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2025→2026海外年越しレポート:フィジーの南国離島リゾートで味わった独特なカウントダウンセレモニーが、個人的にかなりオススメだった【体験記】

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年末年始を海外で過ごす、という旅行者は多い。当ブログでも過去、ロンドンのビッグベン前での大規模カウントダウン、上海の外灘でのライトアップ、チューリッヒの静かな年越しなど、様々な都市でのカウントダウンの様子を綴ってきた。

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しかし、このシーズンの海外旅行には意外な落とし穴が多い。航空券やホテルが軒並み高騰し、予算オーバーになりがち。休暇のため多くのレストランや観光施設が閉まってしまい、思うように観光できない。北半球では厳しい寒さと日照時間の短さに悩まされ、せっかくの旅行なのに外に出るのも億劫になる。

そして何より、過去に私たちが体験した大規模カウントダウンでは、花火を見るために身動きが取れない群衆の中で息苦しい思いをし、花火が終わった後も混雑と格闘しなければならなかった。

そんな中、今回目を付けたのが南半球のフィジーだった。温暖な気候、比較的リーズナブルな価格帯、そして何より、世界で最も早く新年を迎える国の一つという特別感。

ヤサワ諸島のリゾート「Navutu Stars」で体験した、ちょっと独特で、でも心温まるカウントダウンセレモニーを紹介したい。大規模なパーティーとは一線を画す、ゆるくて温かい年越しの記録だ。

Yasawa諸島のNavutu Starsとは

Navutu Starsは、フィジーのヤサワ諸島に位置する、ブティック型の小規模リゾートだ。Yaqeta島という一つの島の北側に位置し、わずか9つのヴィラしかない、プライベート感溢れる隠れ家的なリゾートである。

このリゾートの最大の特徴は、同じ島の南側にYaqeta村という伝統的な村落が存在していることだ。つまり、一つの島の中で、土着的な村暮らしとリゾート体験の両方を味わえるという、かなりユニークな立地なのである。

実際、私たちは今回の旅行で、最初の1泊をYaqeta村でのホームステイで過ごし、その後の2泊をNavutu Starsで過ごすというプランを立てた。村での素朴な暮らしを体験した後、リゾートで快適に過ごす。このコントラストがたまらなく魅力的だと思ったのだ。

村での滞在については別記事で詳しく綴っているので、そちらを参照していただきたい。

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そして、もう一つの決め手が、世界で最も早く新年を迎えるというエリアだという点だった。フィジーは日本より3時間早く新年を迎える。つまり、日本の友人たちがまだ大晦日の夜9時を迎える頃、私たちはすでに新年を祝っているのだ。これってなんか素敵じゃないだろうか?

しかも、事前にリゾートにコンタクトを取ったところ、大晦日にはカウントダウンに向けて花火とともに特別な催しがあるとのことだった。カヴァセレモニーから始まり、特別ディナー、そしてカウントダウンと続く一連のイベント。これは見逃せない、と参加を決めた。

詳しい滞在の様子や施設の詳細はまた別の記事で綴るとして、今回はカウントダウンの様子を中心にレポートしたい。

午後6時、カヴァセレモニーから始まる特別な夜

午後6時、日没直後。リゾートのレストランエリアに集合するようにとの案内があった。

到着すると、レストランの床には大きなゴザが敷かれており、その中央には大きな木製のボウル(タノア)が置かれていた。これがカヴァセレモニーの舞台だ。

リゾートに滞在していた7組のカップル、合計14人ほどが、ゴザの上に胡坐をかいて座る。カヴァを注ぐ役、進行役、そしてギターを持った演奏者が中央に陣取り、私たち参加者がそれを囲む形だ。

ここで、カヴァセレモニーについて簡単に説明しておこう。

カヴァセレモニーは、フィジー、トンガ、サモアなど南太平洋の島々で何世紀にもわたって行われてきた伝統的な儀式だ。カヴァ(フィジーではヤコナとも呼ばれる)という植物の根を乾燥させて粉末にし、水と混ぜて作った飲み物を、特定の作法に従って参加者が順番に飲んでいく。年末年始などの特別な日には、多くの村落がカヴァを囲み宴を行う。

リゾートでのカヴァセレモニーは、観光客向けにアレンジされたライトな形式だが、それでも伝統的な作法は守られている。過度に露出の高い服装は控え、敬意を持って参加することが求められる。

