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カスバ・タウリルト、シネマ・ミュージアムで古き良きモロッコを体感!砂漠の玄関口「ワルザザート(Ouarzazate)」でマグリブ・ディープ文化に触れよう②

ロッコ旅行といえば、マラケシュやフェズなどの旧市街やシャウエン(シャフシャウエン)の可愛い町並みをを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、モロッコの魅力はそれだけではありません。今回は、少し足を延ばして砂漠の玄関口と呼ばれるOuarzazate(ワルザザート)へ訪問してきたので、滞在レポートを執筆いたします。

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朝の涼しいうちにひたすら散歩

ワルザザートは砂漠の玄関口のため、日中は灼熱のごとく熱くなります。そのため、散歩をするなら朝早くスタートしましょう。

とりあえず途方もなくN10号線に沿って歩いてみる。砂漠の玄関口というだけあって、このまま徒歩で砂漠にたどり着けそうだ。

砂漠と言えば砂漠だが、いわゆる砂砂漠ではなくて岩石砂漠が広がってきた。1kmほど歩いたものの、ひたすら岩石砂漠が続くのみだったのでUターン。

市街地の方へ戻ってきた。朝早いためかまだ住民はほとんどいないが、土とレンガ造りの住宅街が美しい。

ほんのりヨーロッパみを感じるかわいい子窓。何の変哲もない住宅街だが、歩いていて飽きない。

カスバ・タウリルト(Taourirt Kasbah)を訪問する

続いて、そのまま市内を西へと歩み、カスバ・タウリルトを尋ねてみた。カスバ・タウリルトについての日本語紹介記事がネット上にほとんど見当たらないので、ここで補足をしておくと、カスバとは城塞都市のこと。 17世紀に建てられ、かつてはアトラス山脈のこの地域を支配していたグラウィ家の本拠地でした。カスバは日干しレンガと粘土で作られ、城壁、塔、中庭、モスクなど、多くの印象的な建物が合わさる複合施設となります。

そんなカスバ・タウリルトの中を探検します。かなり広い上に縦構造も複雑なため、気を抜くとすぐに迷子になってしまいそう。

屋上まで登っていくと、その規模の大きさが一層わかります。日本の城跡はほんの一部しか立ち入りできなかったりと自由度が低いですが、カスバ・タウリルトは敷地内をかなり自由に行動することができます。

ここで鬼ごっこをしたら鬼が圧倒的不利になってしまうだろうなあ。

適当に歩いていたらまた上に出てきてしまいました。もはやどこから入ってきたのか思い出せません。やはり迷子になってしまいました。

下を目指しながら歩んでいると、何やらギャラリーのようなものの入り口を発見。現在カスバはただの城跡ではなく、ギャラリーやカーペットショップなどが入居しています。

ギャラリー内にはアラビア文字の美しいカリグラフィが展示されていました。アラビアン・カリグラフィは日本の書道に類推されることが多いですが、色彩を用いている点でより有機的で絵画よりな印象を個人的に受けます。

カスバ・タウリルトを横から覗くとこんな見た目。城塞都市・城塞集落という名のふさわしい圧倒感。より一層規模の大きさが分かりますね。

民芸品を物色する

カスバ周辺で民芸品を物色します。カーペットやヒジャブを販売しているお店がとにかく多い印象。

大小さまざまなカーペットを取り扱うお店の中に入ってみました。店主さんが色々とカーペットを広げて見せてくれます。欲しい気持ちは山々だったものの、この先の旅程を考えると持ち運ぶことができず、お礼を言ってお店を後にします。

こちらは、見学だけでも良いから!とお誘いいただいた別のカーペット屋さん。様々な柄のカーペットが掛けられておりとても可愛い店内です。これらの模様はベルベル人の伝統パターンなのでしょうか。ペルシャ絨毯とは異なる、幾何学的なデザインが好奇心をくすぐります。

シネマ・ミュージアム

カスバから道路を挟んですぐ反対側、シネマ・ミュージアム(Musee du Cinema / Cinema Museum)へ向かいます。Ouarzazateは、「モロッコのハリウッド」と呼ばれるほど多くの映画のロケ地として使われており「アラビアのロレンス」や「グラディエーター」などの名作映画もここで撮影されました。このシネマミュージアムでは、撮影スタジオ見学を通じて、文字通り映画の世界を体験することができます。

ミュージアムの入り口。

中には宮殿調の空間があったり。

現地ベルベル人の居住地のようなテントがあったり

中庭のような空間があったり、とモロッコらしい建築が並びます。もっとハリボテな感じを想像していましたが、かなりちゃんとした建物です。

瓦屋根の建築も登場。こちらは別の国の世界を模した形なのか。映画をちゃんと予習してくればよかった。映画を観たことがある人なら、より一層感動が強いかもしれませんね。

Cinema Museumを一周すると、民芸品販売エリアにたどり着きました。カスバで売られていたようなカーペットやヒジャブのみならず、現地料理に使用するタジン鍋なども売られています。

続きは続編記事にて

午前中からノンストップで散歩し続けてきたので、そろそろお昼ご飯を探しに行きます。観光地目口は一旦やめて、午後からはモロッコ現地住民の暮らしに触れる旅を行ってきました。次回記事にて詳しく記していきますので、乞うご期待を!

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