アフリカでサファリといえばケニアやタンザニアの国立公園!というイメージをお持ちのあなた。もちろん大正解ですが、おそらく旅行プランを調べる中で「ケニアやタンザニアの国立公園サファリってめちゃくちゃ高い!」とびっくりしませんでしたか?
大人数で参加したり、パッケージツアーに参加すると多少金額が安くなりますが、やはりサファリはなるべく少人数でプライベート感のある体験こそが醍醐味ですよね。
実は、ケニアやタンザニアといった定番国のサファリではなく、少し外したルワンダのサファリへ行くことで、格段に金額が下がるということをご存じですか?
今回は、穴場であるルワンダのサファリについて、料金や大まかな当日の動き、また現地レポートを紹介します!
2万円台でデイトリップを楽しめるルワンダ「アカゲラ国立公園」
今回紹介するのはルワンダ東部国境に面するアカゲラ国立公園(Akagera National Park)。サバンナや湿地帯などがメインの広大な土地を持ったアカゲラ国立公園はルワンダ随一の動物の宝庫。象やライオン等といったいわゆる「Big 5」を筆頭に、キリンやシマウマ、ハイエナやインパラ、カバ、サイ、バッファロー、そして猿やカンムリヅルなど多種多様の野生動物が生息しています。
アカゲラ国立公園でしか見られない固有の動物がいる、というわけではないのですが、言い換えると他の国立公園に引けを取らないバランス感のある国立公園だということができます。
そんなアカゲラ国立公園の最大の特徴は、何といっても安いこと!通常、単身~少人数グループでサファガイドに依頼をしてケニアやタンザニア等の著名サファリへ行こうと思うと一人当たり5万円~10万円は掛かりますが(グループツアーでも4万円以上が相場です)、アカゲラ公園のサファリの場合は一人につき2万円台で利用をすることができます。実際に私は単身バックパッカーとして現地の会社に今回のゲームドライブをアレンジしていただきましたが、行き帰りを含むカーレンタル、ガソリン代、ガイド代、そしてパークへの入場料などすべて込みで200ドルで利用できました。カップルやファミリーなど、複数人で利用すれば、さらに金額を抑えることができます。
また、ケニアやタンザニアは国土が広大であるため、主要空港や市街地から国立公園までの距離が非常に長く、7~8時間も送迎ワゴンの中で過ごす必要が生じたり、場合によっては自ら国立公園までレンタカーで移動する必要がある場合があります。アカゲラ国立公園は、ルワンダの首都キガリからも車で2~3時間程度。海外での自動車運転に自信がない方でも、格安かつ安心してデイトリップを楽しむことができます。
アカゲラ国立公園サファリ(ゲームドライブ)の予約の流れ
では、具体的に予約の流れを説明していきます。ルワンダでのサファリは、ツアー会社や現地ガイドなど、様々な業態のビジネスがサービス提供をしていますが、お勧めはレンタカー会社によるサービスです。ツアー会社などはビジネスモデル上ツアーを通じてしっかりと利益を作り必要があるため金額が相応に高くなってしまいますが、レンタカー会社はカーレンタルビジネスの傍らのサイドビジネスとしてサファリゲームドライブガイドを提供しているケースも多く、そこまで利益追求型のビジネスで無いためか、金額がかなり抑えられている傾向があります。
それにサイドビジネスとは言え、基本的にどのレンタカー会社も経験豊富で、動物の生態や見どころスポット等、ツアー会社に全く劣らないサファリ知識を有しています。またツアー会社とは異なり、グループツアーではなく一団体に一人のガイド(ドライバー)がつくシステムとなるため、ガイドとも仲良くなりやすく、非常に濃い体験ができます。
ちなみに私は、最近アカゲラ国立公園へサファリに行った際は、Kigali Car Rentalsというレンタカー会社のサービスを利用しました。
