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【体験レポ】ジョン・ウィックの没入型アトラクション「John Wick Experience」を体験してきた - 英語力どこまで必要?日本人でも大丈夫?徹底レビュー【ラスベガス】

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はじめに:ジョン・ウィックファン必見の聖地がラスベガスに爆誕

ラスベガスの新たなイマーシブ空間「AREA 15」内にJohn Wickファンのための聖地が爆誕!

『ジョン・ウィック』シリーズのファンなら、これは見逃せない。あの殺し屋たちの世界「コンチネンタル」に、自分自身が足を踏み入れられる没入型アトラクションが、ラスベガスに爆誕している。その名もJohn Wick Experience。2025年3月にオープンしたばかりの、比較的新しい施設だ。

映画のセットを再現しただけの「見る」アトラクションではない。自らミッションを受け、仲間とともにコンチネンタルの世界を生き抜く、体験型の一大エンターテインメントだ。ジョン・ウィック好きの私としては、行かないという選択肢はなかった。

そして、いざ日本語で情報を探してみると、これがほとんど出てこない。英語のレビューは山ほどあるのに、日本語での体験レポートが見当たらないのだ。ならば、と一念発起。日本人による飛び込みレポートとして、その全貌をお届けしようと思う。

没入エンタメの巣窟AREA15

John Wick Experienceがあるのは、ラスベガス中心部からほど近い没入型エンタメ施設AREA15。ここは施設そのものが異世界で、映画スタジオLionsgateらが手がけたこのJohn Wick Experienceのほかにも、宇宙を舞台にしたVRアトラクション「Interstellar Arc」など、多彩な没入体験が集まっている(前回記事のJuneteenthイベントもここで開催されていた)。ラスベガスに来たなら、一日つぶす価値のあるスポットだ。

www.kosupatravel.com

まずは予約──公式 vs GetYourGuide

チケットは公式サイト(https://johnwickexperience.com/)からも予約できる。公式だと各種の特典やオプションを付けられるのが魅力だ。ただ、私が比較したところGetYourGuideの方が安かったので、今回はGYG経由で予約した(※料金は時期やキャンペーンで変動するので、両方見比べるのがおすすめ)。参考までに、料金は概ね$50前後からで、AREA15の複合パスにバンドルする手もある。人気で売り切れやすいので、早めの予約が安心だ。なお火曜は休みなので注意。

johnwickexperience.com

当日は「30分前入り」が鉄則

ここが重要なアドバイス。指定された時間(スロット)の30分以上前には到着して、受付を済ませておこう。というのも、本編が始まる前の待ち時間から、すでに世界観がはじまっているからだ。

受付を抜けると、そこには映画でおなじみ「The Continental」のバーを模した空間が広がっている。あのコンチネンタルの円形エンブレム、アールデコ調の意匠、そしてずらりと並ぶ酒瓶。

壁にはヴィンテージの絵画が飾られ、まさに映画そのままの退廃的でラグジュアリーな空気が漂っている。呼ばれるまでのあいだ、ここで一杯やりながら待てる仕組みだ。

しかもこのバー、メニューの作り込みが尋常じゃない。ハンドクラフトのカクテルはどれも$20で、名前からしてファン垂涎だ。「The Elder(長老)」「The Marker(義理の証)」「The Marquis」「The Continental Sidecar」、そして「Fortune Favors the Bold(大胆な者に幸運は微笑む)」──シリーズを観た人なら思わずニヤリとする名前が並ぶ。それぞれに世界観に沿ったフレーバーテキストまで添えられている凝りようだ。

そして、記念品としてあの世界の金貨(ゴールドコイン)まで受け取れる。あの、殺し屋たちの通貨として登場する金貨だ。ずしりとした本格的な作りで、これだけでもファンにはたまらない宝物になる。

私も少し早めに着いて、さっそく一杯。「一番ジョン・ウィックっぽいカクテルを」と頼んだところ、出てきたのは「Fortune Favors the Bold(大胆な者に幸運は微笑む)」。『チャプター4』の名台詞そのままの名を冠した一杯だ。メスカルをベースに、桃リキュールと蜂蜜、レモンを合わせたショートカクテルで、リムには塩があしらわれている。

クールな振る舞いは、裏社会のバーテンダーを思わせる。

名前の由来からしてこれ以上ないチョイスだと悦に入っていたのだが、バーテンダーから「開始前に飲みきらないといけないから注意してね」と釘を刺され、一口飲んで納得。これがめちゃくちゃ強い!メスカルがガツンと効いていて、本編前にへべれけになりかけた。強いカクテルを選ぶ人は、時間に余裕を持って飲みきろう。

本番の構成──ネタバレなしで語れる範囲で

コンシェルジュ役のスタッフに呼ばれると、いよいよ扉の奥へ。ここからが本番だ。会場内は写真撮影NGだったのと、あまり詳細に書くとネタバレになってしまうので、核心は伏せる。その上で言えるのは、とにかく最高だったということ。

