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中国でモバイルバッテリーをレンタルしよう――街電(街电)の使い方と実際の利用体験

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はじめに:中国旅行でスマホは命綱

中国を旅行したことがある人ならわかるはずだが、現地ではスマホがないと文字通り何もできない。地図、翻訳、決済、交通、ホテルのチェックイン……すべてがスマホを通じて完結する社会だ。だからこそ、バッテリー切れだけは絶対に避けたい。

そこで活躍するのが、中国の街中に溢れかえっている共享充电宝(共有モバイルバッテリーレンタルサービス)だ。レストラン、カフェ、ショッピングモール、地下鉄駅……どこに行っても目に入るこのステーション、使い方さえ知っておけば旅行中の強い味方になる。この記事では実際の利用体験をもとに、外国人旅行者が使いやすいサービスの選び方と具体的な手順を紹介する。

中国の共有モバイルバッテリー(充电宝)レンタル事情

共有充电宝のサービスは、上海や北京といった大都市だけでなく、地方都市や観光地まで中国全土に幅広く普及している。レストランのテーブル脇、コンビニのカウンター、地下鉄の改札付近、ホテルのロビー、カラオケ店……とにかく人が集まる場所には必ずといっていいほど設置されている。

サービスの種類も豊富だ。大手として知られるのが美団充電宝(美团充电宝)来電(来电)怪兽充電(怪兽充电 / Monster Charge)、そして街電(街电)倍電(倍电)などで、それぞれがしのぎを削っている。どのサービスも基本的な仕組みは同じで、QRコードをスキャンして借り、近くのステーションに返すだけだ。

ただし外国人旅行者にとっては、サービスによって使い勝手に差がある。後述の理由により、今回は街電(街电)の使い方を中心に解説する。

街電の使い方

街電を使うにはいくつかのアクセス方法があるが、今回はAlipay(支付宝)のミニプログラム経由での手順を説明する。Alipayは外国発行のVISAやMasterCardを登録できるため、中国の銀行口座を持っていない旅行者でも問題なく利用できる。

ステップ1:Alipayでミニプログラムを開く

Alipayのアプリを起動し、検索欄に「街电」と入力する。検索すると、街电のミニプログラムが表示されるのでタップ。深圳街電科技有限公司が運営する公式アカウントだ。

ステップ2:ステーションを見つける

ミニプログラムを開くと、現在地周辺の地図に街電ステーションのアイコンがびっしりと並ぶ。「附近充电宝(付近の充電宝)」でリスト表示も確認できる。都市部であれば文字通り数十メートルおきに設置されているほどで、急に電池が切れそうになっても焦る必要はない。

アカウント作成や認証を完了し、利用準備ができたら、画面中央の緑のボタン「扫码充电(スキャンして充電)」をタップ。カメラが起動し、ステーション上部のQRコードを読み取ると手続きが進む。

ステップ3:料金体系を確認する

スキャン後、レンタル確認画面に料金が表示される。借りる前に必ず確認しよう。

街電の料金はステーションの設置場所によって異なる。今回確認した範囲では以下のようなパターンがあった。

単価(30分あたり) 24時間上限 総封頂(最大)
1.50元 40元 99元
2.00元 50元 99元
2.50元 50元 99元

共通ルールとして、借りてから5分以内に返却すれば無料(前5分钟内归还免费)。30分未満の端数は30分に切り上げ(不足0.5时按0.5时计算)。そして最大料金は99元が上限(总封顶99元)で、それ以上は加算されない。長時間手元に置いておいても99元で済むのは安心感がある。

今回私がレンタルしたステーションでは2.5元/30分の設定で、容量7500mAhの大容量モデルが出てきた。

ステップ4:レンタル方法を選ぶ

支払い方法は2種類ある。

信用租借(クレジットレンタル) ― Alipayの芝麻信用(ゴマ信用スコア)が一定以上あればデポジット不要でレンタルできる。ただし外国人の場合、信用スコアが育っていないことがほとんどで、「暂无法为你减免押金(現時点では押金免除不可)」と判定され、押金(デポジット)99元が必要と表示されることになる。

