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【乗船編】大型客船「橘丸(たちばなまる)」に乗って三宅島まで行ってみた。チケット購入から到着までの流れを大公開!その②

前回に引き続き、三宅島行き客船「橘丸(たちばなまる)」の乗船体験レポートを執筆していきたいと思います。

東京から船で気軽に・格安で行ける離島として人気の三宅島。ですが、肝心の交通手段である船(大型客船・橘丸)の詳細についてあまり説明がされているサイトがなく、当日の乗船の流れや必要物資などを知っておかないと、船の中で困ってしまう可能性があります。そこで、本記事では実際に大型客船の乗船チケットを購入し、三宅島で下船するまでの流れを詳細にレポートしていきます。

前回の記事【事前準備編】はこちらから

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竹芝のフェリーターミナル(竹芝桟橋)へ

ゆりかもめ竹芝駅へ。ルートによっては、浜松町駅や大門駅から歩いた方がスムーズにたどり着けるかも。

いよいよ出発当日。東京からの客船は竹芝桟橋の客船ターミナルから出港するので、竹芝を目指しましょう。竹芝客船ターミナルへは、竹芝駅からだけではなく浜松町駅や大門駅からも歩いて行くことができるので、遠方から飛行機で東京へ訪れる方は羽田空港着の便を利用すると移動がスムーズですね。

フェリーターミナルの中はこんな感じです。手前のチケットカウンターで予約番号を知らせて紙チケットを発行してもらいましょう。

飛行機と違い出発の何時間も前にターミナルに到着する必要はありませんが、可能であれば出発時刻30分前までに到着していれば安心かと思います。また、客船のチケットは飛行機等とは異なりQRコードなどの電子形式では発行されません。ターミナルについたら、まずチケットカウンターに並んで予約番号をスタッフに見せ、紙のチケットを受けとる必要があるのでご注意を。

カウンターで無事二名分、往復分の客船「橘丸(たちばなまる)」乗船券を発行していただきました。前回記事でも説明しましたが、複数名分のチケットをまとめて予約すると連番で席を用意して貰えます。乗船チケットを受け取ったら、ターミナル中央のデスクで氏名などの情報を書き込みます。

出発時間に変更がないか、念のためチェックしておこう

橘丸の出港時刻は予定通り22:30。少し早めにターミナルに到着してしまったので、時間をつぶします。周りでは、ビール片手に待合エリアの席で酒盛りをしているおじさまがたがちらほら。

22時台に唯一開いていたショップ

暇つぶしにターミナルをうろうろしていると、ほとんどの土産屋さんやレストランが閉店している中唯一「Shop竹芝」というコンビニだけオープンしていることを発見。

Shop竹芝にはシュノーケリング、ダイビング用品がたくさん並べられていました

Shop竹芝をただのコンビニと侮ることなかれ、なんとマスクやフィン、そしてブーツなどのダイビング・シュノーケリング用品が沢山陳列されています。万が一自分のシュノーケリングギアを家に忘れてきたとしても、出発前にShop竹芝に寄りさえすれば大抵のものは何とか揃いますね。

東京汽船ゆるキャラ

その他にも、東京汽船ゆるキャラグッズやキーホルダーなど、ここならではのお土産もたくさん並べられていました。旅の終わりにはもう一度Shop竹芝に寄って記念のお土産を物色しても良いかもしれませんね。

いざ橘丸に乗船

そうこうしていたらいよいよ出発時間となり、ターミナル内にアナウンスが響きます。特等席の客から順々に呼ばれ、しばらく待つうちに特2等席の我々にも声がかかりました。

橘丸は黄色い船体がアイコニック

切符を片手にいよいよ橘丸へ乗り込みます。搭乗前に、スタッフに乗船券を提示し、半券をちぎってもらいます。黄色いカラーが特徴的な橘丸に、これからついに乗船です。

列になって順番に乗り込んでいきます。ちなみに大きめのバックパックやキャリーケースなどは、指定席と別に預けるスペースがあるので、ダイビングギアなどで荷物が嵩んでいる人もご安心を。

