海外旅行では、観光スポットの入場チケットやツアーの事前予約が旅のスムーズさを大きく左右する。現地の窓口で長時間並ぶ時間を節約できるだけでなく、人気スポットは事前予約なしでは入場できないケースも増えている。
今回取り上げるHellotickets(ハローチケット)は、欧米のツアー・入場チケットに加えて、海外スポーツ観戦やライブのチケット予約にも強みを持つアクティビティ予約サービスだ。日本での知名度はまだ高くないが、今回はその潜在バリューについて考察してみることにした。
Helloticketsの基本情報

Helloticketsは2017年にスペイン・マドリードで創業した海外アクティビティ専門の予約プラットフォーム。観光ツアー・入場チケット・交通手段・スポーツ観戦・コンサートなど、旅行中に必要になる様々な予約を扱っており、複数の国・地域で利用されている。
サービスは日本語インターフェースに対応しており、決済はクレジットカードとPayPalが使える。購入後は電子チケットとして発行されるケースが多く、現地での紙チケット引き換えが不要なことも多い。
安全性については、デンマーク発の大手口コミサービスTrustpilotで概ね4点台以上の評価を維持しており、旅行関連サービスとしては非常に高い評価をキープしている。日本ではまだまだ利用者が少ないようだが、海外市場では大きな存在感を発揮しており、世界各国で利用が拡大している期待のサービスだ。
GetYourGuide・Klookとはどう違う?
アクティビティ予約サービスとしては、Klook(香港発)やGetYourGuide(ドイツ発)の方が日本では知名度が高いかもしれない。しかし、それぞれ強みが異なるため、目的地や用途に応じた使い分けが賢いと言える。
GetYourGuideとKlookはいずれも観光ツアーや入場チケットの一次販売を中心に扱っており、特にKlookはアジア圏のアクティビティの選択肢が豊富だ。一方でHelloticketsは、観光アクティビティに加えてスポーツ観戦やコンサートのチケット、さらには後述する二次流通チケットまでを一元的に扱える点が独自のポジションになっている。エリアとしてはヨーロッパやアメリカ方面に強く、欧米旅行やスポーツ・ライブ観戦が旅の目的になる場合に特に適している。
二次流通チケットという選択肢
Helloticketsのスポーツ・コンサートカテゴリーでは、一次販売(主催者公式)チケットだけでなく、二次流通(リセール)チケットも取り扱っている。これは他予約サイトでは珍しい機能であり、Helloticketsならではの強みといえるだろう。
二次流通チケットとは、一度購入されたチケットがリセール市場で流通するものだ。StubHubやViagogoが代表的なプラットフォームとして知られているが、Helloticketsはそれらと異なり、観光アクティビティや入場チケットと同一プラットフォームで完結できる点が簡潔だ。
ただし、二次流通チケットは需要と供給で価格が変動するため、一次販売の定価より高くなるケースも少なくない。逆に、場合によっては定価を下回ることもある。また、二次流通チケットはキャンセル不可・返金不可とされているケースが多く、公演が延期・中止になった場合の補償も一次販売とは条件が異なる場合があるため、事前に利用規約を確認しておくことを強く推奨する。
補足:日本のチケット不正転売禁止法との関係:日本では2019年に施行されたチケット不正転売禁止法により、国内イベントの高額転売は違法となっている。しかし、Helloticketsが扱うのは海外イベントのチケットであり、日本法の直接的な適用対象は異なるため、この点は安心して問題ない。
注目コンテンツ
ここからは、Helloticketsを介してチケット購入が可能なイベントから、話題性が高いものや、個人的に注目しているものをいくつか紹介する。
ラスベガス「The Sphere」のイベント・ライブ

2023年にラスベガスで開業した球体型エンターテインメント施設The Sphere(スフィア)は、外壁全体がLEDに覆われた直径157メートルの建物で、内部には世界最大級の没入型スクリーンを備えている。U2が同施設でのライブを行ったことで世界的に注目を集め、現在もさまざまなアーティストやコンテンツが公演を行っている。
HelloticketsでもSphereのイベントチケットを購入できる。Sphereの公式予約ページと異なり、日本語インターフェースで完結する点は、英語サイトの操作に慣れていない人にとって実用的なメリットになる。ラスベガス旅行を計画しているなら、旅程に組み込む価値は十分にある体験だ。
欧州サッカーの現地観戦と2026年W杯

プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAなど、ヨーロッパ主要リーグの試合チケットも、Hellotickets経由で購入できる。チェルシー、アーセナル、レアル・マドリード、ACミランなど主要クラブに対応しており、渡航前から試合のチケットを手配できるのはファンとしては非常に嬉しいポイント。人気試合は公式ルートでの入手が難しいケースも多いため、二次流通チケットの取り扱いが豊富なHelloticketsはセーフティーネットとしても有用である。
また、2026年の北米共催ワールドカップについても目が離せない。チケット争奪戦の激しいスポーツイベントでは、Helloticketsのような予約サイトは強力な武器になると言えるだろう。
まとめ
Helloticketsは、観光ツアーや入場チケットの予約機能に加えて、スポーツ観戦・コンサート・二次流通チケットまでをカバーするアクティビティ予約プラットフォームだ。GetYourGuideやKlookとは異なる独自の立ち位置を持っており、サービスの性質を正しく理解したうえで使うことで、旅の選択肢を広げてくれる存在になりえる。
ラスベガスのSphere体験、欧州サッカー観戦、2026年W杯に向けた情報収集など、欧米でのエンタメ体験を旅のメインに据えるなら、検討してみる価値があるサービスだ。