海外での海水浴やシュノーケリングで最も頭を悩ませるのが貴重品の管理。特に手付かずの美しい海や人里離れた秘境ビーチでは、一般的な対策が通用しません。今回は、実際にエジプトの紅海リゾートで実践した、画期的な貴重品管理術をご紹介します。
一般的な方法の限界
リゾートホテルなら安心、でも...
観光地化されたビーチリゾートなら、ホテルのセーフティボックスやビーチロッカーが利用できます。しかし、レンタカーで自力探索する場合は話が別です。海に入る時に車の鍵をどこに置くかという根本的な問題があります。日本と比べて治安面でのリスクも高く、秘境ビーチにはロッカーなどの設備もありません。一人旅や少人数では荷物番を頼める人もいないのが現実です。
従来の対策とその限界
防水ケースを首からかけたり腕に巻いたりする方法もありますが、泳ぎの邪魔になったり、紛失リスクが残ったりします。車のタイヤの奥やバンパー下に鍵を隠す人もいますが、盗難の可能性やスマートキーの電波問題もあります。最小限のものだけ持参してリスクを軽減する方法もありますが、万が一の時の対応には限界があります。では、一体どう対応するのが正解でしょうか?
おすすめの解決策:ドライバック活用法
辿り着いた答えは意外にシンプルでした。水が浸水しない撥水のドライバックを浮き輪代わりにしながら、貴重品を海上で管理するという方法です。この方法なら完全防水で貴重品を保護でき、浮力があるので自然な浮き輪として機能します。常に手の届く範囲にあるため盗難リスクが最小で、軽量で持ち運びも楽、しかもコストパフォーマンスが抜群です。
実践方法
サイズは20-30リットルがベストです。貴重品だけでなく、着替えやタオルも一緒に収納でき、十分な浮力も確保できます。リュックに収納する際は空気を抜けばコンパクトになるのも便利です。
使用方法は簡単で、まず貴重品を防水ケースに入れて多重防護し、ドライバックに収納して空気をしっかり入れます。そして腕や足首にコードで確実に固定してから、海に入りながらプカプカと浮かべるだけです。
ただし、絶対に守らなければならない注意点があります。まず流出防止対策として、腕に巻き付けるなどして絶対に流されないよう固定することです。波の高い場所や流れの強いエリアでは特に重要になります。
また、万が一の浸水に備えて、スマートフォンや車の鍵は多重防護が必要です。防水ケースに入れてからドライバックに収納する二重防護、さらに心配なら防水ケースをジップロックに入れてからドライバックに収納する三重防護をおすすめします。ドライバック内にティッシュペーパーを一枚入れておくと、万が一の浸水をすぐに発見できるので便利です。
実践レポート
実際にこの方法を、先日実際にエジプトのダハブブルーホール、ラスモハメド国立公園で実践しました。あの透明度抜群の海で、貴重品の心配をすることなくシュノーケリングに集中できたのは大きな収穫でした。
ブルーホールでは、親切な海の家の店員さんが、お店で貴重品を預かるよと申し出てくれたものの、見ず知らずのお店に貴重品を預けるのは流石に不安でした。結局ドライバックに貴重品一式を詰めて海へ出かけたのですが、その結果美しい珊瑚礁と熱帯魚の世界に完全に没頭できました。空気をたくさん入れたドライバッグがフロートとして機能しながら、同時に貴重品の安全も確保できるのは本当にストレスフリーでした。

またラスモハメド国立公園では、レンタカーで複数のスポットを巡りました。毎回車の鍵問題が発生するところでしたが、ドライバック方式なら全て解決でした。現地の治安事情に左右されることなく、純粋に海の美しさを楽しめました。
追加の実践的アドバイス
ドライバッグを使用する際のワンポイントをご紹介。明るい色のドライバックを選ぶと、海で見失いにくくなります。特に青い海の上では、オレンジや黄色などの暖色系がおすすめです。また、珊瑚礁エリアでは、ドライバックが珊瑚を傷つけないよう、また珊瑚によってバッグが破けてしまわないよう、注意深く行動することも大切です。尖った珊瑚は刃物くらい切れ味が良いです。
また、粗悪なドライバッグの中には、防水をうたいながらもいざ海に漬けるとドバドバと浸水するような品質のものも。購入の際には、しっかりレビューを読み、信頼できる商品を選ぶことが大切です。
まとめ
手付かずの美しい海を安心して楽しむために、ドライバック活用法は現時点で最も実用的な解決策だと確信しています。特に一人旅や少人数での秘境探索には、まさに最適解と言えるでしょう。
この方法を使えば、貴重品管理のストレスから完全に解放され、海本来の魅力を心から満喫できます。海外旅行で海を訪れる予定がある方は、ぜひこの方法を試してみてください。
完全防水ドライバッグの購入はこちらから!




