化体験であるとも言えます。オフィスワーカーがお気に入りのマイボトルを持ち歩き、お年配の方々が公園で熱々のお茶を飲みながら談笑する。そんな日常の風景に自然に溶け込むことができるのがマイボトル旅の良いところです。
ミニマルトラベラーにオススメな折り畳みボトル
とは言ったものの、バックパックひとつでLCCに乗り込み身軽な旅を楽しみたいミニマリストとしては、かさばるマイボトルを旅先に持っていくのはちょっとハードルがありますよね。水が入っているときならまだしも、空っぽの状態だとただただ嵩が大きくて鞄を圧迫する無用の長物そのもの。
そんなミニマルトラベラーの方々におすすめしたいのが、シリコン製の折り畳みボトル。普段はコンパクトに折り畳んで携帯しつつ、水を入れるときにはボトルを広げて使うことができる超便利なアイテムなのです!
折り畳みボトルを発見するまでは、私自身普通のペットボトルを潰しながら使用していたのですが、折り畳みボトルを手に入れてからはすっかり気に入って毎回の旅行に持って行っています。ブランドによってデザインも様々なので、お気に入りのボトルを探すのも楽しいかもしれませんね!
おわりに
マイボトル一つで、より経済的に、より環境に優しく、そしてより深く現地の文化に触れる旅ができます。ぜひ次の中国・台湾旅行では、このローカルスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。お気に入りボトル片手に、新しい旅の楽しみ方が見つけてみて下さい。
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