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【実体験】中国東方航空便の突然の欠航で、旅行全体をキャンセルせざるを得ない最悪の事態に陥った話【要注意】

以前、当ブログで中国東方航空について「コストパフォーマンスが高い」「予想以上に良い」と評価する記事を書きました。しかし、その後に私自身が実際に体験した出来事により、その評価を大きく見直さざるを得ない状況となりました。今回は、中国東方航空JAL特典航空券で予約したフライトが突然欠航となり、結果的に旅行全体の見直しを余儀なくされた実体験について詳しくお伝えします。

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事の発端:復路便の突然の欠航通知

予約していたのは、冬のハイシーズンでの名古屋⇒上海浦東経由イスタンブールの往復便でした。往路は何の問題もなく運航され、現地での旅行も順調に進んでいました。しかし、帰国のわずか2週間前、JALの予約センターから不在着信が入りました。

折り返しの電話で告げられたのは衝撃的な内容でした。

「申し訳ございませんが、中国東方航空より連絡があり、ご予約いただいているイスタンブール発上海行きの復路便が航空会社都合により運航中止となりました」

何を言われているのか理解できませんでした。ハイシーズンにもかかわらず、突如出発2週間前に帰国便がなくなるなんて、想像すらしていなかったからです。

代替便確保の絶望的な現実

復路便の欠航連絡を受けた後、すぐに代替便の確保に動きました。JALの予約センターを通じて中国東方航空に代替便を依頼しましたが、返ってきた答えは絶望的なものでした。

「前後数日を含めて確認いたしましたが、特典航空券で利用可能な座席はございません」

ハイシーズンということもあり、特典航空券枠に空きが全くない状況でした。前後数日程度の幅で探してもらいましたが、結果は同じでした。自費で航空券を手配するという選択肢もありましたが、ハイシーズンかつ直前予約ということもあり、正規料金では50万円を超える金額に。これは現実的な選択肢ではありませんでした。

旅程全体のキャンセルという結末

仕方ないので急遽違う国へ旅行することに。仕方なく中国東方航空特典航空券を取り直しました。

復路便の代替確保が不可能となった結果、旅程全体キャンセルせざるを得ませんでした。幸い、この期間を利用して別の国への旅行を組み直すことができ、ホテルやアクティビティについても基本的にキャンセル可能なものしか予約していなかったため、被害は最小限に抑えることができました。

しかし、すべてが円満解決だったわけではありません。

避けられなかった損失

トルコ国内線のキャンセル料 イスタンブール国内での移動用に予約していたトルコ航空の国内線航空券は、キャンセル不可の料金体系でした。当然ながら、中国東方航空がこれらの損失を補償してくれることはなく、完全な泣き寝入りとなりました。

時間的な損失 長期間かけて練り上げた旅行計画が白紙になり、急遽代替プランを立て直す必要がありました。特に、ハイシーズンでの宿泊先確保は想像以上に困難でした。

なぜこのような事態が発生したのか

予約していた中国東方航空が欠航となった背景には、いくつかの要因が考えられます。

1. ハイシーズンの機材効率化 私が利用した時期は日本の連休と重なるハイシーズンでした。このような時期、航空会社はより収益性の高い路線に機材を集中させます。イスタンブール⇒上海路線よりも、中国国内線や他の人気路線への機材転用が優先されたのかもしれません。

2. 復路便の搭乗率予測 往路は日本から海外への需要として一定の乗客が見込めますが、復路は現地からの需要に依存する部分が大きくなります。トルコから中国経由で日本へ向かう乗客数が予想を下回り、採算が取れないと判断されたのかもしれません。

3. 直前の需要変動 2週間前という直前のタイミングでの運航中止は、予約状況の最終確認後の判断だったと推測されます。最後まで搭乗率の改善を待ったものの、最終的に運航継続が困難と判断されたのです。

今回の欠航は例外的なケースなのか?

実はこの問題、中国東方航空に限ったものではありません。世界中のあらゆる航空会社で、特典航空券の突然の欠航は起こり得る事態です。

とは言え、私自身これまでに何度かフライトキャンセルを経験したことはありますが、さすがに出発2週間前というタイミングでのキャンセルは初めてでした。通常は天候不良や機材トラブルによる当日または前日のキャンセルがほとんどで、そういった場合は航空会社側もすぐに代替便を用意してくれるケースが多かったのです。

しかし興味深いことに、私は過去に中国東方航空を国際線・国内線含めて何度も利用していますが、キャンセルになったのは今回の1便のみです。つまり、中国東方航空が極端に「やばい」航空会社というわけではなく、今回はたまたま運が悪かっただけとも言えます。

ただし、各種データや利用者の体験談を調べてみると、中国東方航空は他の主要航空会社と比較してキャンセル率が若干高い傾向にあることも事実です。これは同社の経営戦略とも関連しており、収益性を重視し、搭乗率の低い便を積極的に統廃合する姿勢が、結果として予約済み便の突然の運航中止につながることがあるのです。

中国東方航空利用時の特別な注意点

今回の経験を通じて、中国東方航空を利用する際の特別なリスクが明確になりました。

1. 比較的高いフライトキャンセルリスク 前述の通り、中国東方航空は他の航空会社と比較してキャンセル率が高い傾向があります。特に、収益性の低い路線や時期においては、突然の運航中止のリスクが高まります。

2. 代替便確保の困難さ 中国東方航空の特典航空券枠は限られており、欠航時の代替便確保は極めて困難です。特にハイシーズンでは、希望通りの振り替えはほぼ不可能と考えた方が良いでしょう。

3. 補償範囲の限定性 航空会社都合の欠航であっても、関連する他の交通機関や宿泊施設のキャンセル料などは補償されません。これは中国東方航空に限ったことではありませんが、キャンセル率の高さを考慮すると、より深刻な問題となります。

今後中国東方航空を利用する際の判断基準

この経験を踏まえても、中国東方航空を完全に避けるべきかというと、そうとも言い切れません。私自身、今回の1件を除けば同社での大きなトラブルは経験していないからです。

ただし、以下のような場合は特に注意が必要と考えています:

より慎重になるべきケース:

  • 絶対に予定を変更できない重要な旅行
  • ハイシーズンでの特典航空券利用
  • 関連する予約が多数ある複雑な旅程
  • キャンセル不可の予約を多数含む旅行
  • 出発2週間前以降での特典航空券予約

比較的安心して利用できるケース:

  • 柔軟なスケジュールでの旅行
  • オフシーズンでの利用
  • シンプルな旅程
  • 有償航空券での予約
  • 十分な予備日程のある旅行

まとめ

中国東方航空の格安料金は確かに魅力的で、私自身も今回の件を除けば大きなトラブルなく利用してきました。しかし、今回の2週間前という異例のタイミングでの欠航は、特典航空券利用時の予想外のリスクを浮き彫りにしました。

この問題は中国東方航空に限ったものではありませんが、万が一の際の代替手段が限られる特典航空券では、たった1回の欠航でも旅行全体に大きな影響を与えかねません。過去の利用実績が良好でも、「たまたま運が悪い」ケースに遭遇する可能性は常にあるのです。

今回の経験が、中国東方航空の利用を検討している方々の参考になれば幸いです。同社が極端に危険な航空会社というわけではありませんが、特典航空券利用時には「運が悪ければこういうこともある」というリスクを理解した上で、旅程の重要度や柔軟性と照らし合わせて判断していただければと思います。

つらつら書きましたが、何事も切り替えが大事。最悪のケースに遭遇した場合も、気持ちを切り替えて空の旅を楽しみましょう。