また、止まりました。
3月7日に「運航再開」を宣言し、100%ネットワーク回復まであと一歩というところまで来ていたエミレーツが、本日3月16日、全便の運航を再び一時停止すると発表しました。ドバイ民間航空局も予防措置としてドバイ国際空港(DXB)の全フライトを一時停止。一部便はアル・マクトゥーム国際空港(DWC)へ迂回しています。
エミレーツの声明は短く、そして明確でした。「空港に来ないでください」。
何が起きたのか
ドバイ空港付近でのドローン攻撃が原因とみられています。空港近くで火災が発生し、現地報道によれば火はすでに封じ込められたとされていますが、安全確認が完了するまで全便停止の措置が続いています。
ドバイ民間航空局は「乗客とスタッフの安全を確保するための予防措置」と説明しており、今後の情報は公式チャンネルを通じて随時共有するとしています。
「回復」から「再停止」へ——この2週間の流れ
思えば、2月28日の最初の停止からここまで、一進一退が続いてきました。
3月2日に限定的な再開、3月4日に44便へ拡大、3月7日に正式な「運航再開」宣言——着実に回復しているように見えた矢先の、今日の再停止です。3月7日にも空港付近でのドローン攻撃により一時中断がありましたが、数時間で復旧していました。今回がそれと同規模なのか、それ以上なのかは現時点では不明です。
この2週間で何度「再開」と「停止」を繰り返したか、もう数えるのもむなしくなってきました。これが今の中東の空の、正直な姿です。
卒業旅行でドバイ経由を考えているなら、今すぐ見直してほしい
3月から4月にかけては卒業旅行・春休みシーズンです。エミレーツを使ってドバイ経由でヨーロッパやアフリカへ向かう旅程を組んでいる方も多いはずです。
はっきり言います。今この時期に、ドバイ経由の旅程に賭けるのはやめてください。
「数時間で復旧するかもしれない」「自分のフライトは大丈夫かもしれない」——そう思いたい気持ちはわかります。でも今起きていることは、空港付近へのドローン攻撃です。復旧がいつになるか、誰にも分かりません。現地で足止めになった場合、ホテルの確保も、代替便の手配も、今の状況では保証できません。最悪の場合、帰国できなくなるリスクすらあります。
旅行は逃げません。でも安全は、一度失ったら取り戻せないこともあります。
「アラブに行きたかった」あなたへ
今回の危機で、中東・アラブ世界への旅を断念した方も多いと思います。ドバイ、アブダビ、ドーハ、あるいはモロッコやチュニジアへ——そんな夢が、情勢に潰された。その悔しさは、このブログを書き続けてきた筆者が一番よく分かります。
でも、イスラムの空気を感じられる旅先は、中東だけではありません。ウズベキスタン、インドネシア、モロッコ、新疆ウイグル自治区——今も普通に旅できる「イスラムの街」は、世界にまだたくさんあります。
中東の代わりに行けるおすすめの旅先については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
旅への気持ちまで諦める必要は、ありません。
ドバイ経由の旅程を持つ方へ
現在ドバイへ向かっている、あるいはドバイ乗り継ぎを予定している方は、今すぐ空港への移動を止めてください。エミレーツは「更新情報が入り次第共有する」としており、復旧時刻は未定です。
フライトの最新状況はエミレーツ公式サイト(emirates.com)および各航空会社のアプリで確認してください。DXBからDWCへの迂回便もあるため、出発空港の変更にも注意が必要です。
まとめ
中東の空は、まだ安定していません。今この瞬間も、ドバイ行きの便は止まっています。卒業旅行・春休みで中東経由の旅程を持っている方は、今すぐ見直すことを強くお勧めします。
そして、アラブへの旅を諦めたすべての人へ。行き先は変えられても、旅への気持ちまで諦める必要はありません。世界にはまだ、あなたを待っているイスラムの街がたくさんあります。
状況が動き次第、引き続き更新します。
この記事は2026年3月16日時点の情報に基づいています。状況は急速に変化しています。必ずemirates.comおよび外務省海外安全情報(anzen.mofa.go.jp)で最新情報をご確認ください。
