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そのフライト予約、ちょっと待った!発券前に知っておくべきマイレージ特典航空券の8つのデメリット【マイル利用の罠】

特典航空券は、航空会社のマイレージプログラムによって提供される魅力的な報酬の一つです。しかし、その利用にはいくつかのデメリットも存在します。特に、予約の難しさや実際の費用や万が一の場合のリスクなど、利用者が事前に理解しておくべき点があります。

今回は、これからマイレージを利用して特典航空券を発券する読者様へ向けて、マイル利用時の注意点、知っておくべきリスクについて紹介して参ります。

1. 予約枠が限られており、予約し辛いことがある。

特に日本発着の人気路線では、特典航空券の予約が非常に競争率が高いため、予約するのが難しい場合があります。基本的に、旅行の半年以上の前に席を押さえておかないと、希望通りの旅程でフライトを組むことができないと考えておいた方が良いでしょう。

一応、そんな条件下でも特典航空券を利用するために、一度韓国や香港などの近場の外国を経由する旅程を組む、という裏技も有りますが、そうするとトランジットが無駄に増えたり、欠航リスクが高まることになるため、必要以上に日程や目的地に柔軟性を持たせる必要があります。

2. サーチャージや諸税は無料にならない。

特典航空券を発券する際には、燃油サーチャージや諸税などの追加費用が発生します。これらの費用は現金で支払う必要があり、中距離便だと数万~数十万円に膨らむなど、予想外に高額になることもあります。せっかくマイルを貯めて発券したとしても、これらの費用を支払う必要があることを忘れてはなりません。

3. 普通に航空券を買ったほうが安いことがある。

先述の理由により、特典航空券を利用する場合、時には普通の航空券を購入した場合よりも高額になることがあります。特に、LCC等を利用することも選択肢に入れた場合、同じ日程で普通の航空券を購入した方が、マイル特典航空券で支払ったサーチャージ・諸税と比較して安くなっていることがあるかもしれません。せっかく貯めたマイルをはたいたのに、結局普通に買った方が安いとなるとガッカリしますよね。

4. 航空会社側の都合で勝手にキャンセルになることもある。

これは特典航空券に限った話ではありませんが、予約したフライトが航空会社側の都合でキャンセルになることがあります。予約した航空便がキャンセルになる場合、代替便を探すことが難しくなります。キャンセルの際には、通常航空券であれば自動的に代替便が当てられたり、旅程変更に柔軟に応じてくれるケースが多いですが、特典航空券の場合、他の航空券と異なり優先的な対応が受けられないこともあります。特に、ワンワールド航空会社、スターアライアンス航空会社などの提携会社特典航空券を利用していた場合は、JALANAでは航空便の振替に対応できないため、利用者にとって不利益な措置が取られてしまう事も少なくありません。

5. 空港の変更を行うことができない。

一般的に特典航空券を利用する際、出発空港や到着空港の変更ができません。これは万が一の場合の旅程の柔軟性を制限する要因となります。

例えば、上記で説明したフライトキャンセルの場合を挙げると、航空会社都合で旅程変更を余儀なくされたとしても別の出発空港を選びなおすことができません。要するに羽田発の便が欠航になってしまったため、代わりに同時刻帯の成田発便に予約変更をするということができないのです。羽田発便の違う時間帯の航空券に変更するか、もしくは一度旅行全体をキャンセルして 再度成田便で 特典航空券を予約し直す必要があります。

6. 途中区間からの利用ができない。

特典航空券を利用する際、各社ルールに基づき、一般的に予約した旅程の一部の区間だけを利用することはできません。したがって、最初のフライトに乗らなかった場合、権利拒否とみなされて予定全体がキャンセル扱いとなります。上記で説明したような、不都合な予約便キャンセル・変更が発生した場合にも、一部区間が変更になってしまったため、その区間だけ通常航空券を別途購入して、途中区間からマイレージ特典航空券旅程を利用する、という変則的な利用ができません。

7. 旅行キャンセル保証によって損害金をカバーされない。

多くの旅行キャンセル保険では、旅行キャンセルに伴う金銭的損害が補填されますが、特典航空券の場合、マイルを使用して発券されたため、一般的に保険の対象外となります。現金支払いをした燃油サーチャージや諸税についてはもちろん保険料が下りますが、せっかく貯めたマイルがパアになることは避けられないと思った方が良いです。

8. 席を指定できない。

航空会社や航路、条件によりますが、中には予約した航空便の席指定が行えないことも。航空会社としても、タダで飛行機に乗るマイラーよりも、しっかりとお金を払って航空券を買ってくれる利用者に対して付加サービスを優遇してあげたい、と思うのはもっともなことでしょう。一人旅なら許容できるものの、ファミリー旅行で予約した場合には、家族全員がばらばらの席に座るなんて寂しい旅行が待っていることも。予約枠に飛びつく前に、一度航空会社のサポート窓口に問い合わせて、利用条件について詳しく聞いておくことをお勧めします。

まとめ:

特典航空券を利用する際には、これらのデメリットを理解しておくことが重要です。マイルを有効活用するためには、慎重な計画と柔軟性が求められます。特典航空券を利用する際には、費用や制約などを十分に考慮し、計画を立てることが大切です。