
旅行って、意外と人によってかなり向き合い方が違う。出発3ヶ月前からスプレッドシートで行程を組む人もいれば、「とりあえず航空券だけとった!」で終わる人もいる。「そもそも旅行、別に行かなくてもよくない?」っていう人もいるし、誰かが計画した旅行に「いいね!行く!」と返事して当日めちゃくちゃ楽しんでいる人もいる。計画の立て方だけじゃなくて、旅先での動き方や、そもそも旅行にどんな意味を求めているか——そんな違いを、最近流行りのMBTIに沿って考察してみた。
ひとつ補足しておくと、内向型だから一人旅、外向型だからグループ、というわけでもない。内向型でも気心知れた少人数なら普通に楽しめるし、外向型でも一人旅にハマっている人は多い。ここで紹介する話は、あくまで傾向の話として、参考程度に読んでみてほしい。
分析型(NT)── 旅もロジックで最適化したい
INTJ「建築家」/ 完璧主義の一人旅職人
旅行が決まった瞬間から、頭の中でプロジェクトが走り始める。Notionやスプレッドシートに移動時間・食事・観光スポットをすべて落とし込み、「最短ルートで最大の体験を得る」ことを目標に設計する。同じく計画を立てるINFJと違うのは、意味を求めてではなく純粋に最適化のためという点だ。
グループ旅行は他者の気まぐれが計画を乱す要因になるため、基本的には一人旅を好む。現地で予定通りに進まない事態が発生すると内心かなりイライラするが、「想定外パターンB」として処理して立て直すので表面上は冷静だ。
INTP「論理学者」/ 調べているときが一番楽しい人
目的地が決まると、まずその国の歴史・地理・政治・文化を深掘りし始める。タブが50〜100個開いた状態が数週間続く。問題は、調べている段階が本人にとって最高に楽しいので、「もう少し調べてから予約しよう」が無限に続きがちなこと。気づいたら繁忙期になっていた、という事故が頻発する。
実際に現地へ行ったとしても、予定していた観光スポットよりも「この骨董品屋の店主と話し込む」「現地の図書館に入る」「その国の哲学書を買って読み始める」といった方向に時間を使いがち。同じく知的好奇心が強いENTPと違うのは、人との議論より一人で思索する時間を優先する点だ。それを後悔していないのが、またINTPらしい。
ENTJ「指揮官」/ 旅行をプロジェクト管理する人
「せっかく行くなら最大限の体験にしよう」と考えるのはINTJと同じだが、ENTJは一人で完結させない。メンバーを集め、役割分担し、LINEグループを作り、「宿担当」「交通担当」「食事担当」を任命する。リーダーシップが強すぎて、いつのまにか同行者が「観光客」ではなく「部下」になった感覚を覚えることもある。
それでも文句が言えないのは、実際に旅行がよく機能するから。移動も食事もスムーズで、ハプニングには即対応し、帰国後の達成感も高い。一緒に旅をするのに頼りになるタイプではあるが、主導権を渡す覚悟は必要だ。
ENTP「討論者」/ 無計画を楽しむふりをしている計画家
「ノープランが一番でしょ、旅は即興だよ」と言うが、頭の中では10個の選択肢を同時にシミュレーションしている。厳密には「計画していないふり」をしているだけで、思考は常にフル回転だ。現地でトラブルが起きると逆に燃え、その場で解決策を出してくる。
旅の醍醐味として「人と話すこと」を重視していて、飛行機で隣になった人、ホステルで出会ったバックパッカー、屋台のおじさんとの議論が旅のハイライトになることも珍しくない。同行者から「もっとちゃんと計画してよ」と言われても「なんとかなるって」とケロッとしている。
外交型(NF)── 旅に意味と感情を求めたい
INFJ「提唱者」/ 旅に意味を求めすぎる人
旅行を決める動機が「なんとなく行きたい」ではなく「今の自分に必要な何かがあるはず」というところから始まることが多い。同じく計画を立てるINTJと比べると、INFJの旅程は効率のためではなく「この旅で何を得るか」という問いへの答えを探すために組まれている。現地では有名観光地より、その土地の市場・住宅街・地元の人が集まる場所に惹かれ、「本物の日常」に触れることを大切にする。
