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【予約編】ウズベキスタン鉄道を攻略しよう:チケット入手方法・エラー対策・予約成立のためのコツを徹底解説

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中央アジアの内陸国ウズベキスタンは、かつてシルクロードの要衝として栄えた都市が点在する国だ。サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ——それぞれが独自の歴史と建築を持ち、イスラム世界の遺産が今も街の骨格をなしている。これらの都市を結ぶ移動手段として、旅行者にとって最も現実的かつ快適な選択肢がウズベキスタン鉄道(O'zbekiston temir yo'llari、通称UTY)だ。

飛行機という選択肢もあるが、都市間距離はせいぜい数百キロメートル。空港へのアクセスや搭乗手続きの時間を考えると、鉄道のほうが総合的に速いケースも多い。長距離バスやタクシーも存在するが、道路状況や料金交渉の煩雑さを考えれば、定時運行で座席指定ができる鉄道の安心感は別格だ。

今回は、そんなウズベキスタン鉄道での旅行に際し、まずは予約方法について解説を行う。

ウズベキスタン鉄道とはどんな鉄道か

ウズベキスタン鉄道は旧ソ連時代のインフラを引き継ぎながら、独立後に大規模な近代化を進めてきた国営鉄道だ。路線網はタシケントを中心に東西に延び、主要観光都市をほぼカバーしている。

車両のグレードは大きく分けて3系統ある。最上位に位置するのがAfrosiyob(アフロシヨブ)で、スペイン・タルゴ社製の高速列車だ。タシケント〜サマルカンド間を約2時間、タシケント〜ブハラ間を約3時間で結ぶ。車内は航空機のエコノミークラスに近い座席配置で、清潔感があり食堂車も備わっている。もう一つの快速系統がSharq(シャルク)で、こちらも主要都市間を比較的速く結ぶ。これらに対して、在来線の急行・普通列車(скорый、Passengerなど)は所要時間こそかかるが、寝台車(Sleeper)があるため夜行移動に向いている。

こちらは寝台列車の車両

料金は日本や西欧の鉄道と比べるとかなり安く、サマルカンド〜ブハラ間のAfrosiyobで概ね15〜20ドル程度、ブハラ〜ヒヴァ間の普通列車3等寝台なら10ドル前後が目安だ。バックパッカーにとっても気軽に使えるレベルに収まっている。

予約の難しさも知っておこう

ウズベキスタン鉄道には、旅行者を悩ませる構造的な問題がある。席数が少ない割に需要が高く、人気便はあっという間に売り切れるという点だ。

観光客が集中するゴールデンルート(タシケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァ)上の列車は、シーズン中は特に席が埋まりやすい。加えて、公式の予約システムが外国人旅行者にとって必ずしも使いやすくない——これが二重の障壁になっている。ただし、予約の仕組みを理解してしまえば、それほど難しくはない。以下で順を追って説明する。

まずは公式アプリを入れよう

チケット購入の基本はUzrailways公式アプリ(Android・iOS両対応)だ。Google PlayまたはApp Storeで「Uzrailways」と検索すれば見つかる。

なお、公式ウェブサイト(railway.uz)は使わないほうが無難だ。UIの不具合や決済エラーが頻発することで旅行者コミュニティでも知られており、「予約できたと思ったら決済が通っていなかった」「ページが途中でフリーズした」といったトラブルが後を絶たない。同じ公式でもアプリのほうが動作は安定している。まずスマートフォンにアプリを入れておくことが、ウズベキスタン鉄道攻略の第一歩だ。

予約解禁は30日前——解禁と同時にダッシュせよ

チケットの予約は乗車日の30日前から開始される。そして人気の便、特にAfrosiyobや午前中の快速は、解禁直後にほぼ席が埋まる。実際、サマルカンド→ブハラ間の日中便を検索すると「No places!」の表示が並ぶ光景は日常茶飯事だ。

旅程が固まったら、解禁日をカレンダーにメモしておき、その日の朝一番でアプリにアクセスする。多少面倒でも、この一手間が旅の快適さを大きく左右する。

一方で、キャンセルによる空席が発生することも多い。売り切れていても諦めず、アプリをこまめに開いて空席状況を確認しよう。出発数日前や当日でも席が戻ってくることがある。