進行役のフィジー人スタッフが、カヴァの歴史や作り方、飲み方の作法について説明してくれる。

カヴァの味と効能

私は実際、数日前にYaqeta村で本格的なカヴァセレモニーに参加していた。そのため、カヴァの味も効能も既に体験済みだった。

すると、突然、進行役からKavaの効果や感想を説明してくれ、と無茶ぶりをされた(笑)。恥ずかしがりつつ、参加者たちに向けて簡単に説明する。

カヴァは、見た目は泥水そのもので、土臭く、やや苦みがある。でも、飲み込むとすぐに効果が現れる。舌と喉の粘膜が麻痺し始めるのだ。歯医者の部分麻酔のような、独特の痺れが広がる。

しかし効能としては、アルコールとは違って、人をリラックスさせる効果がある。また、カヴァに含まれるカヴァラクトンという成分には、鎮静作用、抗不安作用があり、実際に抗うつ剤としても使われているそうだ。不安を和らげ、心を落ち着かせ、社交の場で心を開きやすくする。

詳細については、別記事で詳しくレポートしているので、そちらを参照していただきたい。

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実際にカヴァが回ってくる。参加者たちは、恐る恐るカップを受け取り、一気に飲み干す。舌が痺れてきた、という驚きの声や、本当に泥水みたい、という感想が飛び交う。それでも、作法に従って手を叩き、次へ次へと回していく。

国際色豊かな自己紹介タイム

カヴァが2、3巡したところで、進行役が提案した。せっかくだから、各参加者がそれぞれ順番に自己紹介をしていこう、と。どこから来たのか、そしてなぜこのリゾートに来たのか。みんなで知り合おう、というわけだ。

ちょっとしたワークショップのような雰囲気だ。英会話力が試される。

オーストラリア、ロシア、中国、デンマークアメリカ、そして日本から。様々な国から、この小さなリゾートに集まってきた人たち。

それぞれが簡単に自己紹介をしていく。こうして、7組のカップルが互いに紹介を終えると、不思議と親近感が湧いてくる。見知らぬ者同士だったのが、一気に距離が縮まった気がした。

そんな時間を挟みながら、Kavaセレモニーは続く。4巡、5巡、6巡、7巡……。

カヴァが7順くらいしたころには、だんだんと酩酊感が高まってくる。体が少し重くなり、心が落ち着き、会話も弾んでくる。

カウントダウンメニューの特別ディナー

午後8時頃、一旦カヴァセレモニーは終了し、ディナーの時間となった。

テーブルセッティングが変わり、先ほどまでゴザの上に胡坐をかいていた私たちは、今度は椅子に座ってテーブルを囲む。

メニューはカウントダウン特別コース。前菜、スープ、メイン、デザートと続く、洗練されたコース料理だ。

実は、前日までの滞在で、リゾートの料理のポーションがかなり大きいことに気づいていた。2人で1品ずつ注文すると、食べきれないほどの量が来るのだ。そのため、この日は控えめに2人でシェアをする形で注文をしていた。

ところが、この日のディナーだけ、やたらお洒落で、かなり小さめのポーションだった。

洗練された見た目ではあるが、ひとしきり泳いだりカヴァを飲んだりした後でのご飯だったので、正直少しお腹が空いた。事前にどれくらいの量なのかを聞くのが正解だったようだ。

日本人はケチだ、と思われていないか心配になる。だが弁解させてほしい。私たちは食べきれない食事を注文して残すのが申し訳ないと思ったのだ……。

ただ、ロブスターの料理は絶品だった。フィジー近海で獲れた新鮮なロブスターを、ガーリックバターで焼き上げたシンプルだが贅沢な一品。これだけでも来た甲斐があったと思えるほどだった。

ちなみに、ディナー中にふるさと納税をまだ済ませていないことに気づき、必死にスマホと格闘していたのは内緒だ。

フィジアンダンスタイム

ディナーが終わると、フィジー人スタッフたちがダンスを披露し始めた。

特に印象的だったのが「Na Jule Ni Nahanaha」という楽曲だ。このリゾートのレストランのBGMとしてもよくヘビロテされていたし、Lautokaのバスの中や空港などでも耳にする、フィジーではかなりポピュラーな曲らしい。イヤーワームのように、フィジー滞在を通じて耳にこびりついてしまった。

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脱力感のあるスカのような曲調で、一度聴くと頭から離れない中毒性がある。

スタッフたちは次に、参加者たちにも振付を教えてくれた。恥ずかしながら、みんな踊っていた。カヴァとお酒のちゃんぽんの効果もあってか、最初は戸惑っていた参加者たちも、次々と立ち上がって踊り始める。私たちも、ぎこちなくも一緒にダンスに参加した。腕を大きく振って、腰を揺らして、ステップを踏む。フィジー人スタッフたちが笑顔で励ましてくれる。

