前回の【宿泊編】では、プレゼント攻撃とポチの包囲網についてレポートした。今回は、このホテルの真骨頂である「食事」について詳しく紹介したい。
なお、説明が抜けていたが、今回の宿泊は空き状況の都合で、異なるサイトを通じて1泊2日のブッキングを2日続けて行った形となった。そのため、正規の2泊ではない。1日目はレイトチェックイン、2日目は通常チェックイン扱い。異なる2つのブッキングにも関わらず、実質2連泊として同じ部屋を続けて利用させていただいた柔軟な対応にはこの場を借りて感謝したい。
さて、このホテルの売りは、なんといっても料理、特にデザートだ。朝食ビュッフェが特に有名だが、宿泊プランによって提供内容が変わるのも興味深い点だったので、詳しく紹介していく。
1日目:レイトチェックインでの抹茶ゼリー

1日目はレイトチェックインだったため、ウェルカムスイーツは含まれていなかった。代わりにということなのか、チェックイン時に抹茶ゼリーをいただいた。おそらく宿泊プランによって提供内容が変わるのだろう。
部屋の冷蔵庫でしっかりと冷やしておき、夜のお風呂上がりに味わってみる。ひんやりとした抹茶ゼリーは、上品な苦味とほどよい甘さが絶妙なバランス。舌触りはプルプルとしていて、口の中でスッと溶けていく。

シンプルながらも洗練された味で、人気ケーキ達とは毛色は違えどさすがケーニヒスクローネクオリティだ。意外にもこれは定番商品らしく、デパ地下のケーニヒスクローネでもよく見かける。また見つけたら買ってみようと思う美味しさだった。部屋でのんびりと味わう贅沢な時間だった。
2日目:ウェルカムスイーツの優雅な体験
2日目は通常チェックイン扱いのため、ウェルカムドリンク&スイーツを体験することができた。

1階のレストランエリアに案内されると、まずショーケースが目に飛び込む。色とりどりのケーキが美しく並んでいる。好きなケーキを一つ選べるとのことで、迷いに迷って結局うさちゃんのチーズケーキを選択。可愛らしいうさぎの形をした、見た目にも楽しいケーキだ。

そして驚いたのがドリンク。ソフトドリンクも選べるが、なんとロゼスパークリングも用意されている。迷わずスパークリングをオーダー。昼間っからロゼスパークリング飲みながらケーキ食べられるなんて最高だ。さらに紅茶と抹茶アイスまでついてくる。なんという豪華さだろう。

提供される食器も全てケーニヒスクローネ仕様。ポチの絵が描かれたシュッとしたグラスや、ブランドロゴ入りのプレートなど、細部へのこだわりが感じられる。

泡がシュワシュワと立ち上るロゼスパークリングを眺めながら、うさちゃんのチーズケーキと一緒にいただく。チーズケーキは濃厚でなめらかな口当たりで、チーズの風味がしっかりと感じられる上品な甘さ。スパークリングのキレのある泡、そしてケーキを邪魔しない辛口の味わいが絶妙にマッチ。抹茶アイスとの相性も抜群だった。紅茶の香りと一緒に味わうと、まさに至福のティータイムとなる。

なお、ケーキではなくクローネを選ぶこともできる。看板商品のクローネを味わうのも良い選択だと思う。
正確な詳細はわからないが、おそらく宿泊プランによって色々と提供内容が変わるのだろう。1日目と2日目で異なる体験ができたのは、むしろ興味深かった。
朝食ビュッフェ:デザート天国の開幕
そして、このホテルの最大の売りである朝食ビュッフェ。こちらも1階のレストランが会場だ。

朝の時間帯に足を踏み入れると、やはり圧倒されるのがデザートコーナーの充実ぶり。やたらとデザートが豊富な朝食ビュッフェだ。

ケーキは通常サイズではなく、小さいサイズにカットされている。これがポイントで、色々な種類を食べ比べることができる。まさにケーニヒスクローネのD-Pop状態。ショートケーキ、チョコレートケーキ、フルーツタルト、チーズケーキなど、種類も豊富。ケーキのラインナップは日によって違うので、連泊しても飽きることがない。

もちろん、スイーツだけでなく料理系の評判も抜群。特に人気のビーフシチューも食べてみたが、確かに濃厚でクラシックな味わいで美味しかった。
パンコーナーも素晴らしい。焼きたてのクロワッサンはサクサクとした食感で、バターの香りが口いっぱいに広がる。デニッシュ系も数種類あり、どれも外はパリッと中はふんわり。

調子に乗って色々取りすぎた結果、お腹が苦しくなってしまった。せっかくなら美味しくいただきたいので、いくつか昼ご飯用に持ち帰らせていただくことに。ただし、パンの持ち帰りには別料金がかかるので注意が必要だ。
まとめ

2日間の宿泊を通じて、ホテル・ケーニヒスクローネの食事体験は、まさにスイーツ好きのための天国だったと確信した。
ウェルカムスイーツから始まり、圧巻の朝食ビュッフェまで。どの瞬間も、ケーニヒスクローネらしいスイーツへのこだわりが感じられた。ケーニヒスクローネファンはもちろん、スイーツ好きなら絶対に体験すべき食事内容。一生に一度は泊まるべきホテルという結論に、さらに確信を持った。
宿泊と食事、両方の体験を通じて、このホテルがただの宿泊施設ではなく、ケーニヒスクローネの世界観を丸ごと体験できる特別なフラッグシップ空間だということがよくわかった。次回の神戸訪問の際にもぜひ利用したいホテルだ。