グループ旅行では場の調和を保つために他者のペースに合わせすぎてしまい、気づくと自分が何も見ていなかった、という事態になりやすい。一人の時間が定期的に必要なタイプなので、グループ旅でも「午前中だけ別行動」のような時間が確保できると本領を発揮できる。
INFP「仲介者」/ 夢は壮大、実行力は気分次第
「いつか行きたい場所」リストとPinterestのボードだけは異常に充実していて、ビジョンボードを作るのも好き。感情が乗り切った瞬間に衝動的に航空券をポチる行動力はあるが、「宿どうしよう」「どう回ろう」という具体的な計画になると急に腰が重くなる。気づいたら出発3日前でまだ宿が決まっていない、ということが起きる。
現地では感動センサーが敏感で、路地裏の光の差し方、街角の花屋のおじいさん、夕暮れの港——そういう「誰も気にしないような瞬間」に足を止めて写真を撮り続ける。気づくと美術館の閉館時間を2時間過ぎていることもあるが、本人はその時間を後悔していない。
ENFJ「主人公」/ 全員が楽しんでいるかを気にし続ける人
グループ旅行の企画・調整役を誰に頼まれるでもなく引き受けてしまう。「みんなどこ行きたい?何食べたい?」とヒアリングして、バラバラな意見を全部取り入れようとするので行程が膨らみ、物理的に無理なスケジュールが出来上がることがある。それでも「みんなが楽しんでくれているか」を旅の間中確認し続ける。
現地の人への共感力が高く、少し話しかけるだけで相手がよく動いてくれる。地元民しか知らないレストランやスポットを引き出すのがうまく、結果として旅の質がぐっと上がることも多い。自分が疲れていることには最後まで気づかない傾向がある。
ENFP「広報運動家」/ 旅行計画が気づいたらイベントになっている人
「ねえ、みんなでその国行かない?」と言い出して、気づくと5〜6人が集まっている。決め方はノリだが、それがなぜか奇跡的に楽しい旅になる。本人のポジティブなエネルギーが場全体に伝染するからかもしれない。
細かいことへの注意力は低めで、パスポートと財布は出発前に毎回確認が必要、というのが定番。現地での失敗談も笑い話にして昇華するので、グループ旅行の「語り継がれるエピソード」を生産する能力が高い。
番人型(SJ)── 安心して楽しむための準備が大事
ISTJ「管理者」/ ガイドブックを付箋だらけにする人
「地球の歩き方」を熟読し、必要なページに付箋を貼り、ホテル・交通・観光スポットの予約をすべて完了してから旅に出る。現地では「想定外」がほぼ発生しない。万が一のために海外旅行保険にも加入し、緊急連絡先もメモしてある。
現地でアドリブを求められると少し困惑するが、事前の準備が完璧なのでそういう場面がそもそも少ない。旅行後には収支をExcelでまとめ、次の旅行の参考にする。同じく準備をするINTJと違うのは、最適化ではなく「安心して楽しむための準備」という点だ。
ISFJ「擁護者」/ 自分の希望は後回しにしてしまう人
「どこでもいいよ」と言いながら、内心は行きたい場所がある。ただそれを言い出せず、気づくと全員のリクエストを叶えることに全力を注いでいる。旅行中、「自分は何も見ていなかった」となりやすいが、帰国後に「みんな楽しんでくれてよかった」と思っているのが本音だ。
食事のリサーチと予約だけは完璧で、「ここ、めちゃくちゃおいしかった!」という声を引き出すことが多い。旅の縁の下の力持ちで、いなくなったときに初めてその重要性に気づかれるタイプ。
ESTJ「幹部」/ タイムキーパー兼クレーム処理担当
集合時間の10分前には必ず集合しており、遅刻者への視線が静かに怖い。旅行中は「次の電車まであと15分」「この店の閉店は18時」という情報を常に把握していて、グループ全体のスケジュール管理を一手に担う。ホテルのサービスや食事に問題があれば即座にフロントへ交渉し、正当な補償を勝ち取る。