ゆるすぎるカウントダウン

午後11時頃、デザートとダンスが終わると、スタッフたちがテーブルを移動し始めた。

複数のテーブルをくっつけ、参加者全員が一つの大きなテーブルを囲むような形になる。ビーチを眺められるように、テーブルは海に面して配置された。

月に照らされる夜の海もまた一興だった

そして、各席にシャンパンがスタンバイされる。いよいよカウントダウンだ。

私たちはいわゆるパリピではないので、そこまで気さくに盛り上げられるタイプではない。大規模なカウントダウンイベントで、見知らぬ人たちとハイタッチしたり抱き合ったりするのは、正直少し苦手だ。

しかし、同様にほかの参加者も同じようなリラックス感のある人たちだったようで、安心感があった。

今日のシュノーケリングツアーはどうだった?タツノオトシゴは見れたかい?などと、ディナーやダンスで打ち解けた参加者たちと、リラックスした雰囲気で会話が弾む。

そして時間が近づいてくる。気づけばすでに午後11時半を過ぎている。

ところが、特にカウントダウンが始まる気配はない。みんな話に夢中だし、スタッフさんたちも特に急ぐ様子はない。

時計を見ると、午後11時55分。あと5分で年が変わるはずなのだが……。

もうカウントダウンの時間だよ、と誰かが言う。

そこで、参加者たち自ら、カウントダウンを始めることにした。スマートフォンの時計を見ながら、最後の数秒を刻む。

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……

そして0秒になった瞬間、いちおう「ハッピーニューイアー??」とグラスを掲げて乾杯を鳴らす。

あれ、これで年を越したのか?とみんなして動揺していると、数分遅れてスタッフさんが慌ててやってきた。

「さあ、グラスを持って、ビーチを眺めて!カウントダウンの準備だ!」

どうやら、正確なタイミングは気にしない模様だ。フィジータイムである。

そして、皆がグラスを持ったタイミングで、スタッフが改めて号令をかける。

「ハッピーニューイアー!」

その瞬間、ビーチから花火が上がった。日本より3時間早く、2026年の新年だ!

手作り感のある花火

物資の手に入りづらい離島、花火は決して大規模なものではなかった。

ドバイやシドニーのような、何万発もの花火が夜空を彩る派手なショーとは程遠い。個人が買えるような小型の打ち上げ花火が、数発、パンパンと上がるだけだ。

しかし、そんな手作り感がかえってほっこりする。

真っ暗な海をバックに、小さな花火が咲く。パチパチと音を立てながら、色とりどりの光が夜空に散る。

参加者たちは、シャンパンを片手に、その花火を眺めながら歓声を上げる。

過去に私たちが体験した大規模カウントダウンでは、花火を見るために何時間も前から場所取りをし、身動きが取れない群衆の中で息苦しい思いをし、花火が終わった後も混雑と格闘しなければならなかった。あの疲労感は、今でも思い出すだけでしんどい。

しかし、ここでは混雑も格闘もない。ただ、リラックスした雰囲気の中で、花火を眺める。その後も特に慌てることなく、のんびりとシャンパンを飲む。

気持ちが晴れやかだ。

花火が終わると、スタッフさんたちは退散していった。音楽を流すわけでもなく、追加のイベントがあるわけでもなく、さらっと終わる。

その後、ほかの参加者と談笑したりしつつ、みなシャンパンを飲み干したらそれぞれ部屋に帰っていった。

午前0時半頃には、ほとんどの人が退散。静かな夜が戻ってきた。

まとめ:シャイな人にこそおすすめの年越し?

結果的に、今年の年越しにNavutu Starsを選んだのは大正解だったと感じた

ある意味、ドバイやラスベガス、ニューヨークのタイムズスクエアなどのカウントダウンパーティーを想像していると、拍子抜けするかもしれない。派手な演出もなければ、大音量の音楽もない。カウントダウンのタイミングすら曖昧だ。

しかし、決してパリピではない我々にとっては、これくらいがちょうどいいのかもしれない。

世界で最も早く新年を迎える国の一つで、少人数の国際色豊かな参加者と共に、カヴァを飲みながらリラックスした雰囲気で年を越す。派手さはないが、温かみと特別感のある、忘れられない年越しとなった。

もし、大規模なカウントダウンイベントに疲れたなら、あるいはそもそもそういうノリが苦手なら、フィジーの離島リゾートで、こんなゆるい年越しを体験してみるのはいかがだろうか。

シャイな日本人には、意外とおすすめかもしれない。

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