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メトポ×ソラチカカード実践編:ライトユーザーの私でも東京メトロ乗車分だけで韓国往復分のマイルが貯まった話

以前の記事で「メトポとソラチカカードを組み合わせれば効率的にANAマイルが貯められる」とお伝えしました。今回は、私自身の1年間の実績をもとに、果たして本当にマイルが貯まるのか検証してみたいと思います。

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メトポとランク制度のおさらい

まずは簡単にメトポのシステムをおさらいしましょう。メトポは東京メトロのポイントプログラムで、登録したPASMO東京メトロを利用するたびにポイントが貯まります。そして、このポイントはANAマイルに交換できるのです。

メトポの魅力は何と言ってもランク制度。レギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階があり、ランクが上がるほどポイント付与率が上がります。レギュラーランクではポイント付与ゼロですが、シルバーで2%、ゴールドで5%、そしてプラチナでは10%ものポイントバックがあります。

前月の乗車実績で当月のランクが決まり、乗車料金1円につき1ランクスコアが貯まります。さらに、平日10:30~16:30のデイタイム乗車で1日50ランクスコア、土日祝の乗車で1日70ランクスコアのボーナスがもらえます。プラチナステータスを獲得するには、月間3,000ランクスコア以上が必要となります。

私のメトロ利用状況:典型的なライトユーザー

正直に言うと、私は東京メトロのヘビーユーザーではありません。1日に2~3回乗る日もあれば全く乗らない日もある程度で、また旅行で都内を離れることも多く、メトロを使う機会は決して多くありません。定期券も持っておらず、典型的な「ライトユーザー」と言っていいでしょう。

そんな私でも、果たしてメトポを活用してマイルは貯まるのでしょうか?実際の1年間の実績を詳しく見ていきましょう。

1年間実績:月間110ptから2,138ptへ

2024年5月から2025年4月までの1年間で、私が獲得したメトポは合計14,248ptでした。月別に見ると、以下のような推移でした:

  • 2024年5月:110pt
  • 2024年6月:10pt
  • 2024年7月:60pt
  • 2024年8月:270pt
  • 2024年9月:700pt
  • 2024年10月:1,578pt
  • 2024年11月:1,702pt
  • 2024年12月:1,763pt
  • 2025年1月:2,201pt
  • 2025年2月:1,578pt
  • 2025年3月:2,138pt
  • 2025年4月:2,138pt(未確定)

全体でみると、14,248ポイントを獲得した形となります。ソラチカカードの特典(100pt→90マイル)を使って換算すると、年間12,823マイル相当。これは韓国往復の特典航空券1回分に相当する価値です。

こうやって見ると、予想以上に健闘したなと我ながら感動しましたが、よくよく数字を比較すると、月ごとのポイントのばらつきが激しいですよね。その理由についてもう少し深く探っていきます。

前半の失敗と後半の成功:何が違ったのか

データを見ると明らかなように、前半(5月~9月)と後半(10月~4月)で劇的な差があります。

前半期間:迷走期(月平均230pt)

この時期、私は次のような致命的なミスを犯していました。まず、利用を開始してからしばらくの間、旧システムからの移行と利用登録すら完了していなかったのです。肝心の駅登録も済ませておらず、いくら東京メトロに乗っても実績が全く増えない状態が続いていたわけです。

登録を完了してからも数か月ほど、ポイントシステムを理解していないまま、なんとなく利用していました。ランク制度の存在すら知らず、レギュラーランクのままでポイントが貯まらない状態を続けていたのです。この時期をきちんと活用していれば、おそらく年間24,000マイル(韓国2往復分)は貯まっていたでしょう。非常にもったいないことをしました。

後半期間:覚醒期(月平均1,800pt)

ところが10月に転機が訪れました。知人との会話でメトポのランク制度を知り、「プラチナステータス」の存在を知ったのです。そこから私のメトポ活用法は一変しました。

まず、きちんと駅登録を行い、システムを理解することから始めました。そして、プラチナステータス獲得に向けて意識的に行動を変えました。余裕があるときには土日休日の乗車でボーナススコアを狙い、可能な限りメトロを選択。JRや他の私鉄より少し遠回りになっても、メトロを優先的に使用するようにしました。

その結果、10月には月間8,000ランクスコア以上を達成し、翌11月からプラチナステータスを獲得。以降、毎月1,500pt以上を安定的に獲得できるようになりました。

プラチナステータスがもたらした革命的変化

プラチナステータスの威力は想像以上でした。乗車料金の10%がポイントバックされるため、普通に生活しているだけで毎月1,500pt以上が貯まっていきます。5%バックのゴールドステータスとの差はまさに天と地の差です。

面白いのは、プラチナになってからは特別な努力をしていないということ。意識しているのは「可能な限りメトロを使う」という点だけ。それも「お得だから」という自然な動機によるものです。一度プラチナに乗ってしまえば、とりわけ努力をしなくともプラチナステータスが継続され、どんどんポイントがたまっていく、というのがメトポの極意なのです。

ソラチカカードの重要性

ここで改めて強調したいのが、ソラチカカードの重要性です。一般会員の交換レート(1,000pt→500マイル)とソラチカ会員(100pt→90マイル)では、メトポ交換によって獲得できるマイル数が1.8倍も違います。

私の14,248ptを一般会員として交換した場合、7,000マイルしか獲得できません。ソラチカカードのおかげで12,823マイルを獲得できたのです。この差5,823マイルは、1マイル=2円換算として考えると11,646円相当。年会費2,200円の5倍以上のメリットがあったことになります。

さらに、ソラチカカードユーザーは100ptから交換可能です。一般会員は1,000pt単位でしか交換できないため、端数のポイントが無駄になってしまいます。私の場合、一般会員なら248ptが交換できずに残ってしまうところでした。

数字で見るコストパフォーマンス

改めて、具体的な数字で見てみましょう。ソラチカカードの年会費は2,200円(税込)です。一方、私が1年間で獲得した12,823マイルを、1マイル=2円として計算すると、25,646円相当の価値になります。

つまり、年会費のわずか10倍以上のリターンを得られたことになります。もし前半も有効活用していれば、24,000マイル(48,000円相当)を獲得できていた計算です。年会費の20倍以上のリターンです。

さらに、これはあくまで「ライトユーザー」としての実績です。東京在住で毎日メトロで通勤しているようなヘビーユーザーなら、年間で5万マイル以上も夢ではないでしょう。これらのことから、メトポを利用するのであれば、ソラチカカードの携帯は必須と考えられますね。

まとめ:メトポは「プラチナゲーム」として攻略せよ

メトポを始めたばかりの方へのアドバイスは1つ。「まずはプラチナステータスを目指せ」です。

プラチナステータスを獲得するまでは、多少の努力が必要です。土日の利用、デイタイム乗車、他の交通機関よりメトロを優先する、といった行動が求められます。しかし、一度プラチナを獲得してしまえば、あとは自然体で生活するだけでマイルが貯まっていきます。

私のように最初の数ヶ月を無駄にしなければ、年間24,000マイル(韓国2往復分)も十分に狙えます。特別な出費も不要、特別な努力も不要。ただ日常の移動手段をメトロに切り替えるだけで、これだけのマイルが貯まるのです。

メトポとソラチカカードの組み合わせは、本当に「生活するだけでマイルが貯まる」素晴らしいシステムです。ライトユーザーの私でさえ年間12,000マイル以上を獲得できたのですから、皆さんならもっと貯められるはずです。

ぜひ皆さんも実践してみてください。1年後には、私と同じように「こんなに簡単にマイルが貯まるなんて!」と驚いているはずです。