kigalicarrentals.comなお、これらルワンダのレンタカー会社のホームページ上には通常サファリのためのオンライン予約フォームなどはないので、メールやWhatsapp(海外版SNS)を使用してコンタクトを取り、文面で金額お見積もりをお願いする必要があります。先方とのスケジュール調整なども考慮し、遅くとも予定日の1か月前にはコンタクトを取り、日にちを抑えておくとよいでしょう。
今回は、先方と交渉した結果150ドルのサービス料と、50ドルの国立公園入場料(サービス提供会社を問わず、国立公園に入場する際に必ず公園に対して支払わなければならない料金)で、合計200米ドルで利用できることとなりました。
※ちなみにルワンダでは、自国通貨以外(ルワンダフラン)に米ドルも広く流通しています。予め、ドル建てかフラン建てか、支払い通貨を確認するようにしましょう。
ちなみに料金は、現地滞在先ホテルでお迎えの際に現金で支払いました。
プランが決まったら、前もって集合場所を調整しましょう。キガリ市内であれば滞在先のホテルまで迎えに来て貰えるので、予め先方に住所を伝えておきます。ちなみに、当日の集合は場所や条件にもよりますが朝5:00となります。前日は早めに寝てしっかりと休養を取っておきましょう。
余談ですが、私はキガリ市内のホテル「オテル・デ・ミル・コリーヌ(Hotel des Mille Collines)」を利用しました。こちらは映画「ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)」の題材となったホテルで、アフリカで最も有名なホテルと言っても過言ではありまぜん。宿泊はもちろん、ランチビュッフェだけの利用も可能なので、是非この機会に訪ねてみてください。
サファリ当日の流れ
当日は、動きやすい格好で行動し、予め決めておいた集合場所でガイドにピックアップしてもらいましょう。アカゲラ公園入口まで2~3時間のドライブとなりますので、この間にしっかりガイドさんと打ち解けておくと、後々のゲームドライブが楽しくなりますよ!
アカゲラ国立公園は南北に長く、大きく北から入るルートと南から入るルートがあります。天候などによって変わりますが、よりドラマティックなサファリを体験したいなら、南から入場して北出口から抜けるルートをお勧めします(逆に北から入場すると、最大の見どころを序盤で楽しむ形になります)。ガイドさんに相談してみましょう!
入場手続き・準備が整ったらいざ国立公園の中へ!早速動物たちがお迎えしてくれます。
スタックしてしまったら
アカゲラ国立公園では一般的な自動車でもゲームドライブができますが、4WD(四輪駆動自動車)と比べてぬかるみにハマりやすい(スタック)という危険があります。ですがご安心を。スタックした場合は、別の自動車が通り掛かるのを待って、ぬかるみ脱出を手助けしてもらいましょう。
一番の見どころ:北ゲート付近のサバンナ平原
半日程度のサファリもいよいよ終盤に差し掛かったころ、一番の見どころスポットが姿を現します。それが、北ゲート付近のサバンナ大平原!360度方向に広がるサバンナ平原のど真ん中で、アフリカの大地を感じましょう。
ここでは時間を多めに取り、車から降りて、新鮮な空気をたっぷり吸って動物たちと共に過ごすと良いでしょう。動物に直接触ることは控えたほうが良いですが、運が良ければかなり至近距離に寄ることもできます。
シマウマとキリンに囲まれながら、持参したランチとともに小一時間原っぱに座って過ごした時間は大変印象深かったです。
ちなみに、この日は残念ながら草食動物ばかりしかお目にかかれませんでしたが、条件が整えばアカゲラ国立公園にはライオンやヒョウ、そして象やサイ等のいわゆるBig 5をすべて見ることができます。天候の異なる日に、何度か訪れてみても良いかもしれませんね!
いかがでしたでしょうか?
今回は、穴場であるルワンダのサファリについて、料金や大まかな当日の動き、また現地レポートを紹介しました。ケニアやタンザニアの著名サファリは高額すぎて手が届かない、という方はぜひアカゲラ国立公園でのゲームドライブを検討してみてください!
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