前回は、終点駅「茶卡雪站」周辺の「天空の鏡」エリアについてレポートした。
異世界のような光景、鏡のような湖面、真っ白な塩の大地。そして、足元の盐溶洞に気をつけながら、湖の中を歩く体験。これだけでも十分に感動的だったが、茶卡塩湖にはもう一つの見どころがある。それが、今回紹介する「塩彫刻エリア」だ。

塩湖で十分に遊んだら、再び列車に乗って、入口方向へと戻る。帰りの列車に揺られながら、改めて車窓から湖を眺めると、終着駅よりも途中駅のあたりのほうが、穴の蓋が少なく、また人も少ない印象を受けた。もしかすると、このあたりのほうが写真映えはしやすいかもしれない。ただし、穴がしっかり蓋されていない分、事故リスクも大きいのかもしれない。そんなことを考えながら、湖の中を走る列車に揺られる。
茶卡塩駅で下車:長靴を返却

今度は途中駅、「茶卡塩駅」で降りる。繰り返しになるが、紛らわしい名前が多いから要注意だ。「茶卡雪站」が終点駅、「茶卡塩駅」が途中駅。似ているが違う。間違えないようにしよう。
この駅で、借りていた長靴を返却する。前回も書いたが、長靴の返却はどの駅でもできる。デポジットの50元が戻ってくる。これで、湖の中を歩くパートは終了だ。
この景区第2の見どころ

茶卡塩駅の周辺は「盐雕群」と呼ばれ、どうやら世界最大の塩彫刻群らしい。一帯に、塩の城、塩でできた建築物が広がっている。これが、この景区の第2の見どころになっている。

中国の伝統的な建築から、どこかで見たことがあるような西洋風の建築、そして中東風の建築まで、さっぽろ雪まつりのような要領で作られている。すべて塩でできている、という触れ込みだ。

建築には実際に近づいて触れることができる。まるで街のようになった中に迷い込むことができる。中国の古い街並みを再現したようなエリア、ヨーロッパの城を模したエリア、そして古代遺跡のようなエリア。それぞれが白い塩で作られていて、不思議な光景だ。

ただし、すべて塩でできているとは言え、ところどころ水色などの着色がされている。そして、手触り感も、部分的にコンクリートが使われていないか?と疑問に思う場所もあった。

塩だけで、ここまで精巧な建築物を作れるのだろうか。おそらく、強度を保つために、何らかの補強材や塗料が使われているのだろう。とはいえ、それでも大部分は塩でできているのだろうし、この規模の塩の建築物は、なかなか他では見られない。
地面の塩のほうが気になる

個人的には、人工的な建築よりも、地面の塩のほうが気になった。場所によって、かなり粗い礫のような塩でできている場所もあれば、粉のようになっている場所もある。この違いは何だろう。塩の結晶の大きさが違うのか、それとも採掘や加工の過程で違いが生まれるのか。

足元を見ながら歩いていると、本当に様々な表情を見せる塩の地面に、改めて興味を惹かれた。塩湖というのは、単なる「塩水の湖」ではなく、「塩という物質の多様性を見せてくれる場所」なのかもしれない。
中国人の友人は大はしゃぎ
実は、このエリアを散策している時、バスツアーで隣に座っていた寧夏省の旅行者と一緒に行動していた。彼女は、この塩の建築エリアで大はしゃぎだった。一つ一つの建築物の前で写真を撮り、興奮している。

私自身は、正直に言うと、人工的な建築物よりも、先ほどの「天空の鏡」のような自然の景観のほうが好みだった。しかし、彼女の反応を見ていると、中国の人たちは結構、人工的なものに惹かれる傾向があるのかもしれない、と思った。
実際、このエリアも中国人観光客には大人気だった。みんな、塩の城や建築物をバックに、次々と写真を撮っている。中国人向けに人気を博しているのだろう。文化の違いというのは面白い。同じ景区の中でも、どこに感動するかは、人それぞれ、文化それぞれなのだ。
景区の出口へ

ひとしきり塩の建築エリアを回ったら、景区の出口に向かって進む。列車にまた乗って行くこともできるが、帰りは電動カートでの移動が推奨されている。電動カートに乗れば、さくっとビジターセンターまで連れて行ってもらえる。
私も電動カートに乗り込んだ。風を感じながら、真っ白な塩の大地の中を走る。あっという間に、ビジターセンターに到着。無事、予定時刻通りにバスに戻ることができた。
お土産の塩
ちなみに、このツアーの独自キャンペーンなのか、塩湖訪問後にはお土産として塩がもらえた。バスガイドさんが、一人一人に塩の袋を配ってくれた。嬉しいけど、がっつり300g。LCCバックパッカーの私にとっては、ちょっと重い。

とはいえ、茶卡塩湖の塩を持ち帰れるというのは、良い記念になる。この塩を使って料理をするたびに、茶卡塩湖での体験を思い出すことができるだろう。
3時間は意外とタイト:個人訪問も検討の価値あり
今回、一応持ち時間は3時間ほどだったが、景区内の移動を考えると、結構タイトだった。特に、途中駅に下車しているような余裕はあまりなく、かなり分刻みで動いていた。
もし、じっくりゆっくり滞在したい場合は、個人での訪問が良いだろう。時間に縛られず、途中駅で降りて、人混みを避けた穴場で写真を撮ることもできる。幻想的な写真を撮るための穴場が見つかるかもしれない。
ただし、個人での訪問の場合は、交通手段が課題になる。西寧市内から茶卡塩湖までは、片道約300キロ。公共交通機関は限られているため、包車(チャーター車)を手配する必要がある。その分、費用は高くなる。一応電車でも行くことができるらしいが、かなり交通の便が悪い。

バスツアーは、時間的な制約はあるものの、効率的に、そして安価に茶卡塩湖を訪れることができる。どちらを選ぶかは、自分の旅のスタイルと予算次第だ。
まとめ
茶卡塩湖、想像以上の体験だった。「天空の鏡」エリアの美しさ、塩の建築エリアの不思議さ。そして、ミニ列車での移動も含めて、すべてが新鮮だった。
特に印象的だったのは、やはり「天空の鏡」エリアだ。真っ白な塩の大地の中で、鏡のような湖面に映る空と雲。そして、足元の塩の結晶。この光景は、一生忘れられないだろう。
これから茶卡塩湖を訪れる人には、この3回のレポートが少しでも参考になれば嬉しい。そして、ぜひ、この「天空の鏡」の美しさを、自分の目で確かめてほしい。
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