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【滞在編】陽朔・興坪の山中に佇む隠れ家「雲舎山宿」宿泊レポート② カルスト地形を眺めるテラスと猫に占領される部屋

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前回の訪問編では、雲舎山宿への道のり、暗闇の山道を登って辿り着いた幻想的な夜の民宿の様子をレポートした。

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年末年始を跨ぎ少し間が空いてしまったが、今回の滞在編では、宿の全体像、共有スペース、そして部屋の詳細について紹介する。

雲舎山宿の全体構成

お茶を飲みながらチェックインを待つ間、宿の全体像が見えてきた。雲舎山宿は単一の建物ではなく、いくつかの建物で構成されている。

まず、入口近くにある茶樓スペースがある建物。ここは独立した構造になっており、1階が先ほどお茶を飲んだ共有スペースだ。木造の趣のある空間だ。その2階は食事処になっている。

宿泊棟は複数ある。メゾネットタイプの部屋のための独立した建物もあれば、複数の部屋が入った大きなメイン棟のような建物もある。それぞれの建物は山の地形に合わせて段差を利用して配置されており、立体的な構造になっている。

そして、広大な共有テラスだ。石畳が敷かれ、複数のテーブルと椅子が配置されたこのテラスこそ、雲舎山宿の最大の魅力である。

圧巻の共有テラスとカルスト地形

雨に濡れた石畳の上に、複数のテーブルセットが配置されている。テラスの縁には色とりどりの多肉植物が鉢植えで並べられている。ピンクや黄色、オレンジ色の花も丁寧に配置され、ライトアップされて幻想的な雰囲気を作り出している。その向こうには螺蛳山の巨大なシルエットが堂々と聳え立つ。

夜になると、赤い提灯が灯り、テラス全体が温かい光に包まれる。雨に濡れた石畳が提灯の光を反射し、まるで水墨画の中にいるような錯覚を覚える。

2階の食事処から望む額縁のような景色

この宿の看板娘?の犬が一緒について来る

茶樓の横の階段を上って2階へ上がると、そこが食事処になっている。木造の空間に大きな窓が設けられており、ここからの眺めが素晴らしい。

窓を開けると、まるで額縁に入った絵画のように、カルスト地形が広がっている。手前には共有テラスと色とりどりの多肉植物、その向こうに柚子の果樹園、さらに遠くに山々が連なる。この構図が完璧だ。

この食事処では、朝食や夕食が提供される。詳しくは次回の食事編で紹介するが、このロケーションで食事をとれるのは最高の体験だった。

食事の時間以外でも、ここに上がって景色を眺めることができる。雨の日は室内から景色を眺めるのが心地よい。

メイン棟の内部:吹き抜けと螺旋階段

共有テラスの眼の前に、メインの宿泊棟がある。ここには複数の客室が入っているようだ。

メイン棟の中に入ってみると、高い吹き抜けの構造で、中央には螺旋階段が設置されている。

白い漆喰の壁に、黒い木造の梁が映える。天井は非常に高く、古い木材がむき出しになっている。床は灰色のタイル張りで、シンプルながら趣のある空間だ。

壁には額装された絵画や書が飾られている。観葉植物も配置され、古民家風の建築と現代的な感覚が融合したデザインだ。

一段下がった場所にある私の部屋

メイン棟やテラスのあるフロアから一層下の部屋へ

さて、私が案内された部屋は、このメイン棟とは異なる場所だった。

共有テラスからさらに一段下がった階層に、2つの客室がある。階段を下りてアクセスする構造で、メイン棟よりも静かで落ち着いたエリアだ。

客室のドアには、白地に「福」の文字が赤く記されている。華南でよく見られる、縁起の良い装飾だ。

この下層フロアには、専用の小さなテラススペースがある。丸テーブルと椅子が置かれており、完全にプライベートというわけではないが、実質的にこの階層の宿泊者だけが使う半プライベートなテラスだ。ここに座ると目の前に螺蛳山をはじめとした山々が広がる。

静享星空大床房:シンプルで快適な部屋

部屋はそれほど広くはないが、必要十分なサイズだ。

大きなダブルベッドが中央に配置され、清潔感がある。

壁の一面は木材で仕上げられており、温かみのある雰囲気だ。ベッドの頭上には水墨画風の絵が飾られている。もう一面は白い漆喰壁で、シンプルながら落ち着いた空間を作り出している。

