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ウガンダのローカルパブで謎酒「ワラジ(Waragi)」を飲もう!【ウガンダ旅行記】

皆さんは、アフリカを代表するお酒「ワラジ」をご存じですか?少し前にテレビ等で取り上げられたことがあるらしく、ネット上でほんのり話題になっているお酒なのですが、今回原産国のウガンダで実際にワラジを飲む機会を得ることが出来たので、実食レポートと併せて紹介します!

ウガンダでポピュラーな蒸留酒「ワラジ(Waragi)」とは

「ワラジ(Waragi)」とは、ウガンダを中心に製造される蒸留酒で、バナナやキャッサバなどを原料に作られる、いわばウガンダのジンと評される飲み物。ウガンダではビールに匹敵するほど大衆的な飲み物で、日本でいうところの焼酎くらいの市民権を得ています。ただ、焼酎と違うところは、アルコール度数が40%と極めて高いうえに、割りものを使用せずにストレートで飲むことが多い点です。

ウガンダではUganda Breweriesが商業的に販売をしており、スーパーやコンビニでも見つけることができますが、一昔前には国民健康推進の名のもとに(その裏では、ウガンダにジンを輸出していた旧宗主国であるイギリス側の利益追求が目的としてあったという説もあり)国内での製造が禁止されていました。その後、政治的キャンペーンを経て許可制での製造が可能になり、今日では一般家庭でも密造されるほどの非常に大衆的なお酒としてウガンダ中に広まった、という歴史があります。

 

www.ugandabreweries.comもともと1960年代に英国軍人によってイギリスからもたらされた輸入ジンから影響を受けた国内製造のジンではありましたが、現在はワラジ特有の原料や香料を使用した独特の味となっており、一般的なジンとは少々風味が異なります。

ちなみに、日本では「ワラギ」として紹介される例も見かけますが、Waragiの名前は元々ウガンダ在留のイギリス人によって、現地語(ルガンダ語:Luganda)で蒸留酒を意味する「Enguli」という言葉に、「War Gin(ウォー・ジン:直訳で『戦争のお酒』)」という英語を掛け合わせて作られたものなので、「ワラジ」がより実態に近い発音となります。

ワラジをウガンダのローカルパブで飲もう!

そんなワラジですが、せっかくならコンビニで買ってホテルで飲むだけでなく、ローカル人と同じようなスタイルで、現地カルチャーを感じながら楽しみたいですよね。ということで、今回は現地のローカルパブに行ってワラジを飲んできました!

Kampala近郊のMpigiという小さな町のパブ

ウガンダはアフリカの中でも治安がかなり良いほうだとは言え、日本人一人でパブに行くとなるとちょっと目立ってしまうので、可能なら現地の知り合いや、グループで行くことをお勧めします。

今回は、SINA Villageで仲良くなった現地の青年たちに案内していただき、Mpigiという小さな町の賑やかなパブに行ってきました。

ビールとともにワラジが運ばれてきました

現地スタイルでは、テーブル単位で大量のボトルビールとともにワラジをオーダーして、各人自由に飲んでいきます。まずはビールで乾杯、とするのは日本と同様でした。

ウガンダでも最もポピュラーなラガービールの一つ、NILEビール

まずはNILEビールで乾杯。ウガンダを代表するビール製造会社、Nile Breweriesの定番ラガービールです。

nilebreweries.com

こちらも現地で大人気のClubビール

続いて、こちらもウガンダで大人気のClubビール。ウガンダ人はどうやらピルスナーが大好きらしく、日本人とも好みが近いかもしれませんね。

ワラジをついに飲んでみた!

ついにワラジとご対面

そしてついにワラジを飲んでみました。前評判ではドギツイ味だと聞いていましたが、意外とさっぱりと爽やかな味わいで、またほんのりバナナの香りを感じるソフトなジンでした。確かにアルコール度数は高く、ストレートで飲み続けているとあっという間に酔いが回りそうですが、味自体は美味しく、クセも変に強くなく飲みやすい味だと感じました。

Uganda Breweriesのワラジには、香りづけがされていないオリジナルのもの以外にも、ココナッツフレーバーパイナップルフレーバーの計3種ラインナップがあるので、甘い風味のアルコールが好きな方にとっても好評かもしれませんね。

ちなみに、案内をしてくれた青年Patrick君のお勧めで、ギネスビールで割って飲んでみましたが、非常に苦くて飲みにくい味になってしまったので、個人的にはあまり推奨しません笑

ビールとワラジをチャンポンするウガンダの飲みスタイルは、日本人だけでなく屈強な現地人もあっという間に酔いが回ってしまいます。気づいたらパブではみんな踊り始めていました。

いかがでしたでしょうか?

今回は、アフリカを代表するお酒「ワラジ」を紹介しました。意外とすっきりした味わいのワラジを通じて、文化的にもユニークな体験をしてみることで、きっとアフリカでの旅がより充実したものになることだと思います。気に入ったら、ぜひいくつかのフレイバーを試したり、割りものを使用してオリジナルのカクテルを作って飲んでみたり、思い思いに楽しんでみてください!

帰国した際に、以前お世話になったバーで「ワラジ パイナップルフレーバー」の振る舞い酒をしてみたところ皆様に大好評。炭酸水で割ってみると、絶妙なトロピカル風味が美味しい即席サワーになりました!

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この記事を書いたライター:
 
楽家や写真家、3Dアーティストとして活動する傍ら年間数十本の弾丸海外旅行に勤しむコスパトラベラー。陸上だけでなく、海の中や空の上の世界も楽しめるような記事をお届けします。