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シーラーズのピンクモスクは朝一番に訪問すべし!ゴールデンタイムを逃さないための心得徹底解説

ステンドグラス越しに朝日が差し込む時間帯がピンクモスクのゴールデンタイム!

イランの宝石とも称されるシーラーズ。この街を訪れる旅行者が必ず足を運ぶべき観光名所が、息をのむほど美しいピンクモスクです。正式名称はナスィーロル・モルク・モスクですが、その内部を彩る鮮やかなピンクのステンドグラスの輝きから「ピンクモスク」の愛称で世界中の旅行者を魅了しています。しかし、ここdr魔法のような光景を目にするためには、訪問のタイミングが非常に重要です。この記事では、ピンクモスクを最高の状態で体験するための秘訣を徹底解説します。

ピンクモスクとは

シーラーズの旧市街に位置するピンクモスク(英語:Pink Mosque、ペルシャ語:مسجد نصیرالملک / Masjed-e Nasir ol Molk)は、正式名称をナスィーロル・モルク・モスクといい、19世紀後半にカジャール朝の時代に建設されました。その最大の特徴は、早朝の太陽光が東側の窓からさす時に現れる、幻想的な光の演出にあります。モスク内部の壁や床が、カラフルなステンドグラスを通した光によって、ピンクを中心とした虹色に染まる光景は、まさに地上の楽園を思わせます。

建築様式としては、イランの伝統的なイスラム建築の美しさが凝縮されており、精緻な装飾、複雑な幾何学模様、そして繊細なタイル細工が施されています。特に天井の装飾は見事で、訪れる人々の目を釘付けにします。しかし、このモスクの真の魅力は、建築そのものよりも、朝日が作り出す光と色彩のハーモニーにあるのです。

装飾模様をよくよく見ると、実はピンク色はあまり使われていません。しかし、ステンドグラス越しの光やカーペットなど、空間全体の色合いが相まってピンク色の内装であるかのように見えます。

ゴールデンタイムは朝

ピンクモスクの魔法を目撃するなら、朝一番の訪問が絶対条件です。ゴールデンタイムは、冬場でおよそ8時から9時、夏場だと7時から8時頃。この時間帯に東側の窓から差し込む朝日が、色とりどりのステンドグラスを通して内部空間を幻想的な色彩で満たします。特に床に映る光の模様は、まるで万華鏡のようにカラフルで、写真愛好家にとって最高の被写体となります。

朝のこの時間を逃してしまうと、太陽の角度が変わり、モスク内部の光景は全く異なるものになってしまいます。午後になると美しい光の演出はほぼ見られなくなるため、早起きして朝一番にモスクへ向かうことをお勧めします。また、開門時間の少し前に到着して並んでおくと、最初の入場者として誰もいない状態での撮影が可能になるかもしれません。

天候の影響を知っておこう

ピンクモスクの魅力を最大限に体験するためには、天候も重要な要素です。曇りや雨の日は、太陽光が弱まるため、ステンドグラスを通した光の演出が劇的に減少します。晴れた日に訪れるのがベストですが、注意すべき点もあります。

長期間雨や曇りが続いた後の晴れの日は、多くの旅行者が一斉に訪れる傾向があります。久々の晴天に人々が殺到し、モスク内が混雑することがあるのです。スケジュールに余裕がある場合は、例え晴れていても曇りの日の翌日は訪問を見送るなど、現地の天気予報をチェックしつつ、戦略的な訪問計画を立てましょう。

人が増えてくるとちょっとチームラボっぽい雰囲気に(苦笑)

譲り合いの心が成功の鍵

人気観光スポットであるピンクモスクでは、特にゴールデンタイム中は多くの観光客が写真撮影のベストポジションを狙います。限られたスペースでの撮影となるため、譲り合いの精神が非常に重要です。

撮影は他の観光客と交代で行い、長時間スペースを独占することは避けましょう。短時間で効率よく撮影して次の人に場所を譲ることで、全員が素晴らしい体験をシェアできます。

モスクのなかが混んでいるときは、中庭に出て緻密な建築を鑑賞するのもおすすめ

大型の三脚の使用は他の観光客の邪魔になるため基本的には禁止されていますが、コンパクトなスマホスタンドやゴープロのマウントなどの小型機材は混雑状況に応じてある程度柔軟に活用できます。これらの小型機材であれば場所を取らず、素早く設置・撮影・撤去が可能なので、混雑時でも他の観光客に迷惑をかけることなく美しい写真を撮ることができます。特に光の明暗差が大きい空間なので、手持ち撮影より安定した小型スタンドを使う方が良い結果が得られるでしょう。

カーペットにGoProやスマホを置いて広角撮影すればダイナミックな写真が撮れます

光の変化を利用した効率的な観光法

お土産ショップ訪問を忘れずに!

訪問中、ちょっとした雲で太陽が隠れ、日差しが弱くなることがあります。そんな時は一旦外に出てモスクの中庭を楽しんだり、お土産ショップを覗いてみるのもよいでしょう。一度外に出ることで、内部の混雑も少し緩和されます。

また、光の変化によって内部の雰囲気も刻々と変わるため、時間を少しずらして再入場するのも一つの方法です。最初はモスク全体の雰囲気を楽しみ、その後に気に入った場所で写真撮影に集中するなど、時間配分を工夫すると効率的に観光できます。

文化的配慮も忘れずに

ピンクモスクは現役の礼拝所でもあるため、訪問の際はいくつかの文化的配慮が必要です。女性は髪を覆うスカーフ(ヒジャブ)の着用が必須で、男女ともに肌の露出が多い服装は避けましょう。また、モスク内では靴を脱ぐ必要があります。そのため訪問の際は靴下の着用をお勧めします。

写真撮影用にピンクのアバヤをレンタルすることも可能

すっかり観光地化しているので礼拝目的で訪れる地元民はほとんどいませんが、モスク内では静かに過ごし神聖な雰囲気を損ねないよう注意することも大切です。イスラム文化への敬意を示すことで、より充実した文化体験ができるでしょう。

まとめ

シーラーズのピンクモスクは、訪れる時間帯と天候によって、全く異なる表情を見せる不思議な場所です。その魔法のような光景を最大限に体験するためには、早朝の訪問、晴れの日の選択、そして他の観光客との協力が不可欠です。

事前準備と適切な訪問プランを立てることで、一生の思い出に残る幻想的な光景を目にすることができるでしょう。朝早く起きる労力は、ピンクモスクが織りなす天国のような光の舞台を前にすれば、すぐに報われます。シーラーズを訪れる際は、ぜひこの心得を実践して、ピンクモスクの真の魅力を堪能してください。

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