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混雑必至の労働節(五一)に中国&香港旅行 - 観光地選びを工夫すれば人混み回避は可能か?【実録レポート】

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以前このブログで「ゴールデンウィークの中国旅行はやめとけ」と書いた。あれは本気だったし、今も撤回するつもりはない。ただ、当の筆者がGWを丸5日使って中国&香港へ行ってきたので、続報を書く義務があるだろう。

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旅を終えて空港から帰宅し、荷物を下ろして最初に思ったのは「余裕ではなかったが何とかなった」という感覚だった。どういうことか、順を追って書く。

旅の概要

香港発着の格安便を起点に、深圳で入国して広西〜貴州を高鉄で縦断し、最後に香港ディズニーランドで締める4泊5日、夫婦二人旅だ。

ルートはざっとこんな感じだ。

  • 1日目(5/2):成田→香港へ夕方便で到着→羅湖ルートで深圳入国、東門老街で夜飯&宿泊
  • 2日目(5/3):高鉄で広西賀州市へ→鐘山百里画廊を電動バイクで周遊→黄姚古鎮で宿泊
  • 3日目(5/4):黄姚古鎮を朝〜午後散策→高鉄で貴州省従江へ→肇興侗寨宿泊
  • 4日目(5/5):肇興侗寨&堂安散策→高鉄で広州南へ→広州北京路で夜飯&宿泊
  • 5日目(5/6):広州南→高鉄で香港西九龍→香港ディズニーランド→深夜便で帰国

方針として、有名どころはあえて外した。深圳と広州は乗り換え宿泊ついでに飯を食べる程度にとどめ、桂林はスルー。代わりにそこまで知名度が高くない賀州・黄姚を選び、さらに足を伸ばして貴州の肇興侗寨へ。このルート選択が功を奏した部分と、誤算だった部分、両方あった。

鉄道予約:旅行出発前の試練

連休最終日(5月5日)の車内は地獄の様相!

五一の高鉄予約がいかに壮絶かは前の記事で書いた通りだが、実際に体験してみるとその凄まじさがわかる。各区間、予約解禁と同時に12306とCTripを連打した。ほとんどの区間は何とか押さえられたが、5月5日——五一連休の最終日——が絡む区間は特に争奪戦が激しかった。連休最終日に合わせて帰宅する人が一斉に動くからだろう、第一希望の便はあっさり取れなかった。

そこで使ったのが、以前の記事で述べた裏技「多買」と「区間分割」だ。

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分割後となる肇慶東より先の残り30分の区間は、割り当てられた数両分の車両移動が現実的でなかったため、通路に立つという方法で対処した。ただこれが一度、誤解を招いた。車掌さんに見とがめられ、追加料金(補票)を請求されそうになった。なんとか説明して事なきを得たが、知らずにやると相当焦る場面だ。中国人旅行者の間では普通に行われている慣習だが、外国人がやると見慣れない行動に映るのかもしれない。

ホテル:値段は張ったが、内容には満足

事前に全行程分を押さえておいたため、現地で宿が見つからないという事態にはならなかった。金額は全体的に通常期の1.5〜2倍程度にはなっていたが、どの宿も内容は良く、満足度は高かった。五一の宿代は高いものだという前提で予算を組んでおけば、それほど後悔はないと思う。ただ選択肢は早い段階で埋まっていくので、直前に動き始めると相当苦労するはずだ。早期予約は絶対条件だろう。

人混み:ニッチルートは概ね正解だったが少々誤算有り

桂林の代わりに賀州へ。電動バイクで少し遠出をすれば、人ひとりいない田園に行くこともできた。

今回のプランの核心は「有名どころをあえて外す」ことだった。結果として、これは概ね正解だった。

昼間の黄姚古鎮には人が溢れ、どこにカメラを向けても大量の人が映ってしまう状況に。

ただ、賀州については誤算があった。思ったより混んでいたのだ。鐘山の百里画廊では、目星をつけていた商店の貸し電動バイクがすでに全台出払っていて少々プラン変更を余儀なくされ、黄姚古鎮も写真を落ち着いて撮るのが少し難しいと感じる場面があった。おそらく広州からのアクセスが良く、気軽に来られる近場旅行先として認知されているのだろう。

5月2日の陽朔西街の様子

とはいえ、同じ時期に陽朔のゲストハウスオーナーから送ってもらった現地の写真と見比べると、混雑の次元がまるで違った。あそこと比べれば賀州は十分に静かだったとも言える。

連休真っただ中にも関わらず、肇興はのどか。大都市から少し距離があることが幸いしたか。

肇興侗寨は非常に快適だった。ごった返すということはなく、ある程度の活気はありながらも、古道にはゆとりがあり、中国の人たちと一緒にキャンプファイヤーを囲んで騒ぐような連休ならではのお祭り感あふれる雰囲気を素直に楽しめた。隣の西江苗寨をあえて外したのが正解だったかもしれない。あちらは五一になると相当な人数が来ると聞く。

5月5日の夜、広州南駅はそれなりの混雑だった。五一最終日、各地から帰宅の人波が集中する時間帯だ。ただ面白かったのは、同じ夜に広州の北京路へ出てみたら、拍子抜けするほど静かだったことだ。連休最終日、みんなおとなしく帰宅モードに入っていたらしく、昼間の喧騒が嘘のような落ち着きだった。これもまた五一らしい光景だった。

香港ディズニーランド:五一明けでも油断はできなかった

ちなみに5月6日、旅の締めとして香港ディズニーランドを訪ねた。この日はちょうど五一連休明け初日にあたるため、中国本土からの旅行者はそれほど多くなかった。その点では運が良かった。

ただ、思いのほか混んでいた。20周年という節目のタイミングだからか、香港市内や海外からの来場者が非常に多く、入場にはかなりの時間を要した。3年前に訪れた時と比べて、明らかに人が増えたという印象だ。入場してしまえば極端に並ぶということはなかったが、ゲートを抜けるまでが一つの関門だった。

これが五一まっただ中だったなら、本土からの旅行者も加わってどういう状況になっていたか、想像したくない。

天候の話:前評判が味方した可能性

もう一つ、今回の訪問先が比較的空いていた理由として考えられることがある。

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今回の旅程エリア——両広(広東・広西)から貴州にかけて——は、五一の時期に豪雨になる可能性が高いと事前に話題になっていた。そのためか、敬遠した旅行者も少なくなかったのかもしれない。

結果的に雨には振られなかった。ラッキーだったとしか言いようがない。ただ、その前評判が人を遠ざけ、相対的に空いていたとしたら、皮肉な話でもある。中国南部・西南部の五一は、混雑だけでなく天候リスクも織り込んでおく必要がある。これも次回以降に向けた教訓として書き留めておく。

総括

旅を終えて思うのは、うまくいったと言えばその通りだが、同時にかなりの綱渡りでもあったということだ。

ニッチなルートを選んだこと、全予約を早い段階で済ませたこと、スケジュールにバッファを組んだこと——これらが機能した結果として、人混みや渋滞に飲み込まれることなく旅を完走できた。しかし高鉄を一本乗り逃せば代替がきかない区間が複数あり、列車内でのトラブルも一歩間違えば面倒なことになっていた。五一の旅は、準備が報われる旅でもあるし、準備だけでは防ぎきれないことが起きる旅でもある。

前の記事で書いたことを繰り返すことになるが、五一に中国を旅するなら、準備と覚悟はセットだ。有名どころを外し、予約を早めに済ませ、スケジュールに余裕を持たせる。それをやった上でなお、何かが起きる可能性は常に残る。それが五一という時期だ。