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アクチャコル湖畔のユルトレストランでランチ | カラカルパクスタン・カラ巡り④【ウズベキスタン】

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キジルカラを後にして、お父さんが朝から「いい店がある」と言っていた場所へ向かった。3つのカラを歩き回って、腹はかなり減っている。

お父さんが向かったのはアクチャコル湖畔だ。遺跡巡りのついでに寄るような場所ではなく、明らかに自信を持って連れてきてくれている。カラカルパクスタンで生まれ育った地元の人間が、旅行者にわざわざ勧める場所。それだけで少し期待が高まった。

アクチャコル湖とは

アクチャコル湖は、カラカルパクスタンの砂漠地帯に広がる塩湖だ。「アクチャコル」はテュルク語系の言葉で「白い湖」を意味し、周辺には白い塩が析出した地帯が広がっている。塩湖ということは、水質は海水に近い。内陸の砂漠の真ん中に、潮の香りこそしないが海に似た水辺がある——地元の人々がここに集まってくる理由が、なんとなくわかる気がする。

ウズベキスタンは二重内陸国だ。国境を一度越えるだけでは海に出られない。カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタン——いずれも内陸国に囲まれている。つまりウズベキスタンで生まれた人の中には、一生涯で一度も海を見ないまま過ごす人が少なくない。そんな環境で育った人々にとって、広い水面を持つ塩湖は、もっとも海に近い何かだ。水平線のような眺め、砂浜、波の音。アクチャコル湖畔が地元の人々の憩いの場になっているのは、そういう理由があるのだと思う。

湖畔のユルトレストラン

キジルカラから車でほど近い湖畔に、そのレストランはある。「Ресторан Akçakl Pepsi」——店名にペプシが入っているあたり、外観も含めて一見ファストフードショップのような雰囲気だ。

しかし敷地内に足を踏み入れると、白いユルタが複数並んでいる。タイル張りのアプローチ、木製の彫刻が施された扉、そして見上げると天窓から光が差し込む丸天井——ユルタの個室で食事ができる仕組みだ。

我々が利用したユルト

中に入ってみると意外と広い。数十人は収容できそうな空間で、お父さんと二人きりで座ると少し持て余すくらいだ。内壁には幾何学模様のフェルト装飾が張り巡らされ、床には絨毯が敷かれている。天井の骨組みが放射状に広がる様子は、仰向けに見上げると曼陀羅のような美しさがある。中央の天窓から白い光が降りてくる。

メニューにはスープ、BBQ、魚料理とひととおり揃っており、なかなかの品揃えだ。

注文したのはQozon Kabab。大きな鍋でじっくり煮込んだ肉料理で、フライドポテトとトマト、きゅうり、玉ねぎが添えられ、ディルが飾られている。

カラカルパクスタンスタイルはビネガーをたっぷり

お父さんがおもむろに料理にビネガーをかけ始めた。「たっぷりかけて食べるのが美味しい」と教えてくれた。言われた通りにかけてみると、こってりした煮込みに酸味が加わって、確かにさっぱりとした後味になる。なるほど、これが地元の食べ方だ。

傍らにはナンが山盛りのバスケットに入って出てきた。炎天下の砂漠を歩き回った体に、ほどよい油感が染みるようにうまかった。

湖畔を歩く

食事を終えて、湖畔を少し歩いた。3月のカラカルパクスタンはまだ少し肌寒く、泳ぐにはまだ少し早い時期だ。

湖面は広く、穏やかだった。砂漠気候の青々とした空の色を静かに映す水面は、どこまでも続くように見える。

塩湖特有の透明度があり、浅瀬の底には波紋のような砂模様がくっきりと見えた。

水平線に近い眺め、砂に残る波の跡、遠くに浮かぶ船のシルエット。塩湖だから潮の香りはしないが、それでも内陸の砂漠の只中でこれだけの水辺に立つと、気持ちが少し解放される感覚があった。

沖には屋根付きの遊覧船が浮かんでいて、乗客のシルエットが見えた。別の船は葦で編んだ壁を持つ味のある造りで、小さなボートに引かれてゆっくり進んでいく。

岸辺では若者のグループが湖をバックに写真を撮り合っていた。スマホを向け合い、ポーズをとり、笑い合っている。外国人観光客の姿はほとんどなく、ここはどう見てもローカルの人々の憩いの場だ。

遊歩道を歩いていると、ウェディングドレス姿の花嫁と新郎が現れた。家族や友人たちに囲まれながら記念撮影をしている。砂漠の内陸の、塩の湖畔で。なぜここで結婚式の撮影をするのかは聞かなかったが、地元の人々にとってこの湖がいかに特別な場所であるかは、それだけで十分に伝わってくる気がした。

なお、夏になると湖で泳ぐこともできるのだそうだ。

ウルゲンチ空港へ到着

湖畔での時間を終えて、お父さんの車でウルゲンチ国際空港へ向かった。ヒヴァのマドラサホテルを出たのが朝8時。ウルゲンチ空港に到着したのが14時半。文字通りの半日プランだ。アヤズカラ、トプラクカラ、キジルカラ、そして湖畔の昼食まで含めて、一日で完結した。

まとめ——ヒヴァで時間を持て余しているなら

駆け足と言えば少し駆け足かもしれないが、不思議と消化不良の感じがない。むしろこれだけの密度を半日に詰め込んで、しかもウルゲンチへの移動もセットで済んでしまうのは、かなりよくできたプランだと我ながら思う。

ヒヴァの観光を一通り終えて、出発まで半日ほど時間が余っている——そういう状況になったなら、ぜひこのプランを検討してほしい。サマルカンドやブハラでは見られない景色が、ヒヴァから車で1時間半のところにある。50ドルで、遺跡も、砂漠も、塩湖の水辺も、ユルタでの昼食も、空港送迎まで全部まとめて体験できる。これをスルーするのはもったいない。

余談——ヌクスやアラル海へ

今回は訪れなかったが、このエリアをさらに奥まで旅する選択肢もあるようだ。カラカルパクスタンの首都ヌクスには世界有数の前衛美術館として知られるサヴィツキー美術館があり、さらに北へ進めばかつて世界第4位の湖だったアラル海の跡地にたどり着く。縮小し続けるアラル海と、砂漠に打ち捨てられた漁船の残骸——それはまた違う次元の光景だ。今回はスケジュール上難しかったが、次にヒヴァを訪れる機会があれば、もう少し日数を取ってそちらまで足を伸ばしてみたいと思っている。