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「中国で年越しカウントダウン」が余りおすすめじゃないワケ。上海で実際に年末年始を過ごした感想

今更ながら上海で年越しをしてきた際のレポートを執筆します!

日本でも年越しといえば、紅白歌合戦や除夜の鐘、カウントダウンイベントなど、様々な楽しみ方がありますよね。最近では、海外旅行で年越しを迎える人も増えています。

そこで今回は、中国の上海で年越しカウントダウンを体験してみた感想をお伝えしたいと思います。結論から言うと、中国で年越しカウントダウンはあまりおすすめできません。その理由を、詳しく説明して参ります。

中国における大晦日&正月

中国の正月といえば、旧正月にあたる「春節

中国では、旧正月である「春節」が最も重要な年越しイベントです。春節は毎年日付が変わり、2024年は1月22日でした。春節は1週間ほど休暇があり、家族や親戚が集まって盛大に祝います。

一方、12月31日の大晦日は、中国ではあまり重要視されておらず、前後日程に普通に仕事をしている人ばかり。日本の大晦日と比べると、街の雰囲気も盛り上がりもかなり控えめです。

実際に上海で年越しした感想

私は今回、上海で最も有名な観光スポットの一つである外滩で年越しカウントダウンを体験しました。外滩は、上海タワーなどの高層ビル群が立ち並ぶ近代的なエリアで、その景観から上海を代表する観光スポットとして人気を博しています。

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年越しの瞬間、何やらちょっとしたカウントダウンイベントが行われるらしいと聞きつけ、期待を胸に現場へと向かってみたところ、確かに警備員の誘導に従いながら大勢の中国人が外滩へと歩みを進めていました。

外滩へと向かっていく人々

警備員も待機する厳戒態勢。これは花火でもうち上がるのか?と期待が膨らむ。

これはドローンアートや花火でも打ち上がるのか?と期待を膨らませながら1時間ほど待ってみることに。しかし、いよいよ年越しまで秒読みとなったものの、誰もカウントダウンをしている素振りはない。えっここで会場は会っているのか?と不安に思ったものの、会場に間違いはないはず。

深夜の高層ビル群を目の前に、ただただ年が明けるのを待つのみ。

そしてついに年越しを迎えたその瞬間、目の前の高層ビルがピカピカピカと華やかに光りました。ついに何か始まったのか?いよいよ何か起こるのか?と身構えるものの、その後もただビルがビカビカ光るのみ。すぐ横のビルまでビカビカと光り出し、外滩中がビカビカパラダイスに。しかし期待していたような花火はなく、これといって大きなイベントもありませんでした。

上海タワーを中心に、高層ビルが一斉にライトアップ!思った感じとは違いましたが、今思うとこれはこれで綺麗でした。

周りのビルも光出す。なーんだこれだけか、という顔をしながらぞろぞろと帰る人々。

そのまま大きな盛り上りを見せることなくぞろぞろと帰路に着くローカル民たち。一年の大きなイベントに立ち会うぞ、という気持ちではなく、ただ近所に見物に来た、くらいの温度感で去っていく様子が印象的でいた。そう、中国での年越しカウントダウンは、我々が毎年楽しみにしている日本のそれとは大きく異なるものだったのでした。

理由は前述の通り、中国では親切の春節のほうがメインイベントであるから。例えるならば、日本国内で旧正月サンクスギビングが盛り上がらないのと同じようなイメージでしょうか。その後も、激しい人混みの中数十分粘って何とかタクシーを配車し、眠さゆえに気絶しかけながらホテルへ着く、という大変な一年の幕開けとなってしまいました。

それはそれで面白い体験に

そもそも今回はもともと中国で年を越すつもりはなく、トランジットで失敗したため日本に帰れなくなり仕方なく上海で年越しを迎える形となったのですが、今思い返すとそれはそれで非常に面白い体験になりました。「中国人にとっては年末年始は大きなイベントではない」という言説を身をもって体感できましたし、美味しい上海蟹にもありつくことができました。

初詣代わりに参った静安寺

カウントダウンの翌朝は、初詣代わりに上海の静安寺を訪問。普段とは違った年末年始の過ごし方になってしまいましたが、年始早々海外の空気を吸えるなんて、コスパトラベラーとして幸先の良いスタートだと思うばかりです。

 

中国で年越し体験をするなら是非「春節」に

ということで結果的に良い思いでとはなりましたが、もし中国で年越しの体験をしたい場合は、12月31日よりも春節に行くことをおすすめします。春節は、中国最大のイベントであり、街全体が活気にあふれます。盛大な花火やパレードなど、様々なイベントを楽しむことができます。

今回解説した通り、中国での年越しカウントダウンは盛り上がりに欠け、日本人が思い描くような年越しとは大きく異なります。しかし、春節であれば、中国の文化や習慣を体験できる貴重な機会になります。興味を持った方は、ぜひ春節に中国を訪れて、本場の年越しを体験してみてください。

ところで上海で「ロブスター」と言われて出てきたザリガニがめちゃくちゃ美味しかったので、また次回の記事でレポートを執筆します。