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【陽朔カフェ巡り】稲田に囲まれた「一尺稻田咖啡」訪問レポート|田園風景とコーヒーを楽しむ穴場スポット

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陽朔訪問時、電動バイクで遇龍河沿いを走っていると、緑と黄金色の稲田の中にピンク色の熱気球が浮かんでいるのが見えてきました。カルスト地形特有の円錐形の山々を背景に、田んぼのど真ん中にカフェがある。これが今回訪れた「一尺稻田咖啡」です。本日こちらのカフェを訪問レポートします。

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陽朔のカフェ事情:稲作地帯に広がる新たな観光スタイル

さて、陽朔といえば遇龍河の竹筏漂流や十里画廊のサイクリングが有名ですが、実はこのエリア、広大な稲作地帯でもあります。骥馬村を中心とした一帯には、田植えから収穫までの季節ごとに異なる表情を見せる水田が広がっており、近年はこの田園風景を活かした「稲田カフェ」が次々とオープン。若者を中心に新たな観光スポットとして注目を集めています。

自然に囲まれたカフェが点在するこのエリアは、従来の陽朔観光とはひと味違う、のんびりとした田園体験を提供してくれます。

予想以上の人気ぶり

到着したのは午後2時頃でしたが、駐車スペースは既にほぼ満車状態。カフェへ続く飛び石の小道を歩いていくと、左右には田んぼが広がり、青々とした稲の苗が整然と並んでいます。まだ田植えをしたばかりのような若い稲もあれば、すでに収穫を終えた区画もあり、農地としても現役で稼働していることが分かります。

木製テーブルの席はほとんど埋まっており、窓際の特等席は完全に争奪戦。週末ともなれば、この人気ぶりも納得です。カフェを訪れる客層は20〜30代の若いカップルや女性グループが中心で、皆スマホを片手に撮影を楽しんでいました。

土黄色の壁と木の温もりを感じる内装は素朴ながら居心地が良く、大きな窓からは稲田と山々のパノラマビューが広がっています。

桂林ならではの桂花ラテとともに

メニューボードには「桂花拿铁(桂花ラテ)」「生椰咖啡(ココナッツコーヒー)」などが並んでいました。せっかく桂林エリアに来たのだからと、桂花ラテをオーダー。

店内の混雑を見て、屋外エリアをチェックすると、運良く小さなテーブルが一つ空いていたので、そこに陣取ることに成功。

木製の椅子とテーブルは素朴な作りですが、目の前に広がる景色が全てを補って余りあります。カルスト地形特有の円錐形の山々が連なり、手前には緑と黄金色のコントラストが美しい稲田。まさに「桂林山水甲天下」を体現したような風景です。

少し霞んだ空も、かえって水墨画のような雰囲気を醸し出しています(もっとも、この後土砂降りに見舞われましたが)。屋根の下にいても風が心地よく吹き抜け、周囲からは中国語での楽しげな会話が聞こえてきます。ここが若者に人気なのも頷けました。

桂花ラテの蓋を開けると、まず桂花(金木犀)の甘い香りがふわっと広がります。表面には桂花の花びらが浮いています。

一口飲んでみると、想像以上に甘い。コーヒーのほろ苦さよりも、ミルクと桂花の甘さが前面に出ています。桂林エリアらしい桂花の使い方ではありますが、甘党向けの味わいです。この香りと甘さは、田園風景を眺めながらゆっくり楽しむのにはマッチしていました。

稲田散策:田んぼアートと現役農地の共存

一振りの雨を見送ったあと、ドリンクを片手に、周辺を散策してみました。カフェの周囲に広がる稲田は、想像以上に広大です。

色の異なる稲穂で描かれた陰陽

特に目を引いたのが、異なる色の稲で描かれた「田んぼアート」。緑、黄色、紫の三色の稲が幾何学模様を形作っており、空から見たらさぞ美しいだろうと想像しました。一部の稲田は既に収穫が終わっていましたが、まだ多くのエリアで稲が実っており、風に揺れる黄金色の稲穂が頭を垂れる様子は、まさに実りの秋そのものでした。

訪問のタイミングが良かったのか、元気な稲穂が溢れる季節でした

収穫を終えた田んぼと、まだ青々とした若い稲が植わったばかりの田んぼ、そして黄金色に実った稲田が混在している光景は、時間の流れと農業サイクルを視覚的に感じさせてくれます。

興味深いのは、ここが単なる観光用の飾り田んぼではなく、実際に農業生産が行われている現役の農地だということ。散策していると、農作業着を着た地元の人が田畑の管理をしている姿をちらほら見かけます。観光地化と農業の両立という、なかなか難しいバランスを保っているようです。

水稲以外にも、様々な野菜が栽培されていました

遇龍河方面へ:フォトスポット巡り

カフェから少し歩くと、さらに多くのフォトスポットが点在していました。

最も目立つのは、やはりピンク色の熱気球。実際には飛ばないディスプレイ用のものですが、カルスト山脈を背景に稲田の中に浮かぶ姿は、確かにSNS映えします。晴れた日には青空と山々のコントラストがより映えるでしょうが、この日の少し曇った空も陽朔ならではの独特の雰囲気を醸し出していました。

白い布地に青い文字で書かれたタペストリーが田んぼの中に並ぶエリアもあり、若者たちが代わる代わる撮影していました。

黄金色に実った稲田の中を抜ける小道も絶好の撮影ポイント。両側から稲穂が迫るように育っており、その間を歩くと、まるで稲の海に包まれているような感覚になります。訪れた時期は収穫の季節で、一部はすでに刈り取られて茶色い切り株だけが残っていましたが、まだ実っている黄金色の稲田も多く残っていました。

その他にも、こまごましたフォトスポットが点在。半日いても飽きないボリューム。

意外な発見:トイレ近くの瓜棚

トイレに向かう途中、思いがけない発見がありました。藤棚スタイルの棚に、細長い瓜のような果実がたくさんぶら下がっているのです。緑色のものと黄色く熟したものが混在しており、まるで天然のオブジェのよう。おそらくヒョウタンの一種か、地元の伝統的な野菜でしょうか。

こういった農作物の展示(あるいは実際の栽培)も、このカフェが単なる観光施設ではなく、農業との関わりを大切にしていることを示しているように感じました。棚の下を歩くと、頭上にぶら下がる瓜が不思議な光景を作り出しています。

まとめ:自然体験型カフェとしての一尺稻田咖啡

約1時間半の滞在を終えて感じたのは、一尺稻田咖啡は単なるお洒落カフェではないということ。ここの価値は、広大な稲田という自然のキャンバスと、カルスト地形という唯一無二のロケーション、そして農業と観光の共存という実験的な試みにあると考えられます。

陽朔、遇龍河エリアには、他にも自然と調和したカフェが多数あります。観光の際は、是非電動スクーターに乗ってカフェ巡りを楽しんでみてください。