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【香港↔中国】羅湖(ローウー)で深センから香港へ徒歩越境してみた - 出入国の流れや手続き・所要時間、現地の様子を解説【羅湖口岸】

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前回は香港西九龍駅での高速鉄道を使った越境について書いた。

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続いて今回は、ローカル住民に人気の羅湖での徒歩越境を試してみた。深圳から香港へ向かうルートはいくつかあるが、今回は高速鉄道ではなく、あえて羅湖経由を選んだ理由と、実際の越境体験をレポートする。

なぜ羅湖経由を選んだのか

深圳から香港へ向かう場合、最も便利なのは高速鉄道で香港西九龍駅まで直行するルートだろう。しかし今回、あえて羅湖経由を選んだ理由がいくつかある。

まず、価格の違いだ。高速鉄道は確かに速いが、運賃は羅湖経由に比べて高い。特に深圳と香港を往復する場合、この差が大きく感じられる。コストパフォーマンスを重視する旅行者にとって、羅湖経由は魅力的な選択肢だ。

深圳側の羅湖エリアは、若者が集う一大繁華街

そして何より、今回は香港に行く前に東門老街で食事をしたかった。東門老街は深圳でも有数のグルメスポットで、地元の人々で賑わう活気ある場所だ。ここで美味しい食事を楽しんでから、ゆっくり羅湖へ向かうというルートは、旅の楽しみを最大化できる。高速鉄道で一気に香港まで行ってしまうのは、少しもったいない気がした。

実は、羅湖ルートは地元の通勤客たちが日常的に使うルートでもある。西九龍駅の高速鉄道は観光客や出張客が多いのに対し、羅湖は深圳と香港を行き来する通勤者にとってのメインルートだ。この違いは、越境時の雰囲気にも表れている。

羅湖での越境プロセス

羅湖での越境は「徒歩越境」と呼ばれているが、実際には基本的に屋内で手続きが行われる。深圳側の羅湖口岸でまず中国の出国審査を受け、その後連絡通路を通って香港側の羅湖駅へ移動し、香港の入国審査を受ける。

プロセス自体は西九龍駅と似ているが、雰囲気は異なる。西九龍駅が観光客や出張客で賑わう国際線ターミナルのような印象なのに対し、羅湖は通勤客や地元の若者が淡々と通過していく、日常的な国境検問所という感じだ。

興味深いのは、管理区域内に免税店が多数あることだ。化粧品、タバコ、酒類など、空港の免税店と同じような品揃えで、こんなところもかなり空港感がある。ただし、平日夜に利用した際は、免税店を利用している人はほとんど見かけなかった。通勤客たちは慣れた様子で、手続きをサクサクと済ませて通過していく。

香港側への入国が完了すると、そのままMRT羅湖駅へ直結する

なお、香港側の羅湖駅に到着しても、建物の外に出ることはできない。そのまま地下鉄(MTR東鉄線)に乗って隣駅に移動する必要がある。つまり、羅湖駅は香港側の入国審査場と地下鉄駅が一体化した施設で、外の景色を楽しむような構造にはなっていない。ただ、手続きを終えて香港側に渡り切ったとき、ふと横の窓から外を見ると、深圳側の賑やかな都会とは対照的な、静かで緑豊かな風景が見えた。この瞬間のギャップは印象的だった。

手前側の森が香港側で、奥に光る高層ビル群が深圳側。

驚くほど早い所要時間:わずか10分

今回の羅湖での越境は、中国から香港への一方通行だった。時間帯は夜8時頃で、通勤ピークを外れた時間帯だ。

結果から言うと、深圳側の羅湖口岸に到着してから、香港側の羅湖駅を出るまで、所要時間はわずか10分程度だった。これは西九龍駅での越境と比べても、かなり早い。

この速さの理由はいくつかある。まず、審査場が「国民レーン」と「外国人レーン」に分かれているのだが、羅湖では外国人がほとんどいない。西九龍駅では外国人観光客が多く、外国人レーンも混雑していたが、羅湖では私以外に外国人レーンを使っている人はほとんど見かけなかった。そのため、待ち時間がほとんどなく、サクサクと審査が進んだ。

また、今回は夜8時頃という時間帯も良かったのかもしれない。通勤ピークは朝が深圳→香港方向、夕方が香港→深圳方向だ。私が通過したのは夜8時で、ピークの流れとは逆方向だったため、比較的空いていた可能性がある。

さらに、羅湖を利用する人々の多くは地元の通勤客で、手続きに慣れている。彼らは淡々と、効率的に審査を通過していく。この「慣れた感」が、全体のスムーズな流れを作っているように感じた。

羅湖と西九龍、どちらを選ぶべきか

羅湖での越境を体験して、西九龍駅での高速鉄道越境と比較してみると、それぞれに適した用途がある。

西九龍駅の高速鉄道は、香港からそのまま広州や広西方面へ抜けるような旅行ルートなら断然おすすめだろう。深圳を経由せず、直接香港から広州、桂林、南寧などへ向かう場合、西九龍駅から高速鉄道に乗るのが最も効率的だ。また、香港の都心部(尖沙咀、中環など)に滞在している場合も、西九龍駅の方がアクセスが良い。

一方、深圳に行くという目的なら、羅湖の方が圧倒的に便利だ。価格が安く、所要時間も短く、さらに深圳側で東門老街などに立ち寄ることもできる。特に、深圳の羅湖区や福田区に用事がある場合、羅湖経由が最適だろう。

また、地元の通勤客が日常的に使うルートという点も、羅湖の魅力だ。観光地化された西九龍駅とは異なり、羅湖では深圳と香港を行き来する人々の日常が垣間見える。この「地元感」は、旅行者にとっても興味深い体験になるだろう。

ただし、混雑状況には注意が必要だ。今回は夜8時という時間帯で、ピークの流れとは逆方向だったため、わずか10分で越境できた。しかし、朝の通勤ピーク時(深圳→香港方向)や、夕方の帰宅ラッシュ時(香港→深圳方向)は、もっと時間がかかる可能性がある。特に週末は、香港側から深圳へ買い物に来る人々で混雑することもある。

まとめ

羅湖での徒歩越境は、高速鉄道とは異なる魅力を持つルートだ。価格が安く、所要時間も短く、深圳側で東門老街などに立ち寄ることもできるため、深圳を目的地とする旅行者にはおすすめだ。

今回の越境では、わずか10分で香港側に到着できた。これは西九龍駅と比べても、かなり早い。外国人レーンがほとんど空いていること、そして地元の通勤客たちが慣れた様子で効率的に通過していく様子が、このスムーズな流れを作っている。

管理区域内には免税店も多数あり、空港のような雰囲気もある。ただし、羅湖を利用する人々の多くは日常的な通勤客で、観光客は少ない。この「地元感」が、羅湖ならではの魅力だ。

目的地と予算、そして時間帯に応じて、最適なルートを選ぶことをおすすめする。今回の実体験が、皆さんの旅行計画の参考になれば幸いだ。