また、サービスによってはこのクレジットレンタル方式にしか対応していないケースがある。その場合、信用スコアが足りない外国人は実質的にレンタル自体ができないことになってしまう。

余額租借(残高レンタル) ― 実は街電を今回おすすめする理由がここにある。まずクレジットカードで99元分の残高を購入し、その残高をデポジットとして差し出してレンタルする仕組みなので、外国人でも問題なく利用可能だ。返却して問題がなければデポジットは戻ってくる。ただし注意点として、返金先はAlipayではなく街電アプリ内にプールされる形となる。次回のレンタル時に使用できる残高として積み立てられるイメージで、Alipayや元のクレジットカードに直接戻るわけではない点はあらかじめ頭に入れておきたい。

美団充電宝などでも同様の余額租借方式は本来利用可能のはずなのだが、システム上のエラーにより、私の環境では使うことができなかった。そのため私は美団充電宝の使用をあきらめ、街電を使用することにした次第である。

なお、「余額自動退(残高自動返金)」をオンにしておくと、返却完了後に自動で街電内残高として処理されるので設定しておくとよい。また、不要になった際には、デポジットは好きなタイミングで返金申請ができる。

ステップ5:残高を補填する

次に99元分のデポジットを用意する必要があるが、Alipayに国際クレジットカードを登録してあれば、そのまま支払い画面に進める。今回は日本のVISAカードを使い、99元から到店クーポン0.55元が自動適用されて98.45元での決済となった。「Payment Successful」の画面が出たら完了だ。

ステップ6:充電宝を受け取る

支払い後、アプリの注文画面に「弹宝中(排出中)」と表示される。ステーションのランプが点滅し始め、対応するスロットから充電宝が飛び出してくる。「弹出前订单不会计费(排出前は課金されない)」と表示されているので、多少時間がかかっても慌てなくてよい。

対象のバッテリーが少し前に飛び出してくる

充電宝には複数のケーブルが内蔵されており、iPhoneのLightning・USB-Cに対応している(Micro-USBモデルは限られているので、レンタル開始時に特別指定をする必要があり)。接続すればすぐに充電が始まる。充電スピードもなかなか良好で、外出中に使うには十分なパワーがある。

貸し出し中は、アプリ内から加算料金をリアルタイム確認することも可能

ステップ7:返却する

充電が終わったら、近くの街電ステーション(借りた場所でなくてもOK)に充電宝を差し込むだけで返却完了。ランプが変わって点滅が止まれば返却成功のサインだ。

返却可能ステーションを地図で確認しよう

返却後はアプリの「订单(注文)」→「历史订单(履歴)」から貸し出し記録を確認できる。注文ステータスが完了済み(已完成)になっていれば問題なく返却が処理されている。その場を離れる前に一度確認しておくと安心だ。

ステーションと機種の種類

ステーションには大きく2タイプある。レストランやコンビニのカウンターに置かれた小型タイプ(数スロット〜十数スロット程度)と、駅やショッピングモールに設置された大型壁掛けタイプだ。大型タイプはスロットが20個前後あり、ランプの色で空き状況が一目でわかるようになっている。

また、街電の充電宝自体にも複数の機種がある模様だ。スリムなデザインの白いタイプと、大容量グレータイプが確認できた。この2種類はスロットの形状が異なり、借りた機種と同じタイプのスロットにしか返却できない。異なる機種のスロットに無理に差し込もうとしても入らないので、返却時は同じ機種用のスロットを確認してから差し込むようにしよう。

まとめ

中国で外国人旅行者がモバイルバッテリーをレンタルするなら、街電(街电)のAlipayミニプログラム経由が現状最もスムーズな選択肢の一つだろう。

共有充電宝サービスは中国全土に広く普及しており、もはやインフラといっても過言ではない。使い方を知っていれば、バッテリー残量を気にしながら観光する心配から解放される。ぜひ旅のお供に活用してほしい。

追記:レンタル利用の注意点について

この度実際にレンタルを使ってみて、気になる注意点もいくつか発覚した。トラブルを避けるためにも事前に知っておきたい内容なので、詳しくは次回記事にまとめる。あわせて参照してほしい。

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