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【訪問編】150年前の清朝官邸に泊まる!陽朔「阳朔官邸」遇龍河の古村で過ごすゆったりステイ体験レポート①

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桂林・陽朔の宿泊といえば、多くの旅行者が「西街(ウエストストリート)」周辺のホテルやゲストハウスを選ぶ。確かに西街は陽朔観光の中心地で、レストランやバー、お土産屋が軒を連ね、夜遅くまで賑わう場所だ。

しかし、事前にリサーチしてみると西街はかなり欧米人バックパッカーで溢れかえるエリアになっているとのこと。夜の店や飲食店は充実しているものの、私が求めていたのは「桂林・陽朔の風光明媚な自然を満喫すること」。せっかく山水画のような景色を見に来たのに、夜の喧騒だけで終わるのはもったいない。

そこで中国のメディアや旅行サイトで色々と調べているうちに見つけたのが、今回ご紹介する「阳朔官邸(Yangshuo Governor's Mansion Hotel)」だった。

旧県村という隠れた名所

この宿があるのは、陽朔西街から遇龍河方面へ約10キロほど進んだところにある「旧県村(Jiùxiàn Cūn)」という小さな村。旧県村は、その名の通り「旧い県城(県の中心地)」という意味で、かつて陽朔県の行政中心地だった歴史ある場所だ。

今でも伝統的な石畳の路地や古民家が残されており、日帰りで訪れる観光客も多い風情ある村として知られている。遇龍河に面した静かな農村で、明清時代の伝統建築が現存し、観光地化されすぎていない素朴さが魅力だ。村を歩けば、古い石橋、白壁の民家、そして目の前には雄大な遇龍河の景色。

「ならば、せっかくだしここに泊まってみよう」と思ったのは自然な流れだった。何より、この「阳朔官邸」は150年前に建てられた本物の官邸をリノベーションした建物で、見た目も非常に美しい。

アクセス問題をどう解決するか

さて、宿は決まったが、問題はアクセスだ。旧県村は陽朔西街から約10キロ離れており、公共交通機関は非常に限定的。路線バスは本数が少なく、観光客が気軽に使える状況ではない。

タクシーは利用できるが、陽朔西街⇔旧県村を毎回移動するとなると、1回30〜50元ほどかかり、観光で頻繁に移動することを考えるとかなり費用がかさむ。そこで、色々と検討した結果、電動スクーター(電動バイク)をレンタルすることに決めた。

陽朔エリアでは電動スクーターのレンタルが非常に一般的で、多くのレンタルショップがある。料金は1日30〜50元程度と手頃で、免許不要。バッテリーの持ちも良く、陽朔周辺の観光には最適な乗り物だ(詳しい借り方や注意点については別記事で紹介している)。

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電動スクーターさえあれば、旧県村の立地はむしろ最高だ。というのも、旧県村は遇龍河に面しており、陽朔西街と遇龍橋・富里橋方面のちょうど中間地点に位置している。陽朔西街まで約10km、遇龍橋まで約8km、富里橋まで約15km。つまり、旧県村を拠点にすれば、遇龍河沿いの見どころをサクッと訪れやすいのだ。西街に泊まるより、むしろ観光効率が良いとさえ言える。

予約から事前連絡まで

「阳朔官邸」は、私はTrip.comで予約した。評価

予約後、宿のスタッフからWeChat(微信)と連絡を取る。中国では宿泊施設とのやり取りはWeChatが主流だ。今回、電動スクーターを利用するにあたり、宿で充電できるかどうかが心配だった。直ぐに返事が帰って来て、電動スクーターの充電も問題ないとのこと。

いざ、旧県村へ

当日、まずは陽朔西街のレンタルショップで電動スクーターを借りた。料金とデポジットを預け、簡単な説明を受けるだけ。所要時間は10分ほどだ。バッテリーはフル充電されており、航続距離は約60〜80km。今回の行程なら十分すぎる。

陽朔から旧県村までは県道を真っすぐ進めば30分ほどだが、せっかくなので色々と寄り道しながら観光することにした。遇龍河沿いの田園風景で写真を撮り、小さな集落を覗き、川沿いのカフェで休憩。遇龍河沿いの道は交通量も多くなく、景色も素晴らしい。電動スクーターでゆっくり走るのが本当に気持ち良い。カルスト地形の奇峰と緑豊かな田園、そして静かに流れる遇龍河。まさに「山水画の中を走っている」ような感覚だった。

旧県村に到着:空気が変わる瞬間

2時間ほどかけて、のんびりと旧県村に到着した。村に入った瞬間、これまでの観光地ムードから打って変わって、のどかな田園風景が広がる。観光業を営む人だけでなく、農業などに従事する地元民がちらほらと見られる。稲は刈られていたが、キンモクセイは満開。優しく甘い香りが村を包み込み、迎えてくれる。

村の住民たちが、キンモクセイの収穫をしている最中だった

そして何より印象的だったのは、にょきっとしたカルスト山が村の中に立っている光景だ。まるで村の守護神のように、どっしりと構えている。この山々と共に暮らす人々の生活が、ここにはある。

石畳の路地、白壁の古民家、軒先に干された洗濯物、そして建物の背後に見えるカルスト山々。ここは明らかに「観光地化された村」ではなく、地元の人々が今も暮らす本物の農村だった。

「阳朔官邸」に到着:150年の歴史が息づく建物

道を進むと、立派な門構えが現れた。これが「阳朔官邸」だ。門をくぐると、広々とした前庭が広がる。石畳の中庭、木造の建物、そして彩り豊かな植栽。

この建物は150年前、清朝末期に建てられた本物の官邸だという。当時の旧県村は陽朔県の行政中心地であり、この建物は役人が実際に暮らし、執務していた場所だ。歴史の重みを感じさせる梁や柱、そして丁寧に保存された伝統的な建築様式。そして手心を感じる植栽達。単なるリノベーション宿ではなく、本物の歴史建築に泊まれるという価値がここにはある。

歴史を感じる荘厳な建築に、思わず息を呑む。

到着すると、すぐにおばちゃんと、事前にWeChatでやり取りしてくれた女性店主?のJennieさんが笑顔で出迎えてくれた。

二人ともとても愛嬌があり、フレンドリーでサービス精神に溢れている。レビューで「スタッフが素晴らしい」と繰り返し書かれていた理由がすぐにわかった。

チェックインをし、Jennieさんが客室の説明、Wi-Fiのパスワードなどを説明してくれた。

門のすぐ横に充電スペースがあり、スクーターはそこで自由に充電できる。これでこの日の足に困る心配がなくなった。

いかがでしたでしょうか

今回は、陽朔随一の美しいリノベーション民宿、官邸民宿の概要とアクセスを紹介した。

次回【宿泊編】では、宿の内部の様子、庭、客室の詳細、そして実際に過ごしてみた感想をたっぷりとお届けする。

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