先日投稿した「Booking.com『パートナーシップ終了のお知らせ』メール」についての記事に、多くの旅ブロガーの方からコメントをいただきました。その中で複数の方から「Stay22」というサービスを教えていただきました。
正直、恥ずかしながら私は知らなかったのですが、調べてみるととにかく移行の手間がかからないとのこと。「これは良さそうだ」と思い、実際に使ってみることにしました。結論から言うと、思った以上に簡単に登録・実装ができて、もしかするとAwinへの移行は不要かもしれません。
この発見をぜひシェアしたいと思います。
Stay22とは何か?
Stay22は「Let Me Allez(LMA)」というスクリプトを使って、既存の旅行関連リンクを自動的にアフィリエイトリンクに変換してくれるサービスです。
何が革命的かというと、既存のBooking.comリンクやその他のOTAリンクをそのまま残していても、スクリプトが自動的に検出してStay22のアフィリエイトリンクに変換してくれることです。つまり、数百・数千のリンクを手動で書き換える必要が一切ありません。
対応しているサプライヤーも豊富で、Booking.com、Expedia、Hotels.com、TripAdvisor、VRBO、Trivago、Kayak、GetYourGuideなど、主要な旅行関連サービスをほぼ網羅しています。これまでCJやAwinでは国によってカバー外だったりしましたが、Stay22は世界のほぼすべての国に対応しているのも嬉しいポイントです。
Stay22最大のメリット:既存リンクが自動的に収益化される
これまでのアフィリエイトでは、リンクが古くなったり、プログラムが終了したりすると、過去記事の収益化は諦めるしかありませんでした。しかしStay22のLMAスクリプトなら、サイトに埋め込むだけで、過去のすべてのリンクが自動的に収益化対象になります。
特にBooking.comの強制移行問題を抱える私たちにとって、これは救世主とも言える機能です。Awinに移行してリンクを一つ一つ更新する代わりに、Stay22のスクリプトを導入すれば、既存のBooking.comリンクがすべて自動的にアフィリエイトリンクとして機能し続けます。
考えてみてください。例えば5年間ブログを運営している人の場合、数千のリンクを手動で更新するために何週間も要することになります。しかしStay22なら、たった5分のスクリプト設置で、すべてのリンクが収益化されるのです。
実際の登録手順
Stay22の登録は非常にシンプルでした。こちらのリンクから「Sign Up」で始められます(こちら、予約を100件成立させるとボーナスで100ドルがもらえるキャンペーン用のリファラルリンクとなります)。
登録では基本的な個人情報、ウェブサイト情報(URLや月間訪問者数など)、税務情報、銀行口座情報を入力します。銀行口座は後で追加することも可能です。特に複雑な審査はなく、承認待ちもありませんでした。すぐにダッシュボードにアクセスして、スクリプトを生成できるようになります。
LMA Script Builderで簡単実装
登録後、「LMA Script Builder」という機能でスクリプトを生成します。手順は驚くほど簡単でした。Stay22ハブにログインし、左メニューから「Script Builder」を選択して、「Create your first script」をクリック。対象ドメインを選択(新しいドメインは設定で追加可能)して、生成されたJavaScriptコードをコピーするだけです。
そして、このコードをサイトのヘッダー部分(<head>タグ内)に貼り付けるだけです。WordPressを使っている場合は、WPCodeなどのプラグインを使って簡単にヘッダーにコードを追加できます。テーマの編集から直接追加することも可能です。
動作確認:本当に機能するのか?
実装後、動作確認を行いました。テストとして自分のブログの古いBooking.comリンクをクリックしてみたところ、Stay22のダッシュボードに即座にクリック情報が表示されました。つまり、ユーザーには何の変化も見えないのに、裏側でしっかりとアフィリエイトトラッキングが機能しているということです。
Stay22の面白い点は、単純にリンクを変換するだけでなく、最適化も行ってくれることです。HotelscombinedのリンクはBooking.comにリダイレクトされ、その他のリンクは各サプライヤーの公式サイトへ誘導されます。リンクが古い場合、AIが自動修復を試行してくれるし、ユーザーの地理的位置に応じて最適なサイト(.co.jpなど)にリダイレクトもしてくれます。
DeepStruct機能で特殊リンクにも対応
Stay22には「DeepStruct」という高度な機能もあります。これは、短縮リンクやカスタム構造のリンクも自動変換できる機能です。例えば、サイト内で「yoursite.com/recommends/hotel」のような独自のリンク構造を使っている場合、「/recommends/」というキーワードをDeepStructに設定することで、これらのリンクも自動的に変換対象にできます。
つまり、私たちが管理していない古いリンクも、可能な限り収益につながるよう自動最適化してくれるのです。これは本当に画期的だと思います。
気になった点・注意事項
良い面ばかりではなく、いくつか気になる点もあります。まず、JavaScriptの追加によるサイト速度への影響は継続監視が必要です。また、WP Rocketなどのキャッシュプラグインを使用している場合、スクリプトが一部のページで動作しないことがあります。この場合はキャッシュクリアで解決できることが多いようです。
AMPページでは動作しませんが、現在AMPは推奨されていないため、大きな問題ではないでしょう。また、どのサプライヤーにどの程度振り分けられているかの詳細情報がもう少し欲しいところです。
まとめ:現実的で効率的な解決策
まだ導入したばかりなので長期的な収益については今後報告しますが、現時点でStay22はBooking.comの強制移行問題に対する最も現実的で効率的な解決策だと感じています。
特に既存リンクの完全保護、5分程度の簡単実装、グローバル対応、複数サプライヤーとの自動振り分け、AIによるリンク修復機能など、旅ブロガーにとって理想的な機能が揃っているように感じます。
急いでAwinに移行してリンクを更新する前に、まずStay22を試してみることをお勧めします。最悪でも両方併用することで、収益の最大化とリスク分散を図れるでしょう。
今後、実際の収益データや長期使用での詳細な分析結果も共有していく予定です。皆さんも試された場合は、ぜひコメント欄で使用感をシェアしてください。この変化の時期を一緒に乗り越えていきましょう!