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格安フライト予約サイト「Kiwi.com」を7件使い続けた結果——トラブルも経験した上で改めてリスクと実力を評価する【2026年最新】

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このブログでKiwi.comを最初に取り上げたのは、成田-千歳便を予約した体験レポートでした。正規料金より安く買えたものの、予約から発券までに数時間のタイムラグがあったこと、保険オプションの勧誘がしつこかったことなど、初回ならではの不安感を正直に書いた記事でした。

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その後、隠れ目的地(Hidden City Ticketing)の仕組みとリスクについての解説記事も書きましたが、いずれも使用実績が限られた状態での評価でした。

今回は、コロナ禍明け以降のOTA全体51件の予約記録をもとに、Kiwi.comについて改めて評価します。51件という母数は、少なくとも日本語圏の個人ブログとしては前例のない規模だと思っています。そのうちKiwi.comは7件を占めており、単発レビューでは見えなかった実態をお伝えできると思います。

Kiwi.comとは

https://www.kiwi.com

念のため簡単に触れておくと、Kiwi.comはチェコ共和国に本拠を置くOTAで、独自のアルゴリズムで世界中のフライトを比較し最安値を提供することを特徴としています。通常の直行便・乗り継ぎ便のほか、「隠れ目的地(Hidden City Ticketing)」と呼ばれる特殊な旅程も提案するという点で、他のOTAとは一線を画す存在です。隠れ目的地の仕組みとリスクについては過去記事で詳しく解説していますのでそちらをご参照ください。

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予約実績

51件のOTA全体実績の中で、Kiwi.com単体の内訳は以下の通りです。

○(問題なく搭乗・発券完了):6件 ▲(不可抗力的・軽微な問題あり):1件 ×(OTAまたは予約プロセスに起因するトラブル):0件

使用区間は成田-千歳、上海-厦門、チュニス-マルセイユ(2件)、敦煌-上海、香港-名古屋(2件)と、国内線から欧州・中国・アフリカ方面まで幅広い路線で使用しています。OTA起因のトラブルはゼロですが、1件の▲については後ほど詳しく説明します。

「隠れ目的地」は一切使っていない

先に明確にしておきます。私自身は7件を通じて一度も隠れ目的地方式を使っていません。過去記事でも書いた通り、航空会社との関係を長期的に良好に保ちたいこと、預け入れ荷物が使えないという実用上の制約が大きいこと、そしてブラックリスト入りのリスクを取る必要性を感じないことが理由です。コスパを追求するトラベラーとして、長期的に見てデメリットの方が大きいと判断しています。

▲の1件:敦煌-上海でのフライトイレギュラー体験

7件の中で最もやりとりが多かったのが、2025年9月の敦煌-上海の旅程です。Kiwi.comが提案したこの旅程は、敦煌-蘭州と蘭州-上海の2区間に分かれた乗り継ぎ便で、蘭州で一度降りて自分でチェックインし直すセルフトランスファー形式の旅程でした。それぞれ独立したPNRが付与されるため、航空会社側には「別々の旅程」として認識されます。

この旅程を選んだ時点では、蘭州での乗り継ぎ時間に余裕を持たせた旅程を意図して選んでいました。ところが出発約1ヶ月前、蘭州-上海便の時刻変更の通知が届きました。

変更により乗り継ぎ時間はわずか1時間20分に圧縮されました。蘭州での再チェックインが必要なことを考えると、かなりタイトな時間です。Kiwi.comのサポートに問い合わせたところ「手荷物を預けない場合の最短乗り継ぎ時間は1時間なので問題ない」との回答でした。

結果的には問題なく搭乗できましたが、これは順調に事が運んだからであって、もし敦煌-蘭州便に少しでも遅延が発生していたら乗り継ぎに失敗していたリスクが十分あります。Kiwi.comのセルフトランスファー旅程の場合、前の便が遅延しても次の便の保証はありません。自己責任で乗り継ぎを完結させる必要があるため、時刻変更や遅延が重なると最悪の場合は旅程が破綻します。この経験から、セルフトランスファーを含む旅程では乗り継ぎ時間は最低でも2〜3時間確保することを強くお勧めします。

問い合わせチャットでのレスポンスも非常に良好

なお、この旅程が隠れ目的地に該当するかどうかもKiwi.comのサポートに確認しましたが「隠し都市や捨て区間は含まれておらず、どちらのフライトもご予約通りにご旅行いただける」との回答でした。紛らわしい構造ではありましたが、通常のセルフトランスファー旅程であることを確認の上、問題なく乗り切りました。

余談ですが、今回の旅程ではKiwi.comから届いたPNR番号の桁数や形式について疑問が生じ、サポートに問い合わせる場面もありました。この点については別途詳しく解説した記事がありますのでそちらをご参照ください。

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セルフトランスファーへの向き合い方

このケースが示すのは、Kiwi.comのセルフトランスファー旅程ではイレギュラーが発生したとき、自分で積極的に動かなければならないということです。時刻変更の通知はKiwi.comから届きますが、その後の判断や確認はすべて自分で行う必要があります。特にセルフトランスファーは航空会社間の責任が分断されているため、前の便が遅れた場合の救済手段がありません。リスクを理解した上で乗り継ぎ時間に十分な余裕を持たせることが、このサービスを安全に使うための最低条件だと思っています。

価格競争力の実態

Kiwi.comの価格競争力は、SEISHIN SPIRITやeDreamsのようにコンスタントに発揮するタイプとは少し異なります。路線によってかなりムラがあり、普段はさほど目立たないのに、突然ほかのOTAと比べて群を抜いて安い価格を出してくることがある——というイメージです。特に直前予約のタイミングで、なぜかKiwi.comだけ飛び抜けて安いという場面が何度かありました。

そのため私の使い方は「常時チェックして使い続けるサービス」ではなく、複数のOTAを並行比較したときにKiwi.comが突出して安ければ選ぶ、という使い方です。チュニス-マルセイユや香港-名古屋はまさにそのパターンで、他のOTAでは出てこない価格をKiwi.comだけが提示していました。

Kiwi.comが向いている使い方・向いていない使い方

向いているのは、直行便またはセルフトランスファーであっても乗り継ぎ時間に十分な余裕がある旅程で、かつ価格比較をした結果Kiwi.comが明らかに安い場合です。イレギュラーが発生しても自分でサポートと交渉できる経験と語学力がある方であれば、価格競争力の面で十分に実用的なサービスです。キャンペーンバウチャーが手元にある状態であれば、さらにお得に使えます。

向いていないのは、乗り継ぎ時間がタイトなセルフトランスファー旅程や、旅程変更への対応を自分でできない方です。また隠れ目的地方式については、仕組みを十分理解した旅慣れた方が自己責任で使うものであり、初めてOTAを使う方には絶対にお勧めしません。

まとめ

Kiwi.comはコンスタントに安いというより、突発的に爆安になるタイミングがあるというタイプのサービスで、そのタイミングを逃さず使えれば非常に強力な選択肢になります。期間限定バウチャーや紹介キャンペーンを組み合わせれば、他のOTAでは到底出せない価格で乗れることもあるので、適宜活用することをお勧めします。

ただし手放しに安心できるサービスではなく、セルフトランスファー旅程には相応の準備と余裕が必要です。使う側の経験値と状況判断力が問われる——というのが7件を通じた率直な評価です。

なお本記事のデータは個人の使用記録に基づくものであり、結果を保証するものではありません。OTAの評価は区間・時期・航空会社の組み合わせによって変わりうるため、あくまで参考情報としてご活用ください。

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