嫌われ役になることもあるが、ESTJのおかげで旅行がスムーズに進んでいる場面は数えきれないほどある。「あの旅、なんであんなにうまくいったんだろう」と思い返してみると、たいていESTJが機能していた。
ESFJ「領事」/ みんなで同じ体験を共有したい人
同じ景色を見て、同じものを食べて、同じ場所で写真を撮って、「楽しかったね!」で終わる旅行が理想のかたち。旅行の楽しさは「体験の質」よりも「誰と行ったか」「一緒に何を感じたか」にある、というスタンスなのでひとり旅はあまりピンとこない。
帰国後に完成度の高い旅行アルバムやフォトブックを作って共有してくれるのはたいていこのタイプ。数年後に「あのとき楽しかったね」と振り返るきっかけを作ってくれる存在だ。
探索型(SP)── 今この瞬間に全力を注ぎたい
ISTP「巨匠」/ 旅行に行かない、も普通にある
「別に今じゃなくてもよくない?」という思考が自然と働く。連休があっても「家でいいか」となりがちで、周囲から「もったいない」と言われることもあるが、本人はまったく気にしていない。
ただし一度行くと決めたら現地での適応力が突出している。ISFPが感動や創作を求めて旅するのと違い、ISTPは自分の身体と判断を使って動くこと自体を旅の目的にしている。バイクを借りて山道を走り、地元民しか入らない食堂を開拓し、トラブルが起きても「まあなんとかなるか」と淡々と対処する。計画ゼロでも迷わず動ける。
ISFP「冒険家」/ 感覚で旅先を決める人
「なんとなく、今この国に行きたい気がする」という直感が旅の出発点になることが多い。論理的な理由はあとから考える、というか別になくてもいい。旅先を人に説明するとき「なんで?」と聞かれて答えに困ることもある。
同じSPのISTPと違うのは、旅の目的が「動くこと」ではなく「感じること・残すこと」にある点だ。現地では感動した瞬間を写真・絵・文章など自分に合った形で残すことが好きで、旅が自然と創作活動と結びつく。観光スポットを全部回ることより、気に入った路地を2時間歩き続けることを選ぶ。旅先での偶然の出会いや予期しない発見に対して素直に感動できるタイプだ。
ESTP「起業家」/ 現場での判断力と交渉力が本物
計画はざっくりでいい、問題が起きたらその場で解決すればいい、というメンタルで動いている。ただこれは単なる「なんとかなる精神」ではなく、状況を瞬時に読んで最善手を打つ能力が実際に高いからこそ成立している。フライトを乗り過ごしても、宿がダブルブッキングでも、交渉・代替案の提示・その場での根回しを素早くこなし、気づくとむしろいい条件に着地していることがある。
現地での人との距離感が異常に短く、言語の壁をものともせずに地元の人と仲良くなり、気づくと一緒に飲んでいる。どうやって仲良くなったのか本人もよく覚えていない。体力が尽きる気配がなく、帰国後に「何日間いたっけ」と本気で迷うくらい密度の濃い旅になる。一緒に旅すると疲れるが、間違いなく思い出に残る。
ESFP「エンターテイナー」/ ついていくだけで旅を最高にする人
自分で計画を立てるつもりはほぼない。旅程を考えるのは得意じゃないし、そもそもあまり興味がない。ただ誰かの旅行に混ざると、その場の空気を一変させる存在になる。テンションが高く、フォトジェニックな場所で映える写真を量産し、現地で知らない人にも気軽に話しかけ、その旅のSNS発信を気づいたら一手に担っている。
帰国後に「あの旅楽しかったね」と一番よく言うのもこのタイプで、旅行の楽しさを周囲に伝播させる能力が高い。「この人と行くと楽しい」と思わせるのがうまい。しっかり計画を立てるタイプと組み合わさると、旅の完成度がかなり上がる。
まとめ
16タイプ並べてみると、旅行スタイルって本当にバラバラだとわかる。
一緒に旅する相手がどのタイプかを知っておくと、「なんでこの人こういう動き方をするんだろう」っていう場面で少し納得しやすくなるかもしれない。自分のMBTIが気になる人は、この機会に16personalities.comで無料診断してみてはいかがだろうか。