約2ヶ月前、Kiwi.com Clubのリリース直後にこのブログで検証記事を書いた。当時、「バウチャーが配布されるとは言っているが、入会直後には何も表示されなかった」と報告した。
配布のタイミングも頻度も不明で、またAgodaのLineクーポンのように最低利用金額などが定められていて結局使い物にならないようなバウチャーなのではないか、などと正直なところ半信半疑だった。
しかし、あれから3回のバウチャー配布を経験した。2回逃して、3回目でようやく使えた。その過程で、このバウチャーがどういう仕組みで動いているのかが少しずつわかってきたので、レポートする。
バウチャー配布の仕組み
リリース直後の記事では「配布のタイミングや頻度は不明」と書かざるを得なかった。実際、公式サイトにもその詳細は明記されていない。しかしその後3回の配布を経験するうちに、おおよそのパターンが見えてきた。

配布頻度はだいたい月に1回程度のペース。正確な日程は事前に告知されないが、配布開始の約1日前に予告メールが届く。「間もなく新しいバウチャーを配布予定」という内容で、これが事実上の唯一の予告だ。このメールを見逃すと配布日すら把握できないので、通知はオンにしておくのが必須だ。

バウチャーの金額は毎回異なる。私が経験した3回は30€、100€、50€とバラバラだった。少額のときは枚数が多め、高額のときは枚数が少なめという傾向があり、合計の配布額が概ね同じになるよう設計されている模様だ。高額回ほど争奪戦が激しく、あっという間になくなる。
そして重要な点として、バウチャーのコードをコピーするだけでは不十分だということ。予約画面でコードを適用し、実際にフライト購入まで完了させて初めて使用済みとなる。これは後述する100€回の失敗で身をもって学んだ。
3回の配布記録
1回目:30€バウチャー、逃す

最初の配布は先着150名限定で30€分だった。予告通知は受け取っていたのだが、対応が遅れてしまい、アクセスした時点ですでに「すべての引換券は引き換え済みです」の表示。配布終了後のメールには「次はうまくいくよ!」という一言が添えられていた。
2回目:100€バウチャー、コードは取れたのに逃す
次の配布は100€と、これまでで最高額だった。タイミングよく配布に間に合い、コードのコピーまでは成功した。

ただここで油断した。コードを手に入れたことに安心して、「どの便にしようか」とのんびりフライトを検索していたのだ。いざプロモコード欄に入力してみると、「このバウチャーはすでに使い切られています」という表示が出て使えなかった。コードをコピーした時点では枠が残っていたのに、予約を完了させないうちに他の人に使われてしまったということだ。
3回目:50€バウチャー、三度目の正直
3回目にして初めて取得・利用に成功した。先着100名限定で50€分(約9,266円)。

前回の教訓を踏まえ、今回は予告メールを受け取った段階で「もしバウチャーが手に入ったらこの便を予約する」という目星を事前につけておいた。配布開始と同時にコードを取得して、そのまま迷わず予約まで一気に進めた。
プロモコードを決済画面で適用したところ、¥9,266の割引がきちんと反映された。最低利用金額などは定められておらず、お陰で32000円程度のフライトを、23000円程度で予約することができた。
なお、バウチャーはプロモコード形式で配布されるため、カゴ落ちクーポンなどの他のプロモコードと併用することはできない。友達紹介などで貯まるKiwiクレジットとは併用可能。
ブラック会員になる価値はあるか
前回の記事でブラック会員への昇格条件について書いたが、改めて整理しておく。
ブラックへのランクアップには、直近365日以内にKiwi.com GuaranteeまたはKiwi.com Benefitsを含む予約を4回以上完了する必要がある。これらは有料オプションのため、実質的に課金が前提となる。
前回記事では「価格比較派にはメリットが薄い」と評価したが、バウチャー目線で考えると話が変わってくるかもしれない。公式の説明ではブラック会員向けのバウチャーはグリーンより金額が大きくなる可能性があるとされている。もしこれが本当で、かつ枚数も優遇されるなら、初期投資としてブラックに上がっておくのもひとつの戦略として考えられる。
もっとも現時点ではブラック向けバウチャーの実態はまだわからない。今後の配布で実際にどう変わるか、引き続き検証していく予定だ。
まとめ - Kiwi.comは「おもしろいOTA」になりつつある
カゴ落ちクーポン、友達紹介バウチャー、そして今回のClubバウチャーと、Kiwi.comはこのところ割引やキャンペーンの仕組みを次々と整えてきている。有象無象のOTAが乱立するなかで、「戦略的に使えば得をする余地がある」という意味では、かなり面白い存在になってきた。
ただ受け身でいるだけではほとんど恩恵を受けられない。バウチャーにしても、カゴ落ちクーポンにしても、自分から動く人向けに設計されている。それが合う人にとっては、使いがいのあるOTAだと言えるだろう。