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南仏マルセイユ名物「ブイヤベース」をお得にテラス席で楽しめる!地元の本格レストラン La Daurade 訪問食レポート

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地中海の陽光が降り注ぐ南仏マルセイユ。この港町を訪れたなら、絶対に味わいたいのが名物料理「ブイヤベース」です。今回は、本場の味を手頃な価格でテラス席から楽しめるレストラン「La Daurade」を訪問してきました。地元の人々にも愛される、このレストランでの感動体験をレポートします!

ブイヤベースとは?

ブイヤベース(Bouillabaisse)は、マルセイユ発祥の伝統的な魚介のスープ料理です。もともとは漁師たちが売れ残った魚や小魚を使って作った「漁師飯」が起源とされています。

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新鮮な地中海の魚介類を贅沢に使い、サフランフェンネル、オレンジの皮などの香辛料とともにじっくり煮込んだ黄金色のスープは、まさに南仏の海の恵みが凝縮された一品。マルセイユは地中海に面した港町だからこそ、毎朝水揚げされる新鮮な魚介が手に入り、本物のブイヤベースが楽しめるのです。

ちなみに、本場マルセイユには「Charte de la Bouillabaisse Marseillaise(マルセイユ・ブイヤベース憲章)」という厳格な基準があり、加盟店では使用する魚の種類や調理法まで定められているほど、この料理への誇りとこだわりが感じられます。

地元民が教えてくれた「一本奥の路地」がポイント

La Daurade があるのは、旧港(Vieux-Port)前のメイン通りから一本細い路地に入ったところ。実はこの立地こそが、このレストランの魅力の秘密なんです。

地元の人に教えてもらったのですが、旧港沿いのメイン通りは観光客向けのお店が多く、価格が高い割にあまり美味しくないことが多いとのこと。「本当に美味しいレストランを探すなら、一本奥の路地に入るのがコツだよ」というアドバイス通り、La Daurade を見つけることができました。

メイン通りはちょっと観光客向け

確かに、メイン通りから少し離れるだけで価格がぐっとリーズナブルになり、それでいて地元の人たちも訪れる本格的な味が楽しめるのは嬉しい発見。観光地価格ではない、正当な価格で本物の味を楽しめるのが La Daurade の大きな魅力です。

カランクツアーの後に最高のご褒美

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実はこの日、私たちは朝から昼にかけてマルセイユ名物のカランク(Calanques)ツアーに参加していました。カランクとは、石灰岩の断崖に囲まれた入り江のこと。エメラルドグリーンの海でしっかり泳ぎ、地中海の太陽を浴びながらのアクティビティ。最高に気持ちよかったのですが、体温が奪われて体力もかなり消耗していました。

そんな状態で港に戻ってきたとき、旧港から歩いてすぐの場所にある La Daurade の立地が本当にありがたかったです。疲れた体を休めながら、栄養たっぷりの魚介料理とワインで体力回復。アクティブな観光の後に立ち寄るには、これ以上ない場所でした。

カランクツアーの体験レポートについてはこちらをご覧ください!

www.kosupatravel.com

La Daurade 訪問レポート

細い路地を入ると、La Daurade の開放的なテラス席が見えてきます。南仏らしい華やかさを残しつつも、メイン通りの喧騒から少し離れているので、落ち着いた雰囲気で食事が楽しめます。

ジーなテラス席

店内に入ると、さっそく目を奪われるのが、入口近くに設置された魚介のディスプレイケース。まるでマルシェのように、その日の朝に水揚げされたばかりの新鮮な貝類や牡蠣がずらりと陳列されています。

氷の上に美しく並べられた牡蠣、ムール貝、あさり、海老、蟹など、どれも艶々と輝いていて食欲をそそります。ここでは「Plateau de fruits de mer(プラトー・ド・フリュイ・ド・メール)」という生の貝類盛り合わせが人気。ケースから食べたい貝を選んで注文すると、その場で用意してくれるシステムです。

いよいよ実食!ライブ感あふれるサービスに感動

テラス席に案内され、さっそくブイヤベースをオーダー。待つこと約20分、店員さんがワゴンを押しながら登場しました。ここからが La Daurade の真骨頂です。

大きな鍋に入った黄金色のスープと、別の皿に盛られた新鮮な魚介類。そしてルイユ(Rouille)と呼ばれるサフラン風味のガーリックマヨネーズソース、カリカリに焼かれたバゲットが運ばれてきます。

そして驚いたのが、テーブルの目の前でスープを注いでくれるパフォーマンス。湯気とともに立ち上るサフランフェンネルの芳醇な香り。店員さんが丁寧に説明しながら、魚介の入った皿にたっぷりとスープを注ぐ様子は、まさにライブ感満載!このサービスだけでも特別な体験をしている気分になります。

このパフォーマンスによって、魚介の香りがしっかりと立つ

スープを一口すすると、魚介の旨味とサフランの風味が口いっぱいに広がります。何種類もの魚を骨までしっかり煮込んだ、つぶつぶした濃厚な味わい。個人的な感想として、どこか懐かしいと思ったのですが、これは日本の濃厚系煮干しラーメンをちょっと彷彿。出汁文化の日本人にとっても、ある種馴染みのある味わいです。骨まで煮込んだ魚の深い旨味、それでいて洗練されたサフランとハーブの香りが加わった、まさに地中海版の魚介スープといった印象。

カランクで冷えた体に染み渡る温かさと、疲れた体が求めていた栄養が一気に補給されていくのを感じました。バゲットにルイユを塗り、スープに浸していただくと、にんにくの効いたルイユのコクが、スープの味わいをさらに引き立てます。

魚介も素晴らしく、ホロホロと崩れる白身魚、ぷりぷりの海老、身のしまったムール貝。どれも鮮度抜群で、地中海の恵みを心から堪能できました。

新鮮な貝類も忘れずに

ブイヤベースに感動した後は、前述の魚介ケースから好みの貝を選んで注文。生牡蠣、ムール貝、巻貝(ビゴルノー:Bigorneau)などを氷の上に盛り付けてもらい、レモンを搾ってシンプルにいただきます。クリーミーな生牡蠣、ぷりぷりのムール貝、コリコリとした食感の巻貝。どれも新鮮で、マルセイユならではの海の味を堪能できました。

ムール貝のワイン蒸しもオススメ

まとめ:アクティビティの後の栄養補給に最適

La Daurade は、本場マルセイユのブイヤベースを手頃な価格で楽しめる貴重なレストラン。旧港前のメイン通りから一本奥に入った路地にあるという立地が、観光地価格ではない正当な価格設定と本格的な味を実現しています。

特にカランクツアーなどのアクティビティで体を動かした後に立ち寄るには最高の場所。テーブルの目の前で注いでくれるライブ感あふれるサービス、そして何より新鮮な魚介の美味しさは、マルセイユを訪れたなら絶対に体験してほしいもの。高級店ほど敷居が高くなく、それでいて本格的な味わいを楽しめるのが La Daurade の魅力です。

マルセイユを訪れる際は、ぜひ La Daurade でブイヤベースと新鮮な貝類を堪能してください。地中海の太陽と海の恵みが詰まった、忘れられない美食体験が待っています!