部屋にはエアコン、Wi-Fi、コンセントなど基本的な設備は揃っている。木製のテーブルと椅子も配置されており、ここで作業したりお茶を飲んだりできる。

大きな窓を開けると、目の前に螺蛳山が堂々と聳え立っている。この部屋が「静享星空大床房」と名付けられた理由がよく分かる。晴れた夜には、この窓から満天の星空が見られるのだろう。あいにくこの日は雨だったが、霧に包まれた山の風景もまた風情がある。

部屋の奥にバスルームがある。民宿だからそれほど期待していなかったのだが、予想以上に立派だった。

広めのバスルームには、ガラス張りのシャワーブース、洋式トイレ、洗面台が配置されている。タイルは木目調で統一され、清潔感がある。タオルも十分に用意されており、シャンプーやボディソープなどのアメニティも揃っている。

シャワーの水圧も問題なく、お湯もしっかり出る。山の中の民宿でこのレベルの設備が整っているのは嬉しい驚きだった。

部屋の前の半プライベートテラス

荷物を整理した後、部屋の前のテラスに出た。

持参していた桂花醸を取り出し、グラスに注いだ。丸テーブルに座って、雨音をBGMに、霧に包まれたカルスト地形を眺めながらの一杯。目の前には螺蛳山の巨大なシルエット。都会の喧騒から完全に切り離された、贅沢な時間だ。


すると、どこからともなくオレンジ色の猫が現れた。小橘という名前らしい。テーブルの下をすり抜け、私の足元に寄ってくる。構ってほしいのか、喉をゴロゴロ鳴らしながら足に体をこすりつけてくる。

猫に占領される夜

桂花醸を飲んでいる時に絡んできた小橘は、私が部屋に戻った後もついてきた。

部屋のドアを少し開けておいたら、すかさず入ってきた。床をうろうろし、私の足元をすり抜け、構ってほしいとアピールしてくる。撫でてやると、喉をゴロゴロ鳴らして喜んでいる。

猫好きとしては嬉しいのだが、問題は小橘が非常に構ってちゃんだということだ。何とか部屋から追い出しても、外で鳴き続ける。構ってほしいらしい。

結局、小橘を部屋に入れることにした。床の上で丸くなり、満足そうにしている。撫でると喉をゴロゴロ鳴らし、さらに甘えてくる。

さて、そろそろ寝ようかと思って椅子に座ると、小橘が膝の上に乗ってくる。撫でろとアピールしてくる。

寝ようにも寝られない。でも、これは猫マニアとしては嬉しい悲鳴だ。猫と一緒に過ごす夜。これもまた雲舎山宿の魅力の一つだろう。

朝の民宿:霧に包まれたカルスト地形

翌朝、朝6時過ぎに目が覚めた。

窓を開けると、霧に包まれたカルスト地形が広がっていた。夜の雨が上がり、朝霧が山々を覆っている。この光景は夜の幻想的な雰囲気とはまた違った美しさだ。

部屋の前のテラスに出て、朝のひんやりとした空気を吸う。霧の中から螺蛳山のシルエットが浮かび上がり、徐々に姿を現していく。

共有テラスにも上がってみた。朝の光の中で見るテラスは、夜とはまた違った表情を見せる。多肉植物が朝露に濡れ、柚子の木が青々としている。その向こうに連なるカルスト地形。何時間でも眺めていられる景色だ。

周辺の廃屋と柚子畑

朝食前に少し周辺を散策してみた。

宿の近くには古い廃屋がある。崩れかけた建物の向こうに螺蛳山が聳え立つ光景は、まるで映画のワンシーンのようだ。柚子の木が廃屋を覆うように茂っており、大きな実がぶら下がっている。

この辺り一帯は柚子の産地のようで、至るところに柚子の木が植えられている。11月上旬は収穫シーズンで、オーナーに頼めば柚子狩り体験もできるらしい。

畑も点在しており、地元住民が農作業をしている姿も見かけた。

宿の周囲を歩いてみると、本当にこの山全体でこの一軒だけという立地が実感できる。周囲に人家はほとんどなく、あるのは自然だけ。これだけ俗世から離れた環境は、なかなか見つからないだろう。

まとめ - 山の中の隠れ家で過ごす贅沢な時間

雲舎山宿での滞在は、都会の喧騒から完全に切り離された、贅沢な時間だった。

次回の食事編では、絶賛されていた食事の実態について詳しくレポートする。本当にすごくすごくおいしいという評価は果たして本当なのか。お楽しみに。

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