公式アプリでの予約手順

アプリを開いたら出発地・目的地・日付を入力して検索する。言語は英語に設定できるので、初めてでも大きく迷うことはない。

検索結果には列車ごとに出発・到着時刻、所要時間、残席数、料金が表示される。列車の種別は名称で判別できる。「Afrosiyob」「Sharq」が高速列車、「скорый(スコールイ)」が急行、「Passenger」が普通列車だ。座席クラスは1等・2等・3等の寝台(Sleeper)および座席(кресло)などから選べる。長距離の場合、3等寝台が最安で、横になって移動できる分むしろ快適という意見も多い。

希望の便を選んだら、乗客情報の入力に進む。外国人の場合、パスポート番号・国籍・生年月日・性別を入力する。システム上のパスポート種別は「Passport of Uzbekistan」がデフォルトになっているため、外国人はドロップダウンメニューで「Foreign document」に変更することを忘れずに。ここを間違えると後続の入力が通らないことがある。

確認画面には列車番号・車両番号(CAR)・座席番号(PLACE)・金額が表示される。今回の実例ではサマルカンド→ブハラ間の710ФА便(11:56発→14:18着、2等急行)が251,240スム(日本円で約3000円前後)だった。

決済方法はHUMOPay・UZCARD(ウズベキスタン国内カード)またはStripeに対応している。外国のクレジットカードはStripeを選択し、カードタイプは「Physical card」を選べばよい。Visa・Mastercard・Amex・Discoverが使える。

途中で旅行保険(Temiryo'l Sug'urta)への加入案内が表示される。保険料は10,000スムで補償額は最大1億スム。任意なので必要なければ「No」で先に進んで問題ない。

購入完了後はアプリ内マイページより予約照会ができる

購入完了後は、QRコード付きの電子チケットがアプリ内で表示可能になるので、登録したメールアドレスにも届く。乗車時はこのQRコードをスタッフがスキャンして確認する。払い戻し期限(Chiptani elektron tarzda qaytarilish muddati)も記載されているので、プランが変わる可能性がある場合は確認しておこう。

公式アプリで詰まったら12Goという選択肢

外国カードが弾かれる、決済ページが先に進まない、そもそもアカウント登録が通らない——公式アプリではこうしたトラブルが起きることがある。そんな時の保険として覚えておきたいのが12Go(12go.asia)だ。

アジア全域の交通チケットを扱うサードパーティプラットフォームで、ウズベキスタン鉄道にも対応している。英語UIが徹底されており、Visa・Mastercard・JCB・Amexで決済でき、操作の流れも直感的だ。

12Goでの手順はシンプルだ。トップ画面で出発地・目的地・日付・人数を入力して検索すると、該当する列車の一覧が表示される。便を選んで乗客情報(氏名・国籍・パスポート番号・生年月日・性別)を入力し、任意で座席番号を指定する。保険パッケージ(Pack A〜C)も選択できるが、不要なら「No insurance」で次に進む。

確認画面で全情報を確認したら支払いに進む。決済完了後は「通常1時間以内に確認される」と表示され、チケットはメールで届く。

料金はサービス手数料が上乗せされるため公式より割高になる。ブハラ→ヒヴァ間の3等寝台(056Ч便、05:42発→11:37着)を12Goで購入した場合、本体¥2,234にサービス料¥87が加算されて合計¥2,321(THB464での決済)だった。確実に予約できるという安心感を買うコストとして許容できる範囲だろう。

なお、12Goはあくまで代理店であり、キャンセルや変更は12Goのポリシーに依存する点は頭に入れておきたい。

まとめ

整理すると、ウズベキスタン鉄道の予約で押さえるべきポイントは以下の通りだ。公式アプリを基本とし、ウェブサイトは避けること。30日前の解禁日を逃さずアクセスし、人気便は即完売と覚悟すること。売り切れでもキャンセル待ち的に空席をこまめにチェックすること。公式で決済が通らない場合は12Goを使うこと。この4点を意識しておくだけで、ウズベキスタンの鉄道旅は格段にスムーズになる。

後編では、実際に寝台列車に乗車してわかった車内の様子や注意点をレポートする。

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