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まるで回転ずし?一人旅でも火鍋を満喫できる「自助旋転火鍋」が最高すぎた件【中国深圳・ぼっち飯】

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ぼっち旅の味方!中国で人気の回転寿司スタイルの火鍋をほ紹介

中国旅行で火鍋を食べたいけれど、一人だと量が多すぎる——そんな悩みを抱えたことはないだろうか。大人数でテーブルを囲む「本格火鍋」は確かに魅力的だが、一人旅の場合は注文の量感が難しいし、そもそも一人で大鍋を前にするのは少々気まずい。

そんな一人旅の火鍋問題をまるごと解決してくれるのが、中国で急増している「自助旋転火鍋」だ。全国各地に広まっているこの業態、今回は深圳の繁華街・東門老街でたまたま入ってみたところ、1人わずか45元で完全に満足してしまった。

今回は、そんな「自助旋転火鍋」の魅力についてレポートしていく。

自助旋転火鍋とは何か——回転寿司の火鍋版?

「自助旋転火鍋」。日本人に一番わかりやすい説明をするなら、「回転寿司の火鍋版」だ。

カウンター席に座ると、目の前に小型の電磁調理器が設置されており、そこに自分専用の鍋が置かれる。カウンターの中央を仕切るように、ステンレスのレーンが延々と続いていて、そこに金色のお椀型プレートがゆっくりと流れてくる。

プレートの上には、肉・野菜・練り物・きのこ・麺・デザートにいたるまで、ありとあらゆる食材が小分けにのせられている。好きなものが流れてきたらセルフサービスでトングで取って、自分の鍋に投入するだけ。

回転寿司と違うのは、取った皿を食べるのではなく、自分の鍋で火を通してから食べるという点だけ。感覚としては「流れてくる食材をつまみながら、ひたすら自分のペースで鍋をつつく」——そのシンプルさが面白い。

しかもファストフード感覚で気軽に入れるのが大きな特徴だ。席についてスープを選べば、あとは流れてくるものを取るだけなので、メニューを読む必要も、スタッフを呼んで注文する必要もない。仮に中国語がほとんどできなくても、身振りひとつでなんとかなる。本格火鍋店のような「腰を据えて2〜3時間」という重さがなく、一人でさっと入ってさっと出られる手軽さがある。

料金体系は店によって異なるが、「皿ごとに課金」するタイプと、今回利用したお店のように「時間無制限・量無制限の食べ放題」タイプに大別される。東門老街のこの店は後者で、45元払えばあとは好きなだけ食べ続けられるのだ。

夜の東門老街で見つけた

この店に出会ったのは、夜の東門老街を歩いていたときのことだ。

東門老街は深圳でも屈指の繁華街で、夜になると屋台や路上の出店が立ち並び、独特の熱気に包まれる。食べ物の香りが路地に漂い、地元の若者や家族連れが行き交う雑踏の中を歩いていると、「自助旋転火鍋」と書かれた赤い看板が目に飛び込んできた。青いネオン文字で「不限时不限量」——時間も量も制限なし、という強烈な一文が添えられている。

店の雰囲気と鍋のスープ

カウンターはL字型に長く伸びており、座席数はかなり多い。夜の時間帯にもかかわらず、地元の家族連れや若いカップル、一人客がひっきりなしに訪れていた。外国人の姿もちらほら見かけたが、ローカル客も多く、観光客向けに価格設定されたような雰囲気はまったくない。まさに地元の日常の延長線上にある食堂、といった空気感だ。牛丼チェーンやラーメン店に近い、あの「誰でもふらっと入れる」感覚に近い。

スープは何種類かから選べる。私が選んだのは定番のマーラー(麻辣)スープ。赤く染まったスープの表面に唐辛子と花椒が浮かぶ、見るからに辛そうなやつだ。火にかけるとあっという間にぐつぐつと沸き立ち、芳しい香りが立ち上った。辛さは相当なものだが、後を引く旨みがあってクセになる。辛いものが苦手な人向けに、トマトスープや白湯スープなど、マイルドな選択肢も用意されている模様だ。

レーンを流れる食材のバリエーション

肉類は豚・牛のスライス肉をはじめ、鶏肉系の練り物や腸詰め類。野菜は白菜・青菜・レタスに加え、蓮根・冬瓜・トマトなど季節感のあるものも並ぶ。練り物系は魚のすり身を使ったつみれや、エビのすり身を包んだもの、さらには紫色をした変わり種のつみれまで登場した。豆腐製品も種類が多く、厚揚げ風のものや腐竹(湯葉)など、火鍋との相性抜群のものが揃っている。

特に目を引いたのはスイカのスライスだ。火鍋でスイカ?と思うかもしれないが、これは鍋に入れるのではなく、合間の口直し用として流れてくる。辛いスープで舌がしびれた頃に冷たいスイカをかじると、これが絶妙にリセットされる。現地の人たちも、箸休め感覚でバクバク食べていた。

火鍋を食べていると、ココナッツジュースやビールが止まらなくなる。

途中のどが渇いてきたので、近くの屋台でまずココナッツを一つ買って飲んだ。辛い中国料理が続くと胃腸への負担が蓄積しやすい。ヤシの実には整腸作用があるとされており、個人的には刺激物を大量に食べる前の「お腹の守り」として意識的に取り入れている。東門には屋台が密集しているため、ちょいと席を離れてドリンクを調達することも可能だし、あるいは美団でミルクティーなどをモバイルデリバリーするのが現地の若者流だ。

45元でお得な食べ放題

中国の物価感覚でいうと、45元は地元の定食屋でしっかり食べるのと同程度か、やや高めといったところだ。しかし時間・量無制限で食材が数十種類の食べ放題だという内容を考えれば、コスパとしては文句なしに高い。

日本円換算でおよそ900〜1000円前後。この金額でスープから食材まで何でも好きなだけ食べられる環境が整っているというのは、改めて中国のフードコスパの凄さを実感させられる数字だ。一人旅で量を気にせず火鍋文化を体験する手段として考えれば、45元は迷わず払える価格だと感じた。

ところで、今回たまたま東門老街で入ったこの店だが、自助旋転火鍋は深圳固有のものではない。上海・成都・重慶・広州・武漢など、中国の主要都市であればほぼ確実に見つかる業態で、フードコートや繁華街の路面店として広く根付いている。

価格帯や食材のラインナップは店によって差があるが、「カウンターに座って流れてくるものを取る」という基本構造はどこも共通だ。旅先で夕食に迷ったとき、地元の賑わいのある通りを少し歩けば、たいていどこかで見つかるはずだ。

まとめ

自助旋転火鍋は、中国一人旅における食事問題の最適解の一つだと断言できる。回転寿司感覚で気軽に入れて、ファストフード並みの手軽さで本格的な火鍋が楽しめる。言語の壁が低く、量の調整が自在で、価格は明瞭、そして何より楽しい。レーンを流れる食材を眺めながら自分のペースで鍋をつつく時間には、旅の疲れを癒す独特のリズム感がある。

そして、深圳を訪れるなら、夜の東門老街は必ず歩いてほしいエリアだ。屋台でひとまずヤシの実でも飲みながらそぞろ歩いて、この旋転火鍋の店を探してみてほしい。地元の人たちの日常の延長線上にある食体験——それがまた、旅の醍醐味を増してくれる。