橘丸の船内の様子

続いて船内の様子を紹介します。

特2等席の室内

今回往路で利用した特2等室はこのように、2段ベッドが並ぶ構造になっており、カプセルホテルや寝台列車のようなイメージに近いです。

こちらの写真がちょうど指定席一つあたりの空間になります。コンパクトな空間ですが、マットレスが敷かれたボックス内に、枕やシーツ、掛布団用毛布が用意されており、寝心地は申し分ないです。写真右手にはライトと共に電源コンセントも完備されており、三宅島旅行に備えてスマホ充電もばっちり行えます。左手側は貴重品入れで、100円玉を入れて鍵をかける構造となっています。

雑魚寝スタイルの2等室

ちなみに復路で使用した2等室はこんな感じで雑魚寝スタイルです。簡易枕は用意されていますが、毛布は100円を払ってレンタルする必要があります。カーペットマットはそれなりに柔らかく、意外と寝心地が良いです。各席の頭上にコイン式貴重品入れが設けられており、セキュリティ的にもそこまで心配はありません。

100円で毛布のレンタルも可能

ただ、コンセントが写真奥のテレビ下2か所にしか設けられておらず、他の客と取り合いになる可能性があったり、夜遅くまで会話をしたりテレビを見る客がいる可能性があったり、と少々リスクを伴うのが2等室。復路の日中便として使用するのはおすすめですが、しっかり睡眠をとる必要がある往路便での使用は少しリスキーかもしれません!

荷物を置いたらすぐに甲板へ上がろう

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さて、席へ着いて一休みしたり船内を散策したい気持ちを抑え、荷物を置いたらすぐに甲板(展望デッキ)に上がりましょう。なぜなら、出発直後の30分こそが、この船旅の醍醐味だからです!

展望デッキへ上がり、ビール片手に東京の夜景を海上から望む乗客たち

竹芝から出港した橘丸は、港区のビル群や東京タワー、そしてお台場のフジテレビなどを望みながら沖へ沖へと進んでいきます。普段見られない都会の景色を船の上から見れるひと時はまさにこの旅ならではの特別な体験と言えるでしょう。

そして、クライマックスがレインボーブリッジの通過シーン。

手を飛ばせば届きそうな位置にレインボーブリッジが。橘丸のマストがスレスレになりながら通過してきます。

「これからレインボーブリッジを通過します!」とのアナウンスが展望デッキに轟くと、もう間もなく目の前にレインボーブリッジが。普段は決して通ることのない橋の下をくぐりぬけます。デッキでビール片手に酒盛りをしている客たちもこの時ばかりはカメラを取り出し、通過シーンを写真に収めます。ふと横を見ると「橘丸が当たっちゃうよ!」と心配そうな声を上げる子供のお客さん。本当にそんな距離感で、レインボーブリッジにスレスレの場所を橘丸のマストがくぐり抜けていく様子は、我々大人でさえ息を飲んでしまいます。

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レインボーブリッジ通過後も、第六台場や港南の工場地域、そして羽田空港やすぐ頭上を通過する飛行機など、見どころはまだまだ沢山。涼しい夜風に浸りながら、東京の夜景を肴に甲板でお酒を飲むのが乗船後のオツな過ごし方と言っても過言ではないでしょう!

いかがでしたでしょうか?

三宅島行き客船「橘丸(たちばなまる)」の乗船体験レポートを書いてきましたが、まだ旅は始まったばかり。次回の記事では船内の散策の様子や船内での過ごし方について詳細レポートを執筆いたします。

次回記事はこちらから

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この記事を書いたライター:
 
楽家や写真家、3Dアーティストとして活動する傍ら年間数十本の弾丸海外旅行に勤しむコスパトラベラー。陸上だけでなく、海の中や空の上の世界も楽しめるような記事をお届けします。