ここ数日完全マヒしていた中東の空域ですが、少しずつ、確実に動き始めています。
3月2日に5便でそろそろと再開したエミレーツ航空が、3月4日(本日)には44便の運航を計画しています。前日比で倍増。ロンドン、パリ、フランクフルト、シドニー、サンパウロ、ヨハネスブルグ——世界の主要都市が少しずつリストに戻ってきました。
ただし、「44便」という数字を額面通りに受け取らないでください。エミレーツが通常運航時にドバイから1日に飛ばす便数は500便超。44便はその1割にも満たない水準です。本記事では、その最新状況を今後に向けた考察とともにお伝えいたします。
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本日3月4日、エミレーツが運航予定の44便
ドバイ発の運航予定便は以下の通りです。深夜からの早朝便を中心に、欧州・アジア・アフリカ・南米まで幅広い方面をカバーしています。
シドニー(EK414 / 02:00発)、マンチェスター(EK021 / 02:40発)、チェンナイ(EK544 / 02:50発)、ロンドン・ヒースロー(EK007 / 03:10発)、アムステルダム(EK145 / 03:15発)、ハノイ(EK394 / 03:40発)、台北・桃園(EK366 / 03:40発)、ムンバイ(EK504 / 03:55発)、マレ(EK658 / 04:20発)、ミラノ・マルペンサ(EK101 / 04:20発)、ジェッダ(EK805 / 07:05発)、バーミンガム(EK039 / 07:40発)、ロンドン・ヒースロー(EK001 / 07:45発)、パリ・シャルル・ド・ゴール(EK073 / 07:50発)、カイロ(EK927 / 08:10発)、デュッセルドルフ(EK055 / 08:20発)、フランクフルト(EK045 / 08:40発)、ダナン(EK370 / 08:55発)、サンパウロ(EK261 / 09:05発)、ケープタウン(EK770 / 09:10発)、モスクワ(EK133 / 09:20発)、ムンバイ(EK506 / 09:25発)、デリー(EK516 / 09:55発)、イスタンブール(EK123 / 10:15発)、モーリシャス(EK703 / 10:30発)、香港(EK380 / 10:40発)、広州(EK362 / 10:50発)、コロンボ(EK654 / 12:55発)、ベンガルール(EK566 / 13:35発)、ヨハネスブルグ(EK765 / 14:25発)、ロンドン・ヒースロー(EK003 / 14:30発)、リスボン(EK193 / 14:30発)、エディンバラ(EK023 / 14:50発)、ハイデラバード(EK528 / 14:45発)、ジェッダ(EK803 / 15:45発)、ミュンヘン(EK051 / 15:50発)、サンクトペテルブルク(EK175 / 15:55発)、モスクワ(EK131 / 16:15発)、ロンドン・ガトウィック(EK069 / 17:05発)、マニラ(EK336 / 17:55発)、シンガポール(EK314 / 21:00発)、デリー(EK512 / 21:30発)、ベンガルール(EK568 / 21:35発)、ムンバイ(EK500 / 21:40発)。
なお、日本路線は本日時点では含まれていません。
→続報:その後羽田行きの便についても再開が発表されました!下記記事にて最新状況を更新しました。
シャールジャも本日夜から限定再開へ
エミレーツだけでなく、シャールジャ国際空港も本日夜から限定的な運航を再開すると発表しました。シャールジャ空港は、中東LCCの雄、エアアラビアの拠点空港。エアアラビアはUAE発着便の停止を現地時間3月4日15時まで延長しているものの、再開後は当局との調整のもと限定便が動き出す見通しです。
なお、レバノン・ヨルダン・シリア・イラク向けは引き続き3月5日まで停止が続きます。エティハド(アブダビ)は全商業便の停止を現地時間3月5日14時まで延長しています。ドバイが先行して動いている一方で、アブダビはまだ一歩後ろにいる状況です。
ドーハ・バーレーン・クウェートは依然停止中
中東全体で見れば、まだ止まったままの空港の方が多い。カタール(ドーハ)、バーレーン、クウェートは引き続き全便停止が続いています。カタール政府によれば、現在約8,000人の乗り継ぎ旅客がドーハで足止めになっている状態です。
2月28日の停止開始から3月3日までに、ドバイ・ドーハ・アブダビ・シャールジャ・クウェート・バーレーン・ドバイ・ワールドセントラルの7空港合計で欠航した便数は12,300便超。影響を受けた旅客数は150万人以上とされており、その積み上がった需要は44便程度では到底解消しきれません。
空港へ向かう前に、必ずやるべきこと
エミレーツは本日も、以前から予約を持つ乗客を優先するとしており、振り替えが完了した乗客には直接連絡すると改めて明示しています。連絡がない限り、空港へは向かわないでください。
ドバイ国際空港も、運航便数は容量と空域の利用可能性に基づいて段階的に増やすとしており、スケジュールは随時変更の可能性があると注意を促しています。「出発便が優先」という方針も変わっていません。
確認すべき公式情報源は、エミレーツの場合はemirates.com/flightstatus、エティハドはetihad.com、エアアラビアはairarabia.comです。
「私の便はいつ戻る?」という方へ
日本路線(羽田〜ドバイ等)は本日時点では復旧リストに入っていません。欧州方面への乗り継ぎとしてドバイを使う予定だった方も、まず自分の便が今日の44便に含まれているかを公式サイトで確認してください。含まれていない場合は、引き続き代替ルートを検討する必要があります。
現時点で最も安定した代替ルートや、復旧後の混雑・値上がりを避けるための動き方については、過去の記事をご参照ください。
おまけ:湾岸諸国に行けないなら、別のイスラム圏へ遊びに行こう
ところで、湾岸諸国への旅行をキャンセルせざるを得なくなった方に、少し朗報を。
現在、外務省がイラン・湾岸諸国を中心に危険勧告を発表しており、事実上これらの国々への旅行は不可能となりました。
ただし、危険地域を避けさえすれば、中東や周辺イスラム圏への旅行に行くことができるチャンスもまだ残っています。続きの記事で、有力な代替渡航先をいくつか紹介しているので、中東旅行の夢を捨てきれない方は是非ご覧になってみてください。
まとめ
3月4日、エミレーツは44便体制まで拡大し、シャールジャも本日夜から限定再開の見通しです。復旧は着実に進んでいます。しかし通常運航にはほど遠く、ドーハ・バーレーン・クウェートはまだ完全停止中。日本路線の再開見通しも立っていません。
動き出した空を見て安心するのはまだ早い。航空会社からの直接連絡を待ちながら、もう少しだけ慎重に構えておくことをお勧めします。
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この記事は2026年3月4日時点の情報に基づいています。状況は随時変化しています。最新情報は必ず各航空会社の公式サイトでご確認ください。