大きな筋立てとしては、まさにあのコンチネンタルのネットワークのなかで、ミッションを受け、支度を整え、その解決に向かっていく、という流れだ。十数の凝ったセットを部屋から部屋へと渡り歩いていく。世界観の再現度が凄まじいので、映画の1作目・2作目をしっかり予習しておくと、細部の作り込みへの感動が段違いになるはずだ。

体験のなかには、脱出ゲームのようなちょっとした謎解き、仲間との協力プレイロールプレイ、そしてガンシューティングなどの要素が詰まっている。約12人のチームで挑む構成で、仲間とコミュニケーションを取る形式である他、コンチネンタル側のスタッフ(アクター)から急にイジられる、なんて一幕もある。ちょっとした推理力も問われる場面があった。

英語力の現実──「ついていく」と「戦力になる」の差

ここが本レポートの核心だ。ある程度英語が分かれば、場を乱すことなく流れについていくことは、おそらくできる。だが、謎解きで仲間と議論したり、アクターの即興のイジりに切り返したり、ロールプレイで物語に貢献したりして「戦力」になるには、かなり高い語学力が要るというのが正直な印象だ。アクターの英語は容赦がないし、ネイティブ同士のスピーディーな相談に割って入るのは、上級者の私でもなかなか骨が折れた。

ちなみに当日は、私以外の参加者は全員アメリカ人。外国人利用者、とりわけアジア顔は私だけだったので、さながらCaine気分である。それでも十分に楽しめたので、「英語に自信がないと絶対無理」というわけではない。ただ、真価を味わい尽くしたいなら英語力はあるに越したことはない、というのが結論だ。

クリアの先に待つ「隠しバー」The Unseen Bar

ミッションをクリアすると、最深部にある隠しバー「The Unseen Bar」へとたどり着く。アングラで秘密めいた雰囲気のこのバーには、メインのコンチネンタル・バーとはまた別の専用メニューが用意されていて、ここでもう一杯やれるという趣向だ。ここまでたどり着いた者だけが入れる、という特別感がたまらない。薄暗い照明のなか、任務を終えた高揚感とともに味わうドリンクは、同じ酒でも二割増しで美味い。

ここではブラックベリーのモスコミュールを頂いた

そして、ここで白状しておきたい小話がある。実は私、この重厚な世界観に気合を入れすぎて、黒のジャケットをビシッと着込んで参戦していた。コンチネンタルに来るならジョンのようにドレスアップすべきだろう、と。……が、灼熱のラスベガスでジャケットなんて着ていたのは、私ただ一人。周りはTシャツにハーフパンツというTHEアメリカンな軽装ばかりで、砂漠の街の6月の暑さを完全に甘く見ていた。

筆者は人一倍張り切ってしまったが、この裏社会ではドレスコードは無用。

とはいえ、この秘密のバーでキメ顔の記念写真を撮るには、このジャケットがドンピシャにハマった。雰囲気作りとしては大正解だったと、自分に言い聞かせている。

そんな格好で、同じチームだったアメリカ人グループと、ここでちょっとした打ち上げ飲みをした。ジョン・ウィックという共通言語を通じて、その場限りの仲間とこういう関係を築けるのは、なんとも嬉しい体験だった。「あの体験を一緒に乗り越えた」という事実が距離を縮めてくれる。

締めはギフトショップで

そして最後はギフトショップ。黒と金で統一された重厚な内装で、コンチネンタルの金庫扉を模したディスプレイがまた格好いい。ここでしか手に入らないTシャツやグッズ、あの世界の“アイテム”たちが所狭しと並んでいる。ここまで濃密な体験をしたあとだと、財布の紐は自然と緩む。

まとめ──そして『チャプター5』で、さらに話題沸騰の予感

ショーケースには、映画制作中に描かれたと思しきジョン・ウィックのスケッチまで展示されていて、ファンとしては見入ってしまう。

John Wick Experienceは、ファンにとってはまさに夢の世界に飛び込める最高のアトラクションだった。英語力については、「流れについていくだけなら何とかなる、フルに戦力として楽しむなら上級者向け」というのが率直な評価だ。予約は難しくないので、シリーズが好きなら迷わず飛び込んでほしい。そして行く前に、ぜひ1作目と2作目の予習を。コンチネンタルの世界は、あなたが思っている以上に「本物」だ。

そして最後に、ファンには嬉しいニュースを。シリーズ最新作『ジョン・ウィック:チャプター5』の制作が、すでに公式に発表されている。キアヌ・リーヴスの主演続投、チャド・スタエルスキ監督の続投も確定済みだ(公開は2027〜2028年が目標とされ、それに先駆けてドニー・イェン主演のスピンオフ『Caine』やアニメ前日譚の公開も控えている)。新作が公開されれば、このJohn Wick Experienceもさらに話題沸騰、予約はますます激戦になるだろう。行くなら、話題が過熱する前の“今”がねらい目かもしれない。