タイ北部にある古都チェンマイ。近年、その魅力は世界中に知れ渡り、多くの観光客が訪れるようになりました。バンコクからチェンマイへのアクセス方法はいくつかありますが、中でもおすすめなのが寝台列車です。今回は、実際にタイの寝台列車に乗車してバンコクからチェンマイまで旅した体験をレポートします。
タイの寝台列車
タイ国鉄は、バンコクからチェンマイなどの主要都市を結ぶ夜行列車を運行しています。日本のような新幹線や高速鉄道はありませんが、片道14時間という長旅も、寝台列車であれば決して苦になりません。
車内は、2段ベッドが並ぶ車両と、個室の車両があります。2段ベッドの車両は、エアコン付きと非エアコンがあり、エアコン付きの方が料金が高くなります。
座席の等級
タイ国鉄が運行する寝台列車は、大きく分けて3つの等級があります。
1等: 個室でエアコン付き。シャワーやトイレも完備されています。
2等: 2段ベッドが並ぶ車両で、エアコン付き。個室はありませんが、カーテンで仕切ることができます。
3等: 通常の電車のシートのような座席タイプで、エアコンなし。最も安価ですが、扇風機は設置されています。
今回利用したのは、2等エアコン付き車両です。なお、上記の部屋タイプは列車の種類によっても異なるため、事前に利用する列車の仕様について個別で確認頂くことをお勧めいたします。
今回利用した路線
バンコク(クルンテープ)駅からチェンマイ駅までの路線を利用しました。この路線は、タイ北部を代表する都市であるアユタヤやピッサヌロークなどを経由する。21時に出発する夜行列車なので、移動中に就寝することができ、翌朝7時過ぎにはチェンマイに到着することができます。
いざ乗車
クルンテープ駅に到着し、チケットに書かれた車両番号と座席番号を確認します。列車はすでにホームに入線しており、多くの人たちが乗り込んでいました。
我々の2等席が並ぶ車内に入ると、通路を挟んで左右2列、上下2段のベッド備えられています。思ったよりも広く、快適な印象です。ベッドにはマットレスとブランケットが用意されており、十分な睡眠が取れそうでした。
車内の様子
荷物を置いてひとまず車内を探検してみます。通路の奥には、食堂車とトイレがあります。食堂車では弁当や軽食を販売しており、車内販売もしていました。今回は事前にローカルスナックを用意して持ち込んでいたので、飲み物だけを購入しました。
座席に戻り、お菓子パーティーを開きます。夜間は窓の外の景色は真っ暗な上、室内の光が反射して何も見えませんので、お菓子や本、ゲームなど、暇つぶし対策を持参することをおすすめします。
23時頃になると、車内は消灯されます。明日に備えて就寝しても良し、ぼーっと星空を眺めるも良し。思い思いに過ごしながらいつの間にか眠りに落ちます。
翌朝
翌朝、6時頃に目が覚めた。車窓を見ると、空が白け始めており、徐々に景色が見えてきた。緑豊かな田園風景や、山間部の集落などが目に飛び込んでくる。列車は、途中いくつかの駅に停車する。ランプン駅に停車すると、ちらほらと人が乗り降りしている。いよいよチェンマイが近づいてきたようです。
チェンマイ到着
それから30分ほどで、いよいよチェンマイ駅に到着しました。予定どおり、朝7時過ぎに下車することができました。
まとめ
タイの寝台列車は、移動手段としてだけでなく、旅そのものを楽しむことができるユニークな体験でした。ホテル代も節約できるので、時間と体力に余裕がある方はぜひ利用してみてください。
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