夜空に満月が浮かぶウガンダの首都カンパラ。街の喧騒が静まり始めた頃、私はMash Poaバスセンターへと向かっていた。これから乗るのは、ルワンダの首都キガリへ向かう夜行高速バスだ。アフリカの大地を夜通し走り、朝には別の国にいるというワクワク感と、少しの不安を抱きながら、私はバスの到着を待った。
Mash Poa高速バスとは?
Mash Poaは、東アフリカを中心に長距離バス路線を運営するバス会社。比較的新しい会社ながら、安全かつ快適なサービスを提供することで評判を得ている。今回利用するカンパラ-キガリ便は、夜11時半にカンパラを出発し、翌朝8時頃にキガリに到着するスケジュールだ。
現地で直接座席予約
事前にオンライン予約も可能だが、偽サイトや詐欺サイトも存在しており、またサイトによって座席レイアウトが全く異なっていた上に、座席レイアウトが予告なく変更となる場合があると聞いていたため、私は現地で直接座席予約することにした。幸いにも、バスセンターはカンパラ中心地近くにとっていたホテルからも歩いていける程の距離にあったため、搭乗前日に前もって訪問することが出来た。
独立型シートの「VIP Seat」を予約
パスポートを提示し、窓口でカンパラ-キガリ便のチケットを購入する。料金は当時の金額で40,000ウガンダシリング(約1,500円)。
ちなみに、セキュリティ上の理由から、独立型の「VIP Seat」を予約した。相席タイプの通常シートだと、手荷物が消えていたり、とトラブルが起こることもあるそうだ。
深夜バスに乗車
乗車日当日、指定された時間にバスセンターへ集合。搭乗までの時間、自販機でジュースを買ったり、軽食を食べたり、日用品を物色したり、など乗客は各々自由に過ごす。待機スペースでしばらく待っていると、ケニア、ウガンダ、ルワンダの国旗を背負ったバスが到着した。順番にチケットを見せてバスに乗り込む。
悪路と振動、そして眠れない夜
バスが走り出すと、車窓には満月が照らすアフリカの大地が広がった。しかし、美しい景色を楽しむ余裕もなく、旅を経て蓄積された強烈な疲労に襲われる。しかし、道中の悪路と振動、周囲のローカル客の大きな会話で、結局一睡もできなかった。
国境に差し掛かり
翌朝6時頃、バスはルワンダ国境に到着。全員バスから降ろされ、待機所で数十分待たされる。その後、セキュリティによるパスポート確認と手荷物検査が行われた。30人強の乗客全員の手荷物を手作業でチェックするため、かなりの時間がかかった。
野良両替商との出会い
検査が終わると、パスポートにスタンプが押され、ルワンダへの入国が完了。その間、とことことやって来たローカルルワンダ人が、米ドルとルワンダフランの両替をしないかと声をかけてきた。野良両替商らしいが、意外とレートが良かったので、そのまま200ドルほど両替をお願いした。
キガリ到着
再度バスに乗り込み、ルワンダ国内を進む。車窓からは、緑豊かな風景が広がっていた。1時間弱ほどバスに揺られ、最終的にキガリに到着したのは午前9時を過ぎていた。予定時刻を大幅に超えていたが、無事にルワンダへ入国することができた。
いかがでしたでしょうか?
悪路や振動で眠れなかった夜、国境で出会った野良両替商、そして緑豊かなルワンダの風景。アフリカの旅ならではの経験は、私の心に深く刻まれた。
夜行高速バスでウガンダからルワンダへ越境することは、時間と費用を抑えたい旅行者にとって有効な手段だ。しかし、悪路や国境手続きによる時間ロス、夜行バス特有の不快感など、いくつかの注意点も存在する。利用する際には、事前にしっかりと準備しておくことをお勧めする。
最後に一言。夜行バスの旅は、単なる移動手段ではない。それは、冒険であり、発見であり、そして成長の機会なのかもしれない。
\この記事が気に入ったら是非クリックで応援してください!/