フィジー旅行にドローンを持ち込もうと考えていますか?美しいビーチ、透き通った海、緑豊かな熱帯の風景を空撮したいと思うのは当然です。しかし、フィジーでドローンを飛ばすには、事前に許可申請が必要です。この記事では、フィジー民間航空局(CAAF)への実際の申請プロセスを、実体験をもとに詳しく解説します。
フィジーのドローン規制の基本
フィジー民間航空局(CAAF: Civil Aviation Authority of Fiji)は、ドローン使用を2つのカテゴリーに区分しています。
レクリエーション用途(個人使用)
個人的な趣味や楽しみのためのドローン操作を指します。旅行の思い出として自分用の写真や動画を撮影する場合がこれに該当し、観光客の多くはこのカテゴリーになります。申請フォームは「OP-137」で、私の経験では申請費用は無料でした。
商業用途(ビジネス使用)
撮影した写真や動画を販売する場合などは商業用途となります。申請フォームは「OP-138」で、RPAS訓練証明書、賠償責任保険、意向書などの追加書類が必要になり、申請費用は212.50ドルからとなります。
オンラインフォームへの移行について
重要な変更点として、従来はPDF形式のフォーム(OP-137)をダウンロードして記入し、メールで送信する方式でしたが、2025年現在はオンラインフォーム(Smartsheet)に変更されています。

ただし、私は念のため旧式のPDFフォームも記入し、オンラインフォームの「File Upload」欄に添付して送信しました。これにより、万が一オンラインフォームに不備があった場合でも、PDFで情報が確実に伝わります。実際、この方法でスムーズに承認されたので、両方準備することをお勧めします。
レクリエーション用ドローン許可の申請方法
それでは、実際の申請手順を順を追って説明していきます。
ステップ1:申請フォームへアクセス
フィジー民間航空局の公式ドローン申請ページ(https://www.caaf.org.fj/droneapplications/)にアクセスすると、Smartsheet経由のオンライン申請フォームに進むことができます。
ステップ2:基本情報の入力

まず、申請目的として「OP-137 Recreational Use」を選択し、ステータスは「Tourist / Resident Travelling From Overseas」を選びます。フライト番号や船舶名の欄もありますが、空欄でも問題ありません。
ステップ3:個人情報とドローン情報
パスポート番号、氏名(パスポートと同じローマ字表記)、国籍(Japan)、電話番号(国際番号形式)、メールアドレスを入力します。メールアドレスは承認通知が届く重要な連絡先なので、確実に受信できるものを登録してください。

ドローン情報では、メーカー名(例:DJI)、正確なモデル名(例:Mini 4 Pro)、そしてシリアル番号を記入します。シリアル番号はドローン本体の底面やバッテリー収納部に記載されており、DJIの場合はDJI Flyアプリの機体情報からも確認できます。
ステップ4:滞在先と日程

フィジーでの宿泊施設の名称と住所、滞在開始日と終了日を記入します。日付は「dd/mm/yyyy」形式で入力してください。
ステップ5:書類のアップロード
ここが重要なポイントです。オンラインフォームには「File Upload」という書類添付欄があります。私はここに、事前に記入しておいた旧式のOP-137 PDFフォームをアップロードしました。パスポートのコピーも添付しておくと良いでしょう。
ステップ6:規制の確認と同意

申請フォームには、フィジーの航空規制の抜粋が表示されます。内容を理解した上で、規則を遵守する旨の確認と、提供した情報が正確であることの証明にチェックを入れます。虚偽の情報提供は法的違反となる旨の警告も表示されますので、正確な情報を入力しましょう。
ステップ7:送信

すべての入力が完了したら「Submit」ボタンをクリックします。送信が成功すると「Success! Your application has been submitted.」という確認画面が表示されます。
承認プロセス
私の場合、深夜に申請を送信し、翌々日には承認メールが届きました。全体として申請から承認まで約2日でしたが、年末年始や祝日を挟む場合は時間がかかる可能性があるため、出発の少なくとも2週間前には申請することをお勧めします。
承認通知メール

承認されると「Bula [あなたの名前], Your Drone Application has been approved.」という件名のメールが届きます。メール内には「Open Request」というリンクがあり、そこから承認レター(CAAF RPAS Approval Letter.pdf)をダウンロードできます。

承認レターの内容
承認レターには、申請日、許可有効期間(通常は滞在期間に合わせた数日間)、申請したドローンのメーカー・モデル・シリアル番号が記載されています。そして、飛行時の条件として、目視範囲内での飛行、高度制限、制限区域の遵守などが明記されています。

最終手続き
承認レターをダウンロードしたら、Smartsheetの「Update Request」ページに再度アクセスし、氏名を再入力して、コメント欄に「Approval Letter Received」と記入します。「Submit Update」をクリックすると「Update Complete」という確認画面が表示され、すべての手続きが完了です。

フィジーのドローン飛行ルール
ここでは、フィジーでドローンを飛ばす際に知っておくべきルールをまとめて解説します。
飛行禁止区域
フィジー航空航行規則78条により、国内空港の基準点から半径3km以内、国際空港(ナンディ国際空港など)の基準点から半径5km以内では飛行が禁止されています。また、軍事施設周辺や私有地(許可なし)、人混みの上空も避けるべきです。
高度制限と飛行方式
ドローンは地表から61メートル(約200フィート)以下の高度で操作しなければなりません。また、目視範囲内での飛行(VLOS: Visual Line of Sight)が必須で、日中のみの飛行に限定されています。
リゾート施設での注意
多くのリゾートには独自のドローン規制があります。CAAFの許可があっても、リゾート側が禁止している場合は飛行できないため、飛行前に必ずフロントやマネージャーに確認してください。
携帯必須
承認レターは飛行時に必ず携帯する必要があります。印刷版を持参するか、スマートフォンに保存しておきましょう。
商業用途で申請する場合
なお、商業用途(OP-138)では、RPAS訓練証明書、賠償責任保険、意向書、会社登録書類(該当する場合)などの追加書類が必要で、申請費用も212.50フィジードルからとなります。審査もより厳格なため、出発の3〜4週間前には申請を開始することをお勧めします。問い合わせ先はDrones@caaf.org.fjです。
トラブルシューティング
申請が承認されない場合は、入力情報に誤りがないか、パスポート情報とフォームの氏名が一致しているか、ドローンのシリアル番号が正確かを確認してください。24〜48時間経過しても承認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認するか、Drones@caaf.org.fjに問い合わせましょう。
まとめ
フィジーは美しい自然景観の宝庫で、ヤサワ諸島の青い海、ママヌザ諸島の白い砂浜、ビティレブ島の緑豊かな山々など、空撮で撮りたい景色が無限にあります。許可なく飛ばすと厳しい罰則がありますが、正式に許可を取得すれば安心して素晴らしい空撮映像を残すことができます。
レクリエーション用途なら無料で、承認まで数日という迅速さも魅力です。
フィジー旅行を計画している方は、ぜひ早めに申請手続きを済ませて、合法的にドローン撮影を楽しんでください。素敵な空撮映像が撮れますように!Vinaka!
---
参考リンク
- フィジー民間航空局 ドローン申請ページ:https://www.caaf.org.fj/droneapplications/
- 問い合わせ先:Drones@caaf.org.fj
- 電話:+679 222 4222 / +679 892 3155
免責事項:本記事は2025年12月時点の情報に基づいています。規制は変更される可能性がありますので、申請前に必ず最新情報を公式サイトで確認してください。