カタール航空は今日も路線リストを更新し、北米・オセアニアまで行き先が広がりました。救援便とはいえ、ここまで来るのに7日以上かかった。その重さを思えば、確かな前進です。
しかし同じ今日、筆者自身の3月16日成田発ドーハ行き便のキャンセル通知が届きました。再開のニュースが続く裏で、3月中旬以降のフライトは静かにキャンセルされ続けています。「復旧」と「取り消し」が同時進行する——これが今の中東航空事情の、正直な姿です。
カタール航空、11日・12日の運航路線が判明
カタール航空が3月11日(水)・12日(木)のドーハ発着便を発表しました。
3月11日(水)ドーハ発はカイロ、トロント、ダラス/フォートワース、ロンドン(ヒースロー)、パリ、マドリード、ローマ、デリー、ジェッダ、マスカット、香港、ソウル(仁川)、バンコク、クアラルンプール、メルボルン。
3月12日(木)ドーハ着はカイロ、トロント、ダラス/フォートワース、ロンドン(ヒースロー)、パリ、マドリード、ローマ、デリー、ジェッダ、マスカット、香港、ソウル(仁川)、バンコク、クアラルンプール、メルボルン。
トロント・ダラスという北米路線、そしてバンコク・クアラルンプール・メルボルンといったアジア・オセアニアの長距離路線まで広がっています。日本への直行便はまだリストにありませんが、ソウル(仁川)・バンコク・クアラルンプール経由での帰国ルートは現実的な選択肢として浮上しています。
ただし今回も「商業運航の再開を確認するものではない」という但し書きが付いており、正式な商業運航再開の宣言にはまだ至っていません。
一方で、3月中旬以降のキャンセルも確定しつつある
ここが今日最も伝えたいことです。
再開の報道が続く裏側で、3月中旬以降のフライトについても順次キャンセルが確定しつつあります。筆者自身、3月16日発の成田〜ドーハ便のキャンセル通知を本日受け取りました。

「再開が進んでいる」というニュースと「中旬以降の便がキャンセルされている」という現実が、同時進行しています。
ブリティッシュ・エアウェイズはドーハ・ドバイ・バーレーン・アンマン・テルアビブ行きを「今月末まで」、アブダビ行きにいたっては「今年後半まで」運休すると発表しました。ルフトハンザグループはテルアビブを3月22日まで、ベイルートを3月28日まで、テヘランを4月30日まで運休延長。エールフランスはドバイ・リヤドを3月10日まで、テルアビブ・ベイルートを3月11日まで運休延長。バージン・アトランティックはドバイの冬季運航を全面停止し、リヤド便も2週間停止しています。
「再開した」という話と「しばらく飛ばない」という話が同時に進んでいる——この混在した状況が、今の中東航空事情の現実です。
オマーン航空が97,000人の帰還を支援
今回の危機で縁の下の力持ちとして機能したのがオマーンのマスカット空港でした。オマーン航空は過去1週間で約80便の臨時便を運航し、97,000人以上の旅客の帰国を支援したと発表しています。UAEから陸路でオマーンに入り、マスカットからの便で脱出するというルートが多くの旅行者の命綱となりました。
各社の最新状況まとめ
エミレーツは数日中に100%ネットワーク回復を見込んでいます。エティハドは東京を含む70都市以上への商業便を運航中。バーレーンのガルフ・エアは依然として全便停止中で、クウェートも空港の物理的損傷が確認されており復旧は最も遅れる見通しです。ウィズ・エアはドバイ・アブダビ・アンマン・イスラエルへの便を3月15日まで運休延長しています。
まとめ
カタール航空の再開路線は11日・12日と着実に拡大し、北米・オセアニアまで広がってきました。しかしその一方で、3月中旬以降のフライトキャンセルも続々と確定しています。筆者の便もその一つです。
復旧は進んでいる。でも正常化にはまだ時間がかかる。3月中旬以降にドーハ経由や中東経由の旅程を組んでいる方は、今すぐ予約状況を確認し、航空会社からの通知をこまめにチェックしてください。
状況が動き次第、引き続き更新します。
この記事は2026年3月11日時点の情報に基づいています。運航状況は随時変化します。最新情報は必ず各航空会社の公式サイトでご確認ください。
