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台湾国内線「立榮航空(UNI Air)」で馬祖北竿→松山フライトレポート【搭乗レポート・マンダリン航空との比較】

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前回、マンダリン航空で松山から南竿に飛んだ記事を書いた。今回はその帰り、北竿からユニエア(立榮航空 / UNI Air)で松山に戻った時の話だ。

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同じ馬祖路線を担う2社に実際に乗り比べた形になったので、この記事の末尾でマンダリン航空との比較もまとめてみる。

ユニエアとは

ユニエア(立榮航空 / UNI Air)は、エバー航空グループ傘下の地域航空会社だ。1992年設立で、台湾の国内離島路線を長年にわたって担ってきた実績がある。エバー航空といえば日本からも乗り入れている中規模の国際航空会社として知られているが、そのグループ会社として国内の細かい路線をカバーしているのがユニエアという位置づけだ。

運航路線は馬祖(南竿・北竿)、澎湖、金門、台東、緑島、蘭嶼など台湾の離島を広くカバーしており、マンダリン航空と合わせてこの2社が台湾国内線をほぼ二分している。

馬祖路線において重要な点がひとつある。北竿への便はユニエアしか運航していない。南竿はマンダリン・ユニエアどちらも選べるが、北竿に関しては選択肢がない。北竿から台北(松山)へ直接飛行機で移動しようとすれば、ユニエア一択だ。島間フェリーで南竿に渡ってから飛行機に乗るという回り道はあるが、直通という意味では唯一の手段になる。

北竿からの出発

出発地は北竿空港、正式名称「馬祖北竿機場」だ。

建物はかなり小ぶりで、南竿空港よりもさらにこじんまりしている。ユニエアのカウンターが数台並んでいるだけのシンプルな空間で、待合スペースも最小限だ。

空港の周辺は下町エリアになっており、空港内にはロッカーもある。島での最終日、荷物を預けてから空港周辺で食事をしたり散策したりして、フライトの時間に合わせて戻るという使い方ができる。北竿は島全体がコンパクトなのでこういう動き方がしやすく、これはなかなか便利だった。

島の高台に上ると、眼下に滑走路が丸ごと見渡せる。海に向かって伸びる短い滑走路、その先は東シナ海だ。高台から見ると滑走路が海にはみ出しそうなほどぎりぎりの立地で、離島空港としてなかなかの迫力がある。

北竿の街自体も小さく、空港周辺には長崎山焼酒の壁画が描かれた生活感溢れる古い建物が残っている。マンダリンで到着した南竿よりもさらに離島感が強い。

予約と空席状況

チケットは約1ヶ月前に押さえた。北竿からの唯一の直通手段ということもあり、早めに確保しておいた形だ。ただ結果的には当日直前でも金額はほぼ変わらなかったし、乗ってみると座席の半分以上が空席だった。旅行のシーズンや時期によって変わるとは思うが、少なくとも冬のオフシーズンに関しては切迫した感じはなかった。

それでも気になったのは、天候による欠航リスクだ。北竿からの直通便が飛ばなければ、そのまま島から出られなくなる。南竿の場合は飛行機が欠航しても船という手段があるが、北竿はそれもない。当日は問題なく飛んでくれたが、フライト前には欠航にならないかひやひやしていたのが正直なところだ。

機体と搭乗

機材はATR72-600で、マンダリン航空と同じ機種だ。機体カラーは白地に緑で尾翼に星のマーク。マンダリン航空の青と白とはかなり印象が異なる、鮮やかな配色だ。搭乗はタラップを歩いて上がる形式で、これも同じだった。

機内の第一印象は、マンダリン航空とほぼ同じだ。ATR72という同じ機材なので、基本的な構造は変わらない。横2+2列の4列シート、狭い通路、最小限の荷物スペース。短距離離島路線の機内として、想定の範囲内の空間だ。

強いて言えば、シートのデザインがダークグレーを基調とした落ち着いた印象で、天井が心なしか高く感じられた(色の錯覚だろうか)。ただこれはあくまで機体の個体差や仕様の違いによるものと思われ、ユニエアとマンダリンの会社としての差というより、どの機体に当たるかの問題に近いかもしれない。

機内サービス

離陸後しばらくすると、ドリンクサービスが始まった。コーヒーかお茶かジュースかを選べる形式で、ハンドワイプも一緒に配られた。このあたりもマンダリン航空と変わらない。短距離の離島路線でここまでやってくれるのは正直ありがたい。フライト時間が1時間弱しかない中でテキパキとサービスをこなしているのは見ていて気持ちがいい。

夕方の便だったこともあり、機内に夕日が差し込んでいた。プロペラ越しに霞む海と島々のシルエット。水平線が赤く染まっていた。離島を旅しているという感覚が、この瞬間にじわりと来た。

松山が近づくにつれて、眼下に台北の夜景が広がってきた。低空飛行で松山へアプローチする最中、高速道路が交差する中に、ライトアップされた円山大飯店がぽつりと光っている様が良く見える。離島から都市に帰ってきた、という感覚が強い瞬間だった。

マンダリン航空との比較・総括

2社を乗り比べた結論としては、大きな差はない。料金もサービスレベルも、ほぼ同水準だ。機内の印象も、当たる機体次第という部分が大きく、会社としての差として断言できるものはほとんどなかった。

どちらを選ぶかは、シンプルにダイヤと就航先で考えればいいと思う。南竿が目的地ならマンダリン・ユニエアどちらも選べる。北竿が目的地なら、ユニエア一択だ。あとは松山発着の便の時間帯を見比べて、旅程に合うほうを選ぶ。それ以上深く考える必要はないというのが正直な感想だ。