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ヤサワ諸島と本島を繋ぐ格安スピードボート「Tavewa Seabus」に乗ってみた!Yasawa Flyerとの比較を通じて見えてきた、メリット&デメリットを徹底レポート

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以前の記事で、ナンディからYasawa諸島へ向かう際に利用したYasawa Flyerについて詳しく紹介した。大型カタマランで、Captain's Loungeでドリンクを飲みながら快適に過ごせる4時間の船旅だった。

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今回は、帰路で利用したTavewa Seabusについてレポートする。同じくYasawa諸島と本島を結ぶ船だが、その体験は全く異なるものだった。

Tavewa Seabusとは

Tavewa Seabus(タヴェワ・シーバス)は、Yasawa諸島と本島のラウトカを結ぶもう一つの交通手段だ。一般的には「赤いカタマラン」だとの情報がインターネット上には散見される。

ラウトカ港には、それと思わしきカタマランが停泊しているが...?

最大の売りは、その速さと安さだ。Yasawa Flyerが約4時間かかるのに対し、Tavewa Seabusは約2時間半。ならこっちの方が断然いいじゃん、と思いがちだ。

私たちも、帰路はこちらを選んだ。リゾートNavutu Starsからラウトカへ、Tavewa Seabusで戻ることにした。予約はオンラインで簡単にでき、2名で300フィジードル(約24,000円)だった。

乗船:想像と違った船の大きさ

当日、出発時刻が近づくと、リゾートのスタッフが声をかけてくれた。Seabusが来るから、ミニボートで沖合まで行こう、と。

リゾートの小型ボートに乗り込み、島の沖合へと向かう。待ち合わせポイントは、事前にリゾートとSeabusが連携して調整したそうだ。Yasawa Flyerと同じく、島には桟橋がないため、沖合で乗り換える必要がある。

数分ボートを走らせると、前方から船が向かってくるのが見えてきた。あれがTavewa Seabusか、と思った瞬間、少し拍子抜けした。そこそこ大きな船、せめてYasawa Flyerの半分くらいの大きさを想像していたのだが、実際にはせいぜい10人強程度が乗れる小型のスピードボートだった。インターネットで見た「赤いカタマラン」とは全く違う。おそらく、以前は大きな船を使っていたが、現在は小型ボートに変わったのだろうか。

ボートからシーバスへ乗り移る

既に数名の乗客が乗っている。私たちよりもさらに奥、Yasawa島方面から乗っている客だ。そこに私たちが加わり、合計9名ほどの乗客となった。荷物をボートに積み込み、席に座る。座席は、前向き、後ろ向き、そして横向きの3タイプあり、私たちは横向きの席に案内された。

小型のスピードボートなので、席にゆとりはあまりない

出航:予想以上の揺れと長い2時間半

船が動き出すと、すぐに揺れの激しさに気づいた。海況のせいなのか、小型ボートだからか、あるいはその両方か分からないが、ボートは波に合わせて激しく上下する。Yasawa Flyerの比ではない。

2時間半ガッツリ寝ようと思っていたが、寝るどころではない。スマホなど眺めて時間を潰そうにも、揺れが酷くてすぐに酔いそうになる。下を向いて画面を見るのは無理だった。結局、ぼーっと遠くを眺めるか、目を瞑るしかない。当然、Yasawa Flyerのような船内サービスはない。ドリンクも、スナックも、アテンダントの説明もない。ただひたすら、揺れに耐える2時間半だ。

何度か、かなり大きい波に当たったのか、船が大きくアップダウンし、ドンッという大きな音を立てる。乗客からも悲鳴が上がる。

ところが、フィジー慣れしているフィジー人のおばちゃんたちは、のんきにケラケラ笑っている。そして、持ってきたフルーツを剥いて、私たちに分けてくれた。こういう温かさが、フィジーの魅力だ。

ちなみに、私たちは横向きの席だったので、余計に寝づらく辛いと感じた。横向きだと、波の動きに対して体が横に揺さぶられる感じで、非常に不快だ。しかし、前向き(船の後方)の席の乗客たちは、それはそれでかわいそうだった。途中からかなり水をかぶり、びしょ濡れになっていた。波しぶきが容赦なく降りかかる。どの席も平等に苦しい。

この航路を苦しむか、楽しめるか。その日の海況と気の持ち様次第。

これはこれでスプラッシュ・マウンテンのようでスリルに溢れて面白い、と感じるのも最初だけ。さすがにこれが何時間も続くとなると、肉体的疲労が蓄積してくる。

本島が見えてきた、しかしここからが長い

しばらくして、左手に本島ビティレブ島が見えてきた。やっと戻ってきたかー、と思ったものの、ここからが長かった。中々着かない。思ったよりビティレブ島が大きいようだ。海岸線がずっと続く。

この日は結局、海況のせいか、予定よりも1時間程度遅れての到着となった。2時間半の予定が、3時間半。結果的にはYasawa Flyerとあまり変わらない時間だ。

ラウトカ港に到着

最終的に、ラウトカ港に到着した。下船時に、その場で決済をする。現金、もしくは多少手数料がかかるがカード利用可能だ。私たちはカードで支払った。

なお、ラウトカ港からラウトカ市内までは少し距離があるので、タクシーで移動する必要がある。港にはタクシーが待機しているので、すぐに乗ることができた。

Yasawa Flyerが到着するPort Denarauは、ナンディ空港に近く、リゾート地に隣接しているため、アクセスが良い。一方、ラウトカは工業都市で、観光地からは少し離れている。この点も、利便性としてはYasawa Flyerに軍配が上がる。

感想:個人的にはYasawa Flyerの方がオススメ

結論を言うと、個人的にはYasawa Flyerの方が良い。確かに、Tavewa Seabusは安くて速い(予定通りなら)。しかし、その代償として、快適性を大きく犠牲にしている。

激しい揺れ、船内サービスなし、水をかぶる可能性、そして海況によっては大幅に遅延する。これらを考えると、数千円多く払ってでも、Yasawa Flyerで快適に過ごす方がはるかに良いと感じた。

特に、長旅に疲れている帰路では、快適性が重要だ。2時間半とはいえ、あの揺れの中で耐え続けるのは中々辛かった。

ただし、とにかく安く移動したい人、船酔いに強い人、小型ボートのスリルを楽しめる人、時間に余裕がある人には、Tavewa Seabusも選択肢になるかもしれない。

逆に、快適に移動したい人、船酔いしやすい人、移動中も景色を楽しみたい人、時間通りに到着したい人には、Yasawa Flyerを推奨する。

まとめ

今回乗ったボートは日本製のものだった。こんな所でフィジーと日本の接点を感じられるとは、これもまた良い旅の思い出となった。

Tavewa Seabusは、安くて速い(はずの)船だが、快適性という点ではYasawa Flyerに大きく劣る。小型ボートでの激しい揺れ、サービスなし、そして海況による遅延の可能性。これらを考慮すると、個人的にはYasawa Flyerの方が万人受けする選択肢だと感じた。

ただし、予算を最優先する人や、スリルを楽しめる人には、Tavewa Seabusも悪くない選択かもしれない。いずれにせよ、Yasawa諸島への旅は、どちらの船を選んでも、忘れられない体験となるだろう。