このブログでSEISHIN SPIRITを最初に取り上げたのは、まだLy.comという名称だった頃のことです。当時は「怪しいけれど使ってみたら問題なかった」という初回レポートを書きましたが、それから2年近くが経ち、状況はかなり変わりました。使用件数が積み上がり、トラブルも経験し、サービス改名も重なった。そろそろ改めてまとめるべきタイミングだと思い、今回の記事を書くことにしました。
結論から言えば、私のSEISHIN SPIRITへの評価はむしろ上がっています。詐欺っぽい・評判が悪いと言ったネット上の風説とは裏腹に、個人的には数あるOTAの中でも使用頻度が最も高くなったサービスと言っても過言ではありません。ただし、注意すべき落とし穴が一つあることも、今回はっきり言えるようになったので、本記事でその全貌をまとめたいと思います。
サービスの概要と改名について
もともとLy.comという名称で展開していたこのサービスは、その後TravelGoと名を変えた時期を経て、現在はSEISHIN SPIRITとして運営されています。なお、漢字で書くと誠心スピリット。語感から「精神スピリット」と誤記する人が後を絶ちません。

バックエンドは中国の大手旅行サービス「同程旅行」と繋がっており、サービスの実態自体は名前が変わっても一貫しています。日本語対応しており、Googleフライトの検索結果にも最安値候補として頻繁に登場するため、知らないうちに使っていたという方も少なくないはずです。
検索で出てくるレビューを見ると「詐欺」「危険」という言葉が並ぶことがありますが、私の経験からするとそれは少し違う。OTA全般に言えることですが、航空会社側の都合で生じたトラブルが代理店のせいにされているケースや、OTA利用の仕組みをよく理解せずに使って混乱したケースが、ネガティブレビューの大半を占めていると思います。
マイページの使い勝手は大幅に改善された

初期の頃と比べて明確に変わった点として、公式マイページの使い勝手が挙げられます。Ly.com時代は予約照会すら一筋縄ではいかず、購入後に予約番号を航空会社のサイトで確認しようとしてもエラーが出るという経験を何度もしました。当時は「搭乗できるまで信用しない」くらいの気構えで使っていたのが正直なところです。

現在はマイページのインターフェースが改良されており、過去・現在・未来の予約をまとめて一覧管理できるようになっています。フライト情報の確認、発券状況の把握がかなりスムーズになりました。これは地味ですが、頻繁に使う身としては体験が大きく変わった部分です。OTAとしての成熟度が上がってきている印象を受けます。
なお、他社OTAは独自のアプリを提供する一方、SEISHIN SPIRITは未だにブラウザベースオンリー。この点は一歩出遅れている印象です。
16件使い続けた実績
Ly.com時代を含めると現時点で計16件の予約実績があります。区間は日本国内線から、ソウル、ホーチミン、上海、香港、シャルジャ-シラーズ、タシケント、ウルゲンチ、リヤド-ダンマーム、ジェッダ-リヤドと、中東・中央アジアを含む幅広い路線をカバーしています。
16件の結果は以下の通りです。
○(問題なく搭乗・発券完了):15件 ×(OTA起因のトラブル):1件

成功率にして94%。シャルジャ-シラーズやウルゲンチ-タシケントといった一般的にマイナーとされる路線でも一度もトラブルなく搭乗できているという事実は、「怪しいサービスだから危ない路線では使えない」というイメージとは大きくかけ離れています。
また現時点で搭乗前の発券済み案件として、成田-香港往復(2026年5月出発予定)が4件あり、いずれも発券は問題なく完了しています。
唯一のトラブル:JAL国内線でのチェックイン難航
1件の×は、Ly.com時代に購入した羽田-福岡のJAL国内線です。搭乗当日、空港カウンターでチェックインしようとしたところ、本人確認が通らないという事態が発生しました。
原因はOTA経由の予約方式にありました。SEISHIN SPIRIT(Ly.com)経由でJAL国内線を購入すると、システム上「国際線特典航空券」として発券されるケースがあります。この場合、JALが採用している三段階本人確認の仕組みと噛み合わず、登録電話番号がOTA側のものになっているため、氏名と予約番号だけでは本人確認が取れないという状況が生まれます。
このケースでは、同姓同名の乗客がたまたまいなかったという幸運もあり、最終的にはギリギリで搭乗できましたが、一歩間違えれば乗れなかった可能性があります。詳しくは過去記事をご参照ください。
この経験を踏まえた上での私の結論は、「JALやANAなど大手キャリアの国内線には使わない方がいい」というものです。三段階本人確認を採用していないLCCや国際線では同様の問題は起きにくいため、そちらでの使用に絞ることをお勧めします。
なぜSEISHIN SPIRITの使用頻度が最も高くなったのか
GotoGate、Kiwi.com、eDreams、HopeGooなど複数のOTAを並行して使ってきた中で、SEISHIN SPIRITが最も使用頻度の高いサービスになった理由はシンプルで、価格競争力が圧倒的だからです。
同じ区間・同じ日程でGoogleフライトやスカイスキャナーで比較すると、SEISHIN SPIRITが最安値もしくはそれに近い価格を出してくることが非常に多い。特にアジア発着の国際線、中でも中東・中央アジア方面では顕著で、ほかのOTAが拾えていない安値をSEISHIN SPIRITだけが出しているというケースも珍しくありません。同程旅行というバックグラウンドを持つ強みが、特にアジア路線の仕入れ力として出ているのだと思います。
価格差は路線によってまちまちですが、ときに正規料金の30〜40%引きになることもあり、長距離路線・高額フライトほど差額が大きくなる傾向があります。その差額が積み重なると、年間で見たときの旅費節約効果はかなり大きい。OTAをこよなく愛す身として、コスパの観点からSEISHIN SPIRITは現時点で最も信頼しているサービスの一つです。
予約後に必ずやること
16件の教訓を経て、現在私が毎回やっていることを共有します。まず予約完了直後に、航空会社の公式サイトで予約番号を使ってPNRを確認します。エアラインのマイページやチェックイン画面で正しく予約情報が表示されるかを確認するのですが、国内線として購入した場合でも国際線の画面で検索する必要がある場合があるため、両方試してみることをお勧めします。
次に、搭乗者名のスペル、便名、出発時刻、手荷物規定を確認メールと照合します。特に手荷物については、格安プランで発券されている場合に受託手荷物が含まれていないことがあるため、早めに確認しておくことが重要です。
チェックインは当日空港カウンターで行うより、事前にオンラインで済ませておく方がトラブルを未然に防げます。前述のJAL国内線のケースも、事前にオンラインで予約照会・チェックインを済ませていれば問題を回避できた可能性があります。
SEISHIN SPIRITが得意な使い方・苦手な使い方
得意なのは国際線全般、特にアジア・中東・中央アジア方面の路線です。価格競争力が最も出やすい領域であり、私の実績でもこの方面での成功率は100%です。
苦手なのはJALやANAの国内線です。理由は前述の通りで、国際線特典航空券扱いによる本人確認問題が起きる可能性があります。LCCの国内線や国際線であれば本人確認の仕組みがシンプルなため問題になりにくいですが、大手キャリアの国内線については別のルートで買うことを強くお勧めします。
まとめ
Ly.com時代から数えて16件、94%の成功率。ネット上の「詐欺」「危険」という評判と実態の乖離はかなり大きいと改めて感じています。マイページの使い勝手も向上し、価格競争力は依然トップクラス。JAL・ANA国内線との相性という明確な弱点はありますが、それを理解した上で使えば、SEISHIN SPIRITはコスパ旅行において非常に頼りになるサービスです。
なお本記事のデータは個人の使用記録に基づくものであり、すべての利用者に同じ結果を保証するものではありません。OTAの評価は使う区間・時期・航空会社の組み合わせによって変わりうるため、あくまで参考情報としてご活